インフィニオンがドレスデンの300mm施設運営会社の少数株主持ち分を買い取り

2004/03/16 | マーケットニュース

独インフィニオンテクノロジーズは、ライプチガー・メッセおよびSC300ベタイリグングス両社が所持する、インフィニオンテクノロジーズSC300社(SC300 KG)の 13パーセントの少数株主持ち分を、約2億7,800万ユーロで買い取ると発表しました。買収資金は、インフィニオンが約2,700万株の新株発行による増資を行い、現金で調達します。このたび、契 約条件により少数株の買い取りが可能となり、300mm工場はすでに完全稼動しているので、インフィニオンがSC300社の単独経営を行うことになりました。

SC300 社は、300mm技術に基づく世界最先端の半導体ウェハ工場の一つを運営しています。300mm技術の導入で、インフィニオンは生産性向上を享受し、約 30パーセントの経費節減を達成しています。

インフィニオンはSC300社の少数株主であるライプチガー・メッセ、SC300ベタイリグングス両社と、SC300社設立に際して先取り的な利益配分を行うことを取り決めていました。S C300社の事業はすでにインフィニオンの完全連結対象となっていたので、その取り決めはインフィニオンの連結財務諸表に影響を与えていましたが、今 回の少数株買い取りでインフィニオンの経常的な財務負担は軽減されます。

今回の取引では、クレディ・スイス・ファースト・ボストンが金融アドバイザーとなっています。

ライプチガー・メッセとSC300ベタイリグングス両社のSC300社への投資は、300mm生産施設を首尾よく建設し、立ち上げるのに大きな支えとなりました。ライプチガー・メ ッセは独ザクセン州とライプチヒ市が所有している企業です。SC300ベタイリグングスは、独イエノプティク社のクリーンシステムグループの主導的企業であるM+Wツァンダー・ホールディングの子会社です。

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのミュンヘンに本社を置き、自 動車および産業分野や有線通信市場のアプリケーションへ向けた半導体およびシステムソリューション、セキュア・モバイル・ソリューション、メモリ製品などを供給しています。米国ではカリフォルニア州サンノゼ、ア ジア太平洋地域ではシンガポール、そして日本では東京を拠点として活動しています。2003会計年度(9月決算)の売上高は61億5,000万ユーロ、2003年9月末の従業員数は約32,300名でした。イ ンフィニオンは、フランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。

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INFXX200403.051