インフィニオン、LED照明用調光インタフェースICを製品化、部品点数と回路基板の面積を最大70%削減可能
2016年4月26日、ミュンヘン(ドイツ)
独インフィニオンテクノロジーズは、高集積化された小型のLED(発光ダイオード)照明用インタフェースIC「CDM10V」を製品化しました。このICによって、従来の調光方式で使われる多くのディスクリート部品を1個のデバイスに置き換えることができるので、LED照明のアプリケーションに搭載する調光回路に必要な部品点数とプリント回路基板のスペースを最大70%削減できます。インフィニオンのCDM10Vは、0〜10Vのアナログ入力を照明用コントローラICに必要なPWM(パルス幅変調)信号、すなわち調光入力信号に変換することができる業界初のワンチップの照明用インタフェースICです。この信号は、デューティ比0〜100%で、5 mAのフォトカプラ用PWM信号として出力されます。
CDM10Vは、民生用や工業用の多種多様なLED照明アプリケーションで使うことができます。これは、最小デューティ比(1〜10%)、PWM出力周波数(200 Hzから2 kHz)、調光器/抵抗器のバイアス電流(50μA~500μA)、オフになるまで調光できる(dim-to-off)機能などの重要なパラメータの1回の設定によって実現できます。このICは、dim-to-off機能を利用すると、オプションでPWM入力信号に対応することもできます。
CDM10Vは、超小型の6ピンSOTパッケージ封止なので、高密度実装の小さなプリント回路基板への搭載に最適です。電源電圧範囲の11 V~25 Vは、照明器具、直管蛍光灯、ダウンライト、突き出し燭台式電灯、オフィスの照明や看板など、一般的なすべてのLED照明アプリケーションとの互換性があります。CDM10Vは、LED照明アプリケーションを簡単かつ迅速に設計するために設計されたドライバICやMOSFETなどのインフィニオンの包括的なデバイス・ポートフォリオを拡大することになります。
提供状況
インフィニオンのCDM10Vの量産は2016年4月に開始し、エンジニアリングサンプル、デモボード、コンフィギュレーションボードは現在、供給可能です。インフィニオンは、2016年4月26日~28日に、カリフォルニア州サンディエゴで開催される照明の国際展示会「LIGHTFAIR」のブース#6136で集積化したLED照明インタフェースICを展示します。詳細は、 www.infineon.com/cdm10v をご覧ください。
Information Number
INFPMM201604-048
Press Photos
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The compact and highly integrated LED lighting interface IC from Infineon Technologies AG allows designers to replace many of the discrete components used in conventional dimming schemes with a single deviceCDM10V
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