インフィニオンがデータ転送速度でブレークスルーを達成 先進的なHDDリードチャネルで3.0Gbps、Serdesインターフェースで6Gbps

2007/06/29 | マーケットニュース

ノイビベルグ(ドイツ)/ ミルピタス(米国カリフォルニア州)

独インフィニオンテクノロジーズは本日、同社のリードチャネル製品が3.0Gbpsを超えるデータ転送速度を達成したことを発表しました。これは、ハードディスクドライブ(HDD)システムオンチップ( SoC)の次世代技術をリードする成果です。リードライト・チャネルICは、インフィニオンと日立グローバルストレージテクノロジーズ社(以下、日立GST)との実績ある協力体制のもとに実現しました。イ ンフィニオンの6Gbps Serdesインターフェースと組み合わせることによって、このリードチャネルコアは集積された最先端SoCの高速データ転送を可能にします。HDDリードチャネルは、企 業向けアプリケーションのハードディスクドライブの次世代垂直磁気記録技術に必要とされる、卓越した速度と高性能信号処理能力を提供します。

「今回のリードチャネル技術は、日立とインフィニオンが業界をリードするイノベーションとエンジニアリング技術を結集し、協力した成果だと言えます。インフィニオンは、よ り高レベルの性能を可能にする実力を持ち、シリコン開発におけるリードを証明してきました。当社は今回のリードチャネルの実現をうれしく思います」と、日 立GSTのミネソタ州ロチェスター事務所でシニアディレクター兼ジェネラルマネージャを務めるスティーブン・スミス氏は述べました。

インフィニオンの取締役会メンバーでAIM事業グループ責任者であるペーター・バウアーは、「高速チャネルデータ転送と低消費電力の組み合わせが、エ ンタープライズ分野におけるイノベーションの鍵であり、リードチャネルのSoCへの集積を可能にし、また高コスト効率のパッケージに格納された信頼性の高い高品質なスタンドアロンのICを提供します」と 述べました。

リードチャネルは、HDD市場分野の全領域(コンシューマ/超低消費電力、モバイル、デスクトップ、エンタープライズ、その他)をカバーする、イ ンフィニオンのシリコン実証済み製品の広範なポートフォリオとIPブロックの一部をなしており、お客様の開発コスト低減とタイムトゥマーケットの短縮に貢献します。チャネルコアの各バージョンは、同 一のアーキテクチャをベースに各市場のパラメータに合わせて設計・製造されています。

高性能リードチャネルを補完するものとして、インフィニオンは次のSAS 6G標準で必要とされる「クローズドアイ(closed eye)」環境においてビットエラー無しで動作する6Gbps マルチスタンダードPHY(物理層)の実証も行いました。マルチスタンダードPHYは、6Gbps SATAとSAS、さらにFC 4.25Gbps標準とその他のレガシーモードをサポートします。同 じベースラインアーキテクチャを持つ3Gbps SATA製品は、電力消費に敏感なモバイルアプリケーション向けに特別に構成されています。

インフィニオンの高性能リードチャネルとPHYの技術は、多くの世代にわたる製造において実績を積み上げてきました。こ の長年にわたる経験とインフィニオンのSoCソリューションの性能とコスト競争力が、量産化までの時間短縮(time-to-volume)や量産サポートの要件が厳しいHDD分野のお客様に対し、設 計と製造の高い専門技術を提供します。

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INFAIM200706.069j