インフィニオンテクノロジーズ本社のメモリ製品事業部門トップが交代

2004/05/19 | マーケットニュース

独インフィニオンテクノロジーズのメモリ製品事業グループのワールドワイドの責任者に、2004年6月1日付けでトーマス・ザイフェルト(40歳)が 就任します。同グループの現CEOであるハラルド・エッガースは、私生活により多くの時間をさくため、25年間の勤務の後に退職を希望しました。ザ イフェルトがこれまで務めてきた有線通信事業グループのトップの職については、後任者はまもなく決定します。正式な決定までは、同事業グループのCFOであるペーター・グルーバー(43歳)が 暫定的に責任者をつとめます。ハラルド・エッガースは2004年12月末まで、様々なコーポレート・プロジェクトを率いますが、その後もインフィニオンのために長い経験で培った専門知識を活かし、グ ローバルな人脈ネットワークを持つ顧問的な役割を担っていきます。

トーマス・ザイフェルトは、インフィニオンの有線通信事業グループを2002年から率いてきました。ザイフェルトは、広範な改革と、光通信部品事業を米フィニサー社に売却したことにより、同 グループを競争力の高い部門に転換させました。ザイフェルトは1990年に、元シーメンスの半導体部門に入社、1993年からの3年間では、フランスのエッソンでのIBM社との生産提携事業に、取 締役会のメンバーとして携わりました。1996年から2000年には、米国バージニア州リッチモンドのモトローラとの合弁会社であるホワイトオーク・セミコンダクタの工場を成功に導き、そ の過程でメモリ製品分野の広範な専門知識を得ます。2000年に、有線通信事業グループのCOO、続いてCEOとなり、国際的なビジネス経験を生かしてきました。

インフィニオンのマックス・ディートリッヒ・クライ社長兼最高経営責任者(CEO)は、「経営陣、従業員共々、エッガースが長年にわたって当社に果たした功績に対して感謝しています。彼の指揮の下、イ ンフィニオン最大の部門は今や、三大陸にまたがる生産拠点、研究開発および提携のネットワークを持つ、国際的な事業グループへと発展を遂げました。イ ンフィニオンのメモリ事業がDRAMの宿命である市場変動にさらされながらも、このような順調な歩みをたどったのは、エッガースの専門的な理解と、世 界中におよぶ個人的な人脈や文化に対する深い理解によるところが少なくありません。当社は、エッガースが引き続き顧問的な役割で当社に力を貸してくれることを嬉しく思います」と、強調しました。

エッガースは物理学を学んだ後、1979年にシーメンス社に入社、メモリ製品事業グループで多くのマネジメント職務を歴任し、2000年から同グループを統率してきました。

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのミュンヘンに本社を置き、自 動車および産業分野や有線通信市場のアプリケーションへ向けた半導体およびシステムソリューション、セキュア・モバイル・ソリューション、メモリ製品などを供給しています。米国ではカリフォルニア州サンノゼ、ア ジア太平洋地域ではシンガポール、そして日本では東京を拠点として活動しています。2003会計年度(9月決算)の売上高は61億5,000万ユーロ、2003年9月末の従業員数は約32,300名でした。イ ンフィニオンは、フランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。

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INFXX200405.061