インフィニオンが高速データレート対応の携帯電話向けブルートゥースICを発表
「BlueMoon UniCellular」は、EDA機能により、マルチメディア携帯電話と距離10m以内のパーソナル機器との間で、現在の3倍の速度でデータ交信を行うことを可能にします。ネ ットデータレートは従来の721kbpsから2.1Mbpsへ高められ、ビットあたりの送信電力は3分の1に低減されます。
インフィニオンのドミニク・ビロ(セキュア・モバイル・ソリューション事業グループ、最高マーケティング責任者)は、「市場の専門家たちは、ブルートゥースが今日のIrDAのように、ま もなく携帯電話の標準インターフェイスになると予測しています。当社の予測では、2007年までに携帯電話のおよそ50パーセントにブルートゥースが搭載されます。当社は、包括的なプラットフォーム技術、幅 広い製品ポートフォリオ、社内のシステムノウハウなどを投入して、顧客企業の手間を省き、市場到達時間を短縮するようサポートしていきます」と、述べました。
BlueMoon UniCellular(型名:PMB 8753)について
インフィニオンの「BlueMoon UniCellular」は、パッケージサイズが5mm×5mmに低減され、外部部品が6個に削減されています。これにより、実 装面積が従来の半分の40平方mmに抑えられます。さらに、このブルートゥースICのトランシーバは、業界最高水準の高周波性能を提供します。EDRモードでも-90dBmというすぐれた受信感度は、ブ ルートゥーススタンダードで仕様化された要求受信感度を10倍も上回っているので、広い通信範囲をカバーする高品質の通信リンクが確保されます。
「BlueMoon UniCellular」は、インフィニオンの130nm CMOSプロセスの適用により、先行世代のブルートゥース製品よりも消費電力が約35パーセント低減されています。
「BlueMoon UniCellular」は、Basic Data Rate環境(グロスデータレート1Mbps)およびEnhanced Data Rate環境( グロスデータレート2Mbpsおよび3Mbps)における相互運用性試験に合格しました。このICは、無線LANに対する柔軟な共存インターフェイス(2線式および3線式)を備えているので、2.4 GHzのISM バンドを市販の多くの無線LAN製品と共有することができます。このICの出力は、電力クラス2(距離10m)に設計されています。外部パワーアンプを接続することにより、電力クラス1( 距離100m)にアップグレードすることが可能です。従って、今後のUMA(Unlicensed Mobile Access)技術への適用にも最適です。
「BlueMoon UniCellular」に対して、増強された機能をサポートする包括的なソフトウェアスタックが提供されます。イ ンフィニオン携帯電話プラットフォームの一部である柔軟なブルートゥース接続ソフトウェアは、市場の多くの携帯電話アーキテクチャに適合します。
インフィニオンは、携帯電話市場向けブルートゥースICの先導サプライヤです。シングルチップ半導体ソリューション、モジュール、ソフトウェアなどのブルートゥース専用ポートフォリオを揃えています。す でに約7,500万個のIC出荷実績があります。
「BlueMoon UniCellular」のサンプル供給を本日から開始します。量産開始は2005年中頃の予定です。このICは、鉛およびハロゲンフリーの56ピンWFLGA(Very-Very Fine Pitch Land Grid Array)パッケージに格納されています。
インフィニオンのブルートゥースソリューションについては下記URLをご参照ください:
http://www.infineon.com/bluetooth
インフィニオンの携帯電話ソリューションについては下記URLをご参照ください:
http://www.infineon.com/mobilesolutions
インフィニオンについて
インフィニオンについての情報は次のURLをご参照ください:
本社サイト: http://www.infineon.com
Information Number
INFSMS200412.018