インフィニオンのCIPOS™ Mini IPMで低電力モータドライブの効率を向上

2018/06/01 | マーケットニュース

2018年5月24日、ミュンヘン(ドイツ) 

電力効率に関する国際規格は、規格に適合しない製品の輸入や販売をメーカーに禁止する場合が少なくありません。特定の最小要件を満たすためには、最新技術を用いて電力損失を低減する必要があります。独インフィニオンテクノロジーズ(FSE:IFX/OTCQX:IFNNY)では現在、CIPOS™ MiniファミリーのIM512およびIM513シリーズ(IM51xシリーズと総称)を提供しています。両シリーズはCoolMOS™ MOSFETの集積によって抜群の電子性能を実現した初の高効率IPM(インテリジェント パワー モジュール)です。新しく登場したこれらIM51xシリーズのIPMは、 家電向けのコンプレッサーやポンプ、ファンなどで電力効率の最適化に役立ちます。 

CoolMOSを使用したCIPOS Mini IPMは、従来のIGBT IPMと比較して導通損失やスイッチング損失を大幅に低減できます。IM51xシリーズは最大600Wまでのモータ駆動に対応できるように設計されており、軽負荷条件下での動作が多い機器にとりわけ適しています。総消費電力の低減によって全体効率を保ちながら材料コストの低減が可能になるため、お客様はシステムコストの節減が可能になります。IM5xシリーズはオン抵抗が310mΩと低く、電力定格が10A(25℃時)で、降伏電圧は600Vです。 

IM51xシリーズはフルブリッジ(IM512)もしくは3相(IM513)インバータ構成で提供されます。温度監視用のUL認証済みNTCサーミスタ内蔵、低電圧ロックアウト(UVLO)や過電流保護(OCP)機能によって機器の信頼性は一段と向上します。また、ブートストラップ ダイオードが搭載されたことでプリント基板のレイアウトが簡素化されました。CIPOS Mini CoolMOSファミリーは最大動作ジャンクション温度150℃で設計されており、絶縁耐圧は最大2,000V rms/分となっています。  

出荷状況について

新製品のCIPOS Mini IM51xシリーズはすでに量産出荷を開始しており、PCIM 2018でも展示する予定です。IM51xシリーズについての詳細な情報は、 www.infineon.com/CIPOS-Miniをご覧ください。 

 

PCIM 2018 への出展

インフィニオンは6月5日から7日まで独ニュルンベルクで開催される見本市「PCIM 2018」において、産業用、民生用、自動車用の高効率システム向けに最先端技術をご紹介します。無限のエネルギーをもつ世界の牽引をめざしたインフィニオンのデモは、会場内のホール9のブース#412です。PCIMでご紹介する注目技術についての情報は、 https://www.infineon.com/pcim

をご覧ください。

Information Number

INFIPC201805-055j

Press Photos

  • Infineon’s new CIPOS™ Mini IM5x series offer low on-resistance of 310 mΩ and a current rating of 10 A at 25°C, with a breakdown voltage of 600 V. They are available in either full-bridge (IM512) or 3-phase (IM513) inverter configuration.
    Infineon’s new CIPOS™ Mini IM5x series offer low on-resistance of 310 mΩ and a current rating of 10 A at 25°C, with a breakdown voltage of 600 V. They are available in either full-bridge (IM512) or 3-phase (IM513) inverter configuration.
    CIPOS_Mini_CoolMOS

    JPG | 340 kb | 1654 x 945 px