インフィニオンの新型MOSFET、電動工具や電動自転車など、スペースの制約のあるアプリケーションで最高の効率性を発揮

2015年7月20日、ミュンヘン（ドイツ）

独インフィニオンテクノロジーズは、バッテリー駆動回路、ブラシ付き/ブラシレスDC（BDLC）モータ駆動装置など、DC駆動回路向けの新たな「StrongIRFET™」MOSFETファミリーを発表しました。MOSFETは、 電動工具や 園芸工具、 軽量電気自動車、ドローン、 電動自転車など、高水準のエネルギー効率が要求されるものの、利用可能なスペースに制約のある最終アプリケーション向けに、最高のエネルギー効率を発揮します。そして、これを実現するのが、新たなレイアウトを採用した小型「Medium Can DirectFET™」パッケージです。

インフィニオンのステファンアーノックス（Stephane Ernoux）（パワーマネジメント＆マルチマーケット事業部製品マーケティング部長）は、次のように述べています。「熱抵抗をこれまで以上に抑えた新たなレイアウトを採用することで、『DirectFET』パッケージング技術の信頼性と性能は、より強力なものとなっています。堅牢性に優れたシリコンとの組み合わせにより、これらの新型『StrongIRFET DirectFET』MOSFETは、全体的なシステムレベルの寸法、効率性、コストが向上しており、メーカーやエンドユーザーの求めるさらなる効率化が必要とされる、スペースに制約のあるすべてのアプリケーションに適しています」

 新型「StrongIRFET」デバイスには、両面冷却機構により高い電力密度と群を抜いた熱性能を実現する「Medium Can DirectFET」パッケージが採用されています。新たなレイアウトでは、こうした最新デバイスのゲートパッドをダイの角に移動させることで、ソースの接地面積が大幅に上昇しており、標準的な「DirectFET」パッケージに比べてPCBへの熱抵抗がこれまで以上に低く、さらなる効率化を実現しつつ、設計時の拡張性も向上しています。 

新型デバイスの電圧範囲は40V～75Vで、「StrongIRFET」ファミリーの特長として、低オン抵抗（RDS(on)）によって伝導損失を最小限に抑え、高い電流通過能力を発揮し、堅牢なシリコンによってシステムの信頼性を向上させています。本製品ファミリーは、環境に優しい100%鉛フリーパッケージを採用し、現在および将来にわたってRoHS準拠です。

供給状況

製品の受注は開始しております。『StrongIRFET Medium Can DirectFET』MOSFETについての詳細は、 www.infineon.com/strongirfet をご覧ください。

インフィニオンテクノロジーズ（Infineon Technologies AG）は半導体分野の世界的リーダーです。インフィニオンはエネルギー効率、モビリティ、セキュリティという、現代社会が抱える3つの大きな課題に応えています。2014会計年度（9 月決算）の売上高は43億ユーロ、従業員は世界全体で約2万9,800人です。インフィニオンは2015年1月、パワー半導体技術の有数のプロバイダーであり、11億米ドル（6月29日を期末とする2014会計年度）の売上高と約4,200人の従業員を持つ米国企業のインターナショナル・レクティファイアーを買収しました。

インフィニオンは、ドイツではフランクフルト株式市場(ticker symbol:IFX)、米国では店頭取引市場(ticker symbol:IFNNY)のOTCQX に株式上場しています。

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