フィニサーとインフィニオンが光通信部品事業買収の契約条件を変更

2004/10/11 | マーケットニュース

独インフィニオンテクノロジーズと米フィニサーは、前回発表したインフィニオンの光通信部品事業ユニット(ベルリン、ドイツ)を フィニサーが買収する契約の条件を変更することで合意したと発表しました。過去6カ月間の同ユニットの業績を踏まえて、契約条件の一部が修正されました。従来の契約では、フ ィニサーは約1億3,500万の普通株をインフィニオンに発行し、事業譲渡を受けることになっていましたが、今回の契約条件の見直しで、普通株の発行額を約1億1,000万に修正することで合意しました。こ れにより、インフィニオンはフィニサーの株式の33%を取得します。加えて、インフィニオンは、契約締結後の同ユニットの事業再編とフィニサーへの統合に伴う経費について、資金援助を行うことに合意しています。

この取引はフィニサーの株主の承認、規制当局の認可およびその他の手続きを必要とします。フィニサーの総発行済み株式の約16%を保有する同社社長兼最高経営責任者(CEO)のジェリー・ロ ールズと会長兼最高技術責任者(CTO)フランク・レビンソン両氏は、この買収取引に賛成投票するという議決権契約をインフィニオンと締結しています。両社はすでに、米 国と欧州で必要な独占禁止に関する認可も受けています。

前回の発表の通り、譲渡される資産には、インフィニオンの光通信部品の開発、生産および一部マーケティング活動が含まれ、対象となる従業員数は約1,200人です。イ ンフィニオンの光通信部品事業ユニットは、MSA標準をサポートするデータコムおよびテレコム向け光伝送モジュール、FTTH(Fiber to the Home)ア プリケーションで一心双方向通信を可能にするBIDIデバイス、自動車用アプリケーション、特にメディアおよび安全システムに使用されるプラスチック光ファイバ(POF)デバイスという広範な製品を開発、生産、販 売しています。

買収取引は、フィニサー株主の承認待ちの状態で、今年第4四半期(10月~12月)に正式締結される見込みです。

本契約に伴い、インフィニオンのトーマス・ザイフェルト(メモリ製品グループ最高経営責任者)がフィニサーの取締役会に加わる見通しです。

ドイツ証券銀行(Deutche Bank Securities)がフィニサー、シティグループ・グローバル・マーケッツがインフィニオンのフィナンシャル・アドバイザーを、それぞれ単独で務めています。 < /p>

フィニサー社について
フィニサー社は、光サブシステムやネットワークシステムの監視テストツールのリーディング・カンパニーです。これらの製品は、ギガビットのイーサネットローカル・エリア・ネ ットワーク(LAN)、ギガビット・ファイバチャネル・ストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)、そしてメトロ・エリア・ネットワーク(MAN)の高速データ通信を可能にします。本 社は米国カルフォルニア州のサニーベイルです。
www.Finisar.com

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのミュンヘンに本社を置き、自 動車および産業分野や有線通信市場のアプリケーションへ向けた半導体およびシステムソリューション、セキュア・モバイル・ソリューション、メモリ製品などを供給しています。米国ではカリフォルニア州サンノゼ、ア ジア太平洋地域ではシンガポール、そして日本では東京を拠点として活動しています。2003会計年度(9月決算)の売上高は61億5,000万ユーロ、2003年9月末の従業員数は約32,300名でした。イ ンフィニオンは、フランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。

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INFXX200410.005