インフィニオン、ドロップイン交換に対応しつつ、価格性能比のベンチマークを達成した「RC-E」ディスクリートIGBTを発表
2016年10月17日、ミュンヘン(ドイツ)
IH調理器は一般的に、共振トポロジーを活用することで、双方向の電流フローを可能にします。さらに、こうした製品では、18~40kHzのスイッチング周波数で最高のパフォーマンスを発揮しつつ、損失も抑えた ディスクリートIGBTが必要です。こうしたニーズに応えるべく、独インフィニオンテクノロジーズは、ディスクリートIGBTの最新ファミリーの提供を開始します。新登場の「RC-E」デバイスは、コスト面での最適化が図られており、とりわけ低中価格帯の IH調理器や IH炊飯器の需要に対応します。
ワンチップ化されたIGBTと転流ダイオード
新型「RC-E」ファミリーは、共振スイッチング用に、転流ダイオードをIGBTをワンチップ化した製品です。「RC-E」IGBTで使用される技術は、スイッチング損失と導通損失も低減できるよう最適化されています。損失の低減により、設計者はIH調理器の効率性と消費電力の目標をより簡単に達成できます。これにより、調理時のエネルギー消費量が抑えられ、一般消費者にとっては運用コストの削減につながります。E off、V F、R th、V ce(sat)の低減により、本デバイスは、価格性能比と使い勝手で、業界の新たなベンチマークを確立しています。
新型デバイスは、リバース・コンダクティングIGBT分野でのインフィニオンの実績ある品質を達成しつつ、ソフトスイッチングアプリケーションのあらゆる要件と、効率性やEMIの基準を満たします。「RC-E」は、先行製品でも定評ある高性能を発揮しつつ、より魅力的な価格帯により、部品コスト(BoM)の削減に寄与します。「RC-E」は、標準的な「TO-247」パッケージを採用しており、既存設計とのドロップイン交換が可能です。
供給状況
インフィニオンは現在、製品のサンプル出荷を行いつつ、生産も開始しています。本ファミリーは、15Aと25Aの2種類のデバイスで提供されますが、いずれの製品も、阻止電圧は最も一般に使用される1200Vです。詳細については、 www.infineon.com/rc-e をご覧ください。
Information Number
INFIPC201610-004
Press Photos
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The new RC-E discrete IGBTs are optimized for cost and features specifically to meet the demands of low- to mid-range induction cookers and induction rice cookersRC-E_TO-247
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