地上波TVのデジタル時代をリードするインフィニオンのチューナIC

インフィニオンテクノロジーズは、地上波デジタルTV用チューナICの世界的な先導サプライヤーです。インフィニオンの推計では、地上波デジタルTV用のTVセットやセットトップボックスなど、世 界中で使用されている1200万台のエンドユーザー機器のうち8割はインフィニオン製デバイスで動作しています（注：ガートナーによれば2004年には地上波デジタルTV用のTVセットは730万台、セ ットトップボックスは530万台が販売されました。インフィニオンが販売したチューナICの個数はこの台数の80パーセントにのぼります）。インフィニオン製チップは、ドイツ・バ イエルン州での地上波デジタルビデオ放送DVB-T（Digital Video Broadcast - Terrestrial）の開始にあたっても重要な役割を演じています。DVB-T向けのチップは、ミ ュンヘンで設計され、レーゲンスブルクで生産されています。

デジタルTVは携帯電話導入に匹敵する転換点
TV放送局から受像機へ至る新しいデジタル送信路は、技術的な変化を意味するだけでなく、TVにとって新時代を画するものです。この変化は視聴者に、放送局のより広範な選択と、受 信品質の大幅な改善のもたらすだけではありません。同時に、モバイルTVの新しい時代が開かれます。これは15年前のアナログ有線電話からデジタル携帯電話への転換に匹敵します。その結果、携 帯電話のブームが巻き起こりました。今まで、アナログ送信技術を用いた携帯機器では物理的限界のため、安定したTV画像を受信することは不可能でした。DVB-Tではほとんどすべての欧州諸国において、自 動車での旅行中や公園のベンチでも、TVを見ることが可能となります。
インフィニオンのウヴェ・リュデンクラウ（TVチューナシステム部門のシステムエンジニア）は、「近い将来、私たちは携帯電話、ラップトップPC、ゲームステーション、ポ ケットコンピュータなどに組み込まれたデジタルTV受像機を持てると期待できます」と、述べました。そうなれば誰でも、自分のデジタル機器で最大24のTVチャンネルを選べるようになります。リ ュデンクラウはさらに、「TV受像機用チップの開発に関しては、省スペース化、高性能化、低消費電力化へのトレンドが続いています。従ってまもなく、携 帯電話の電源で十分長い時間TVを見ることができるようになるでしょう」と、コメントしました。

デジタルTVに国際対応するインフィニオンの高周波チップ
地上波デジタルTV受像機用高周波チップの世界市場においてインフィニオンは、約80パーセントのシェアを有しています。インフィニオンの受信システムは、欧 州DVB標準だけでなく、米国、日本、韓国、中国のデジタルTV標準によるデジタル信号も処理します。さらに、このシステムはアナログ画像信号にも対応しているので、こ の受像機を使用するTV視聴者には世界中のあらゆる送信路が提供されます。
モバイルTVを実現するため、インフィニオンとパートナー各社はすでに2003年にラップトップPC用のPCMCIAカードを開発しました。このカードは、D VB-T標準によるモバイルデジタルTV受信を初めて可能にし、携帯機器のエンドユーザーに広く使用されています。

インフィニオンテクノロジーズ（Infineon Technologies AG）は、ドイツのミュンヘンに本社を置き、自動車・産業・マ ルチ市場や通信アプリケーションへ向けた半導体およびシステムソリューションと、メモリ製品を供給しています。米国ではカリフォルニア州サンノゼ、アジア太平洋地域ではシンガポール、そ して日本では東京の子会社を拠点として活動しています。2004会計年度（9月決算）の売上高は71億9,000万ユーロ、2004年9月末の従業員数は約35,600名でした。インフィニオンは、フ ランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。インフィニオンについての情報は次のURLをご参照ください：
本社サイト：http://www.infineon.com
日本サイト： http://www.infineon.com/jp