インフィニオンが革新的なシングルチップ・ホームゲートウェイを発表 ~ADSL2+と統合ブロードバンド付加価値サービスを一体化、チップ数を最大60パーセント削減~
ブロードバンド通信ICのリーディングプロバイダである独インフィニオンテクノロジーズは本日、ADSL2+ブロードバンド統合アクセスデバイス(IAD)ならびにホームゲートウェイ・ア プリケーション向けのシングルチップソリューション「Danube」を発表しました。「Danube」は、VoIP(Voice over IP)やビデオ会議、I Pテレビなどのサービスをシングルチップで可能にします。業界最高水準の集積度を実現した「Danube」は、一般住宅向けブロードバンドIAD製品メーカーが「トリプルプレイ」サ ービスをサポートするシステムを提供する際に、競合ソリューションと比べてチップ数を最大60パーセント削減することができます。
「Danube」は、ADSL2/2+ トランシーバ、32ビットMIPS CPU、VoIP コプロセッサ、二つの内蔵コーデックで構成されています。無類のCPUパワー、ハ ードウェアアクセラレーション、統合型VoIPテレフォニーを備えたこのシングルチップデバイスは、IPテレビを含む先進的なマルチメディアサービスに対しADSL2+のフル通信速度、2 4Mbpsでサポートするとともに、様々なアプリケーションを付加する十分な処理能力を提供します。
統合レファレンスデザインの一部として提供されるソフトウェアセットは、三者会議、発信者番号通知、高音質通話のためのエコーキャンセラなど、VoIPならではの機能をサポートしています。オ ンチップでサポートされる各種インタフェースにより装置メーカーは、各社のIAD設計を仕上げる際に、WLAN、Bluetooth、Ethernetスイッチ、DECT、ISDN、ビデオ・コーデック、そ の他の機能を付加することにより、システムを拡張することが可能です。「Danube」は、遠隔管理機能、ボンディングメカニズムによる高速データ転送、FMCなどの次世代ネットワーク機能もサポートしています。
「Danube」は、インフィニオンのxDSLおよび音声プロセッサICの広範なポートフォリオと、アナログ/デジタル通信ネットワーク向けアクセス・イ ンフラストラクチャデバイスの供給における長い経験に基づいて開発されました。この次世代のシングルチップ設計は、CPE市場が求めるシステムサイズの縮小化と高い統合性へのニーズを満たし、コ スト効率の高い柔軟なIADソリューション実現化への道を開くものです。
インフィニオンのクリスチアン・ヴォルフ(通信ソリューション事業グループ、上席副社長兼有線アクセス事業ユニット ゼネラル・マネージャ)は、「『Danube』によりインフィニオンは、す でに市場で評価を得ている当社のADSL2+技術と、VoIPプロセッサ『Vinetic』の卓越した音声品質を一体化し、A DSL2+ならびにVoIPアプリケーションの急速な需要の伸びに対応できる総合ソリューションを提供します。『Danube』のオープンアーキテクチャと 処理能力は、メ ーカーが機能のアップグレードを通して製品の差別化をはかることを容易にし、これにより投資リスクを大幅に減らすことが可能になります」と、述べています。
米リンレー・グループ社のシニア・アナリストであるジョゼフ・バーン氏は、以下のように述べています。「通信プロバイダは、ブロードバンド向けデータサービスを VoIP、IPテレビ、先 進セキュリティなどの機能により拡充しているため、それが現行世代のブロードバンドゲートウェイのパフォーマンスにとって重い負担となっています。『Danube』は、統合パケットエンジンと、パ ワフルなVoIPコプロセッサを装備している点が際立っており、メーカーに先進的なサービスをサポートする柔軟性を提供できます」。
「Danube」(PSB 507x2)のエンジニアリング・サンプルは2006年8月に出荷の予定です。量産は2006年第4四半期を予定しています。
インフィニオンについて
本社サイト: http://www.infineon.com
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INFCOM200606.66e