インフィニオン、世界最小のGNSSモジュールを発表:「BGM1143N9」モジュールが高信頼度のナビゲーション機能を持つコンパクトなスマートフォンを実現

2013/10/08 | マーケットニュース

2013年10月8日、ノイビーベルク(ドイツ)

独インフィニオン テクノロジーズは、European Microwave Week展示会(会期:2013年10月6日~11日、於ニュルンベルク(ドイツ))において、ス マートフォン向けGNSS(衛星測位システム、Global Navigation Satellite System)picoモジュールの最新世代となる製品を発表しました。この「BGM1143N9」モ ジュールでは、低挿入損失プリフィルターとインフィニオンのハイパフォーマンスLNA(低雑音増幅器、Low Noise Amplifier)がTSNP-9パッケージに集積化されています。こ れは世界最小のモジュールであると共に極めて高いリニアリティ性能と極めて低いNF性能を実現し、またGPS、GLONASS、およびBeiDou(北斗)を含むすべてのナビゲーション規格に対応しています。

パッケージサイズがわずか1.5 mm x 1.1 mmの「BGM1143N9」は、現在市場に提供されている中で最小のGNSSモジュールであり、設 置面積は従来世代の製品と比較して60%削減されています。基板面積が非常に貴重なスマートフォンではサイズが特に重要となっています。

今日の携帯電話はさまざまな機能を備えています。そのため、送信器と受信器には互いの性能に悪影響を及ぼすことなく同時に動作することが求められます。GNSS受信デバイスは、+24 dBmまでの強力な電波を発信するUMTS/ LTE帯の送受信デバイスと共存することになります。BGM1143N9に組み込まれているLNAは非常に高いリニアリティ性能を持つため、ス マートフォン内に生じる強力な信号から生成される高調波や混変調歪との干渉を防止し、それによってナビゲーションの信頼性を保証します。

「BGM1143N9」ではさらに他の市販ソリューションと比較して感度が劇的に改善されています。NF性能が市販製品の中で最小(1.45 dB)に抑えられているため、G NSSシステムの感度を高めると共に、初回測位時間(TTFF、Time-To-First-Fix)と以降測位時間(TTSF、Time-To-Subsequent-Fix)も改善されます。こ れによって大幅に高速化されると共に中断のないナビゲーションを実現でき、エンドユーザの満足度も大きく高められます。

今回新しく発表しましたBGM1143N9は、GPS、GLONASS、Galileo、および中国のBeiDou Navigation Satellite System(BDS、北 斗衛星導航系統)を含むすべてのナビゲーション規格に対応しています。

供給状況
「BGM1143N9」のサンプルは評価用基板と共にすでに出荷を開始しています。量産は2014年早期に開始の予定です。

本モジュールの詳細については www.infineon.com/nav.frontendをご覧ください。

インフィニオンについて

インフィニオン テクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのノイビーベルクに本社を置き、 エネルギー効率モビリティセキュリティという現代社会が抱える3つの大きな課題に対応する半導体およびシステムソリューションを提供しています。2 012会計年度(9 月決算)の売上高は39億ユーロ、従業員は世界全体で約2万6,700人です。インフィニオンは、ドイツではフランクフルト株式市場、米国では店頭取引市場のOTCQX に株式上場しています。

インフィニオンについての情報は次のURLをご参照ください。
本社サイト: http://www.infineon.com
日本法人サイト: http://www.infineon.com/jp

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INFPMM201310.001