RSA Conference 2018:インフィニオン、セキュリティ保護機能を備えたユーザー認証をWindows 10上で可能にするFIDO2ベースのソリューションを公開
2018年4月16日、ミュンヘン(ドイツ)/サンフランシスコ(アメリカ)
インフィニオン テクノロジーズ(FSE:IFX/OTCQX:IFNNY)は、RSA Conference 2018においてFIDO2のリファレンスデザインを公開しました。セキュリティ認定を取得しているSLE 78チップをベースにした同ソリューションは、Microsoftが提供するAzure Active Directoryアクセス管理サービスにログインする際の認証トークンとして適用することができます。FIDO2は、FIDO (Fast Identity Online) Allianceによって標準化された仕様に基づき、容易なユーザー認証を可能にするフレームワークを提供するものです。これにより、サーバーへの不正アクセスによるフィッシング詐欺、データ傍受、情報漏えいなどを防ぐことができます。
FIDO Allianceの共同設立者であるインフィニオンは、ハードウェアベースのセキュリティチップを開発するサプライヤーとしてFIDO2のリファレンスデザインを初公開しました。インフィニオンのSLE 78セキュリティコントローラーを使用した同ソリューションは、USBとNFCインターフェースの統合を可能にする市場唯一のシングルチップソリューションであり、USBおよびUSB/NFCトークンの設計を容易にします。セキュリティコントローラーには、インフィニオンのIntegrity Guard技術が内蔵され、機密データを保護する堅固なデジタルメカニズム、高度なエラー検出、チップレベルのセキュリティ攻撃に対する保護機能を備えています。
北米インフィニオン テクノロジーズのCCS(チップカード&セキュリティ)事業本部のバイスプレジデントであるヨルグ ボルヒェルト(Joerg Borchert)は、次のように述べています。「不十分なパスワード保護は、企業および消費者のコンピューティング環境にわたり、セキュリティ攻撃に関連するデータ不正使用の大きな要因になっています。FIDOの認証エコシステムは、オンラインサービスプロバイダーや企業がセキュリティ保護機能を備えたユーザー認証に対応できるよう、さまざまなサポートを提供しています。今後は、FIDO2により、安全なログインとオンラインアクセスが一層可能になると見ています」
Microsoftのグループプログラムマネージャーであるデーブ ボッシオ(Dave Bossio)氏は、次のように述べています。「弊社は、Windows Helloにより、パスワードのない未来の実現に向けて取り組んでいます。この度、インフィニオンとの協力関係のもと、Windows Helloセキュリティキーを発表できたことを嬉しく思っています。FIDO2ベースのセキュリティキーは、インフィニオンが10年以上にわたってWindowsデバイスに提供してきた高い信頼性に基づく技術を使用しており、ユーザー認証の安全なローミングを可能にしています」
FIDO2の新しいユーザー認証機能に関する詳細は、サンフランシスコで開催されているRSA Conference 2018の一部として4月20日午前10時15分から開始されたGoogleおよびMicrosoftのパネルセッションで紹介されました。また、同パネルセッションでは、FIDO2をW3C (World Wide Web Consortium)標準として導入するためのデモンストレーションも行われました。詳しい情報は、 こちらをご覧ください。
インフィニオンのブース(#4523)では、チップベースの同ハードウェアソリューションをリファレンスデザインとしてデモ展示しました。コモンクライテリアのEAL 6+ (high)を取得しているインフィニオンのSLE 78コントローラーに関する追加情報は、 こちらをご覧ください。また、FIDO2のリファレンスデザインに関する詳細は、 www.infineon.com/FIDO をご覧ください。
Information Number
INFCCS201804-047j
Press Photos
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Infineon is the first supplier of hardware-based security chips to publicly demonstrate a reference design for FIDO2. The design uses the Infineon SLE 78 security controller: It is the only single chip solution on the market that integrates a USB and NFC interface, which is suited for use in both USB and USB/NFC token designs.FIDO2
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“Windows Hello is paving the way towards a password-less future, and today we are pleased to introduce Windows Hello security keys,” said Dave Bossio, Group Program Manager at Microsoft. “Our collaboration with Infineon allows these FIDO2 based security keys to securely roam user credentials using the same trusted technology that Infineon has been delivering to Windows devices for well over a decade.”Trusted-Computing
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