インフィニオンと独Würth Elektronik eiSos社、XMC™マイクロコントローラを使用した簡単に評価できるデジタル電源開発キットを発表
2016年5月11日、ミュンヘン(ドイツ)
独インフィニオンテクノロジーズと独Würth Elektronik eiSos社は、デジタル電源の制御向けに、安価で簡単に扱える開発キット「Digital Power Explorer Kit」を発表しました。この開発キットは、アナログ電源の設計者や組み込みソフトウエアのプログラマーが、標準的なマイクロコントローラでデジタル電源の制御機能を実装し、よりデジタル電源を理解するために開発されました。現在、デジタル電源の制御技術は、サーバーや通信の電源で十分に確立されており、SMPS(スイッチング電源)やモーター制御などのさまざまな工業用の製品やアプリケーションでの採用が広がってきています。Digital Power Explorer Kitは、使いやすいハードウエアとインフィニオンの開発プラットフォームDAVE™によるソフトウエアで、すぐに開発を始められます。
デジタルの柔軟性でアナログの特性を実現
今回の新しいXMC Digital Power Explorer Kitは、デジタル電源用に最適化した2種類のXMCマイクロコントローラファミリーが使用可能です。このキットには、インフィニオンのパワー電子部品、すなわち、耐圧30 VのデュアルNチャネルMOSFET(OptiMOS™ MOSFET)のBSC0924NDI 、ゲートドライバIRS2011S、電圧レギュレータのIFX1763XEJ V33とIFX90121EL V50などが搭載されています。このキットに搭載されたWürth Elektronik社の新しい高性能コンデンサ、磁気部品、この他の受動部品は、最適な特性と電源基板の耐久性を実現できるように選定されています。
電源基板は、異なる負荷条件での制御ループの過渡応答と性能を簡単に試験することができるように、最大負荷の10%、55%と100%との間で切り替えることができる抵抗負荷バンクを基板上に備えた同期バックコンバータを搭載しています。このキットには、制御カードのオプションが2種類あります。制御カードXMC1300(ARM ® Cortex ®-M0プロセッサを搭載)と、制御カードXMC4200(ARM ® Cortex ®-M4Fを搭載)の2種類です。絶縁された基板上のデバッガによって、設計者は、XMCマイクロコントローラファミリーをどちらも簡単に評価でき、所望のアプリケーション向けに、費用対効果の適切な選択が可能です。
開発キットXMC Digital Power Explorer Kit は出荷を始めています。さらに詳しい情報や購入の詳細については、 www.infineon.com/xmc_dp_exp をご覧ください。
XMCマイクロコントローラとDAVEの詳細については、 www.infineon.com/xmc および www.infineon.com/dave をご覧ください。
インフィニオン、 PCIM 2016 に出展
インフィニオンは、パワーエレクトロニクス機器の見本市「PCIM 2016」(ドイツのニュルンベルクで2016年5月11日~12日に開催)に於いて、産業用、民生用、車載用のアプリケーションにおける効率的なシステムに向けた最先端技術を展示しました。インフィニオンのPCIMでのハイライトの概要は www.infineon.com/pcimをご覧ください。
Information Number
INFPMM201605-057
Press Photos
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The Digital Power Explorer Kit of Infineon and Würth Elektronik provides easy entry into digital power control with XMC™ microcontrollersXMC_Digital_Power_Board
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