インフィニオンが、新興市場でのブロードバンド普及を促す ADSL2+ SoCの新製品を発表

2007/03/20 | マーケットニュース

独インフィニオンテクノロジーズは、宅内装置(CPE)向けの新しいADSL2+ SoC(System-on-a-chip)をリリースしました。 この製品は、新 興市場におけるブロードバンドサービスの発展を促進します。インフィニオンのADSL/2/2+製品の第三世代にあたる「Amazon-SE」は、ブリッジモデムや、USBモデム向けの製品です。本製品は、高 密度に実装された機能により、これまでの製品と比較し、外部部品を10%削減し、システムを単純化することで、低コストADSL2+モデムの新基準となるでしょう。

PG-LQFP-144パッケージに封止されたこのAmazon-SEは、2層PCBによるデザインを可能にし、これまでの4層PCBよりもシステムコストを引き下げることを可能にしています。U SBモデムとして使用される場合には、外部電源やフラッシュメモリが不要となるため、更なるシステム最適化が可能となります。

Amazon-SEは、SD/MMC(SDカード/マルチメディアカード)と、SPI(シリアルペリフェラルインタフェース)、プログラマブルなPPE(パケットプロセッサエンジン)を搭載し、よ り高速なルーティング性能が必要となる、無線LAN ADSL2+ゲートウェイ等のアプリケーションでもご利用いただけます。

調査会社のiSuppliによれば、アジア地域、中国、ラテンアメリカにおける、ADSLモデムならびにADSL/無線LANゲートウェイの出荷数は、2006年の2,850万台に対し、2 008年には4,100万台を超えると予想されています。

インフィニオンは、ADSL2+ブリッジモデム、ルータアプリケーションの完全なハードウェア・ソフトウェアを含んだシステムリファレンスを提供します。このシステムパッケージを利用することで、お 客様は開発期間、コスト、リスクを飛躍的に軽減させることが可能となります。

Amazon-SEは、ITU-T G.992.1/3/5 (ADSL/2/2+) annex A/B/I/J/M/L、ITU-T G.992.2 (G.lite) annex A、A NSI T1.413 Issue2といったADSL2+標準すべてに完全に準拠し、ラインレートで下り30Mbpsを全てのパケットサイズで提供できる、ブリッジモデム向けのソリューションです。

「Amazon-SEにより、インフィニオンはお客様に対し、これから成長が期待できる新興市場に対応する、最適化されたADSLソリューションを提供します。Amazon-SEは、C PE製品ファミリに加わった最新の製品で、この製品を利用することによりシステムメーカーや、システム開発会社は、同じハード・ソフトのプラットフォームで、い くつものアプリケーションを開発することが可能となります」と、インフィニオンのクリスティアン・ヴォルフ(通信ソリューション事業部門シニアバイスプレジデント兼有線通信アクセス事業ユニット・ゼ ネラルマネージャ)は述べています。

出荷状況
 Amazon-SEは現在サンプル出荷中で、量産は2007年第二四半期を予定しています。本製品についての詳細は、インフィニオンのホームページをご参照ください。
www.infineon.com/amazon

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのミュンヘンに本社を置き、エネルギー効率、コネクティビティ、セ キュリティという現代社会が抱える3つの大きな課題に対応する半導体およびシステムソリューションを提供しています。2006会計年度(9月決算)の売上高は79億ユーロ(キマンダの売上高38億ユーロを含む)、 従業員は世界全体で約4万2,000人(キマンダの従業員約1万2,000人を含む)でした。インフィニオンは世界的に事業を展開しており、米国ではカリフォルニア州ミルピタス、ア ジア太平洋地域ではシンガポール、そして日本では東京の各子会社を拠点として活動しています。インフィニオンは、フランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。イ ンフィニオンについての情報は次のURLをご参照ください。
本社サイト: http://www.infineon.com
日本法人サイト: http://www.infineon.com/jp

Information Number

INFCOM200703.047