エム・システムズとインフィニオンがモバイルRAMの供給契約を締結

2005/11/16 | マーケットニュース

フラッシュ方式データストレージデバイスの業界リーダーでイノベータである米エム・システムズと世界第4位のDRAMメーカーである独インフィニオンテクノロジーズは、携 帯電話向け低消費電力モバイルRAMの供給契約を締結したと発表しました。
今回の契約の中でインフィニオンはエム・システムズに対して、マルチメディア主体(マルチメディア・セントリック)の 携帯電話機をターゲットとしたDiskOnChipベースのマルチチップパッケージ(MCP)に採用されるモバイルRAMを、ノウン・グッド・ダイ(KGD)で供給します。「KGD」と はウェハの状態でダイ性能および品質テストを全てインフィニオン側で行う方式です。供給されたモバイルRAMは、エム・システムズの不揮発性データストレージデバイスと共にMCPとしてスタックされます。

エム・システムズのモバイル・ディビジョンの副社長兼ゼネラル・マネージャであるデビッド・トルブ氏は、「ハンドセットの小型化に伴い、MCPパッケージングはハンドセットの主流になっており、そ のトレンドと合わせて当社におけるMCPビジネスは成長し続けています。モバイルRAMのKGDビジネスでリーダー的立場でもあるインフィニオンとの契約は、D iskOnChip販売強化におけるマルチソース戦略を一段と強化し、当社としての供給能力を高めます。」と、述べました。

モバイル市場向けのエム・システムズの販売はすでに大半がMCPデバイスになっています。ハンドセットは物理的サイズを縮小しながら機能向上が求められる傾向が続いており、こ のためMCPへのトレンドは2006年以降もさらに強まる見通しです。

インフィニオンのメモリ製品グループのコンシューマ事業ユニットの副社長兼ゼネラル・マネージャ、アヤド・アブル・エラは、「エム・シ ステムズのDiskOnChip技術とインフィニオンの低消費電力モバイルRAM向けKGD技術を組み合わせることにより、現在のマルチメディアハンドセットのニーズに最適なMCPが提供されることになります。」 と、語りました。

インフィニオンのモバイルRAMは高速、大容量および低消費電力のメリットをMCPにもたらします。エム・システムズが提唱するDiskOnChipは、最新のNANDフラッシュ技術をベースとした、 信頼性が高く、かつ低コストの大容量ストレージソリューションを提供する技術です。モバイルRAMとDiskOnChip両方をMCPとして組み合わせることによって、ス ペース的に制約のあるモバイル向けメモリ需要の急増に対応することができます。今後EDGE、HSDPA、UMTS、WCDMAなどの高帯域セルラー標準がそうしたメモリ需要を押し上げています。

エム・システムズのDiskOnChipとインフィニオンのシングルデータレート(SDR)モバイルRAMをベースとするMCP製品は既に販売開始されています。さらに、大容量でダブルデータレート( DDR)モバイルRAMをベースとする製品が2006年に投入される予定です。これらの製品に関する詳細情報については、エム・システムズかインフィニオンの各地域の窓口にお問い合わせください。

エム・システムズについて
エム・システムズは、消費者向け電子製品や組み込み市場向けの革新的なフラッシュ方式データストレージソリューションの開発、生産および販売を行っています。同 社は急成長するマルチメディアモバイルハンドセット市場とポピュラーなUSBフラッシュドライブ市場をターゲットとしており、前者にはDiskOnChipおよびMegaSIM製品、後 者にはDiskOnKey製品を投入しています。
ウェブサイト: www.m-systems.com

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インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのミュンヘンに本社を置き、自動車・産業・マ ルチ市場や通信アプリケーションへ向けた半導体およびシステムソリューションと、メモリ製品を供給しています。米国ではカリフォルニア州サンノゼ、アジア太平洋地域ではシンガポール、そ して日本では東京の各子会社を拠点として活動しています。2005会計年度(9月決算)の売上高は67億6,000万ユーロ、2005年9月末の従業員数は約36,400名でした。インフィニオンは、フ ランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。インフィニオンについての情報は次のURLをご参照ください:
本社サイト: http://www.infineon.com

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INFMP200511.016