インフィニオン、16ビット・リアルタイム信号コントローラ向けCANopen対応開発ツールを発表

ノイビーベルク / ニュルンベルグ（ドイツ）

独インフィニオンテクノロジーズ（Infineon Technologies、以下インフィニオン）は、産業市場向けの開発サポートをさらに拡大します。インフィニオンは、1 6ビットのリアルタイム信号コントローラ（RTSC）「XE166」ファミリ向けとして、完全なCANopen開発環境を備えた新しい開発キットを、ニュルンベルクで開催されたEmbedded World Show 2008（2月26～28日）において発表しました。新発表の開発キット「UConnect-CAN」は、サーボドライブや空調システム、ステッパモータ、ポ ンプなど産業アプリケーション向けのコスト重視型やネットワーク型のリアルタイム・モータ制御システムの設計を可能にします。また、インフィニオンは出展製品の目玉の一つとして、FOC（Field Oriented Control）をサポートできる先進の8ビット・マイクロコントローラに、高集積のインテリジェント・パワーモジュールを組み合わせた低コストの3相モータ制御開発キットも公開しました。
http://www.infineon.com/cms/jp/corporate/press/news/releases/2008/INFAIM200802-043.html

完全なCANopen開発環境を備えた開発キット「UConnect-CAN」
開発キット「UConnect-CAN」を使用すれば、モータ制御設計用のCANopenプロトコルおよびアプリケーション・コードの完全な分析がわずか30分で可能です。従 来のようにテストボードやテストソフトウェアを開発してからCANopenプロトコルをマイクロコントローラに適応させる必要はなくなります。この開発キットはさまざまな産業分野のお客様に、開 発期間を大幅に短縮し、市場投入までの所要時間を人月単位で節約できる手段を提供します。

「インフィニオンの新しい開発キットおよびアプリケーション・キットは、私どもがお客様のニーズ、とりわけ、大規模な開発チームや潤沢な予算を持たなくとも、品 質や市場投入期間の面で厳しい目標を掲げる中小企業のニーズを理解していることを証明するものです。インフィニオンはそうした皆様に開発面での価値あるサポートを提供できます」と、イ ンフィニオンテクノロジーズのヨッヘン・ヘイネベック（マイクロコントローラ事業ユニット担当シニアバイスプレジデント兼ジェネラルマネージャ）は述べています。

開発キット「UConnect-CAN」には、低コストのUSBスティック型を採用した評価プラットフォームが含まれています。

UConnectのUSBスティックは、16ビットMCU「XE164」向けに完全な評価機能を提供します。また開発キットには、同期および非同期シリアルインターフェイス（SSC、ASC、I2C） 、6本のPWMチャネル、4本のADチャネル、2個目のCANインターフェイスなど対応インターフェイスを拡張するための拡張ボードも含まれています。またさらに、Port GmbHのCANopenプロトコルスタックや、Altiumの1年間ライセンス不要のTasking Classic Compiler、ソフトウェア・コンフィギュレーション・ツール「DavE」も すべてのドキュメントとともに含まれています。

提供予定および価格について
開発キット「UConnect-CAN」は2008年第2四半期の提供開始を予定しており、インフィニオンの各営業所および販売代理店からご注文いただけます。価 格は再販単価でわずか49ユーロとなっています。

インフィニオンテクノロジーズ（Infineon Technologies AG）は、ドイツのノイビーベルクに本社を置き、エネルギー効率、コミュニケーションズ、セ キュリティという現代社会が抱える3つの大きな課題に対応する半導体およびシステムソリューションを提供しています。2007会計年度（9月決算）の売上高は77億ユーロ（キマンダの売上高36億ユーロを含む）、 従業員は世界全体で約4万3,000人（キマンダの従業員約1万3,500人を含む）でした。インフィニオンは世界的に事業を展開しており、米国ではカリフォルニア州ミルピタス、ア ジア太平洋地域ではシンガポール、そして日本では東京の各子会社を拠点として活動しています。インフィニオンは、フランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。イ ンフィニオンについての情報は次のURLをご参照ください。
本社サイト： http://www.infineon.com
日本法人サイト： http://www.infineon.com/jp