インフィニオンとインターデジタルが提携関係をHSDPA技術開発に拡大

2006/01/19 | マーケットニュース

インフィニオンテクノロジーズとインターデジタルコミュニケーションズコーポレーション(InterDigital Communications Corporation)は、開 発とマーケティングに関する長年にわたる提携契約を拡大し、インフィニオンの3Gプラットフォーム向けのHSDPA (高速ダウンリンク・パケット・アクセス) 3Gプロトコルスタックソフトウェア技術を共同開発すると発表しました。HSDPAは3Gモバイルネットワーク向けのパケットベースのデータサービスで、最大14Mbpsの通信速度をサポートしています。
2001年3月から、インフィニオンとインターデジタルは戦略的提携関係を築き、3G技術と製品を開発、製品化してきました。今回の提携拡大により、両社は引き続きUMTS Release 5とHSDPAを取り入れた3Gプロトコルスタックの開発とアップグレードを共同で行っていきます。インターデジタルは、これに関連する必要なエンジニアリングサービスについて補償します。

「インフィニオンは、3Gプロトコルスタック開発についてインターデジタルと提携することで、お客様に成熟した3GPP Release 5製品に対しHSDPAをより迅速にこの四半期に向けて提供することができます」と、インフィニオンのモバイルソフトウェア事業ユニットのマーケティング・シニア・ディレクターであるトーマス・リ ンドナーは述べました。

また、インターデジタルのシニアビジネスデベロップメント&プロダクトマネージメントオフィサーであるマーク・レモ氏は、「インフィニオンは、イ ンターデジタルのHSDPAソリューションの二番目のカスタマーであり、そのことが効果的な技術提携先またHSDPA技術のリーディングプロバイダとしての当社の強みを証明しています」と、述べました。
 インフィニオンとインターデジタルはまた、2001年の提携契約締結の際に設定されたロイヤルティのシステムを改定しました。新しいロイヤルティ・レートのシステムでは期間を延長し、共 同開発したソフトウェアが含まれるインフィニオンのASIC製品の売り上げに対し、ユニット単位のロイヤルティ・レートに設定し、インターデジタルに支払われるよう改定しました。

インターデジタルについて
インターデジタルコミュニケーションズコーポレーション(InterDigital Communications Corporation)は、音 声およびデータ通信を推進する先進的な無線技術と製品の設計、開発、提供を行っています。同社は、グローバルな無線規格に大きく寄与しており、世界の2G、2.5G、3G、8 02製品に対して強力な製品ライナップと特許技術を有しています。また、同社は3Gマルチモードターミナルおよび統合デバイス向けにベースバンド製品ソリューションとプロトコルソフトウェアを提供しています。イ ンターデジタルの差別化された技術と製品ソリューションは、製品化に要する時間を短縮し、高い性能と費用対効果をもたらします。
インターデジタルのホームページ: www.interdigital.com


インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのミュンヘンに本社を置き、自動車・産業・マ ルチ市場や通信アプリケーションへ向けた半導体およびシステムソリューションと、メモリ製品を供給しています。米国ではカリフォルニア州サンノゼ、アジア太平洋地域ではシンガポール、そ して日本では東京の各子会社を拠点として活動しています。2005会計年度(9月決算)の売上高は67億6,000万ユーロ、2005年9月末の従業員数は約36,400名でした。インフィニオンは、フ ランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。インフィニオンについての情報は次のURLをご参照ください:
本社サイト: http://www.infineon.com
日本サイト: http://www.infineon.com/jp

Information Number

INFCOM200601.026