インフィニオンが上海に中国本社を開設

2003/09/17 | マーケットニュース

世界第6位の半導体メーカーである独インフィニオンテクノロジーズは、上海に新しい中国本社を開設しました。これによりインフィニオンは、中国における事業活動拡大に向けてさらなる一歩をふみだしました。イ ンフィニオンの中国本社は、上海のビジネスセンターとして発展をとげている浦東に位置しています。中央管理本部としての役割とともに、大規模ソフトウェア開発拠点としての機能を持ち、将 来はインフィニオンの重要なソフトウェアセンターの一つとなります。現在、すでに100名以上の従業員がここに勤務しています。

インフィニオンテクノロジーズのウルリッヒ・シューマッハ社長兼最高経営責任者(CEO)は、上海で行われた記者会見で、「インフィニオンは中国において大きな目標をかかげており、今 後5年間で中国市場でのシェアを現在の5パーセントから、2倍の10パーセントに伸ばそうとしています」と、述べました。

インフィニオンの中国子会社のマネージングディレクタに任命されたポウ・ティエン・テー(Pow Tien Tee)は、「インフィニオンテクノロジーズチャイナは、持 ち株会社として組織されています。これにより、他の中国企業との提携や合弁会社設立にあたり、柔軟に対応することができます」と、説明しました。

市場調査会社アイサプライ(iSuppli)は、中国の半導体市場は今後4年間で現在の3倍に成長し、2007年には800億ドルに達すると予測しています。

シューマッハはまた、「急成長をとげている中国市場に参入することはインフィニオンの成功にとって極めて重要であり、当社のドイツならびにその他地域での雇用の保護にも寄与するのです」と、述 べました。

インフィニオンの中国での活動について
インフィニオンは1994年10月から中国での活動を行ってきました(当時はシーメンス・セミコンダクターズ)。現在、インフィニオンの中国における従業員数は約800名で、将 来は3,000名以上に増員する計画です。上海では、SMIC(中芯国際集成電路製造公司)との協業を行っています。これにより、自 社施設への投資を行わずにメモリチップの生産能力を確保することが可能となります。その見返りとしてインフィニオンは、SMICに対し、先進的な300mm生産技術をライセンス供与しています。さらに、イ ンフィニオンは最近、メモリチップの組立および試験を行う合弁会社を蘇州に設立することを発表しました。無錫には、ロジック製品の後工程生産施設を有し、西 安では通信および自動車&産業エレクトロニクス分野向けの製品の開発センターを新設しました。インフィニオンはまた、北京、上海、深セン、香港に営業事務所を持っています。

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのミュンヘンに本社を置き、自 動車および産業分野や有線通信市場のアプリケーションへ向けた半導体およびシステムソリューション、セキュア・モバイル・ソリューション、メモリ製品などを供給しています。米国ではカリフォルニア州サンノゼ、ア ジア太平洋地域ではシンガポール、そして日本では東京を拠点として活動しています。2003会計年度(9月決算)の売上高は61億5,000万ユーロ、2003年9月末の従業員数は約32,300名でした。イ ンフィニオンは、フランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。

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INFXX200309.117

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  • Infineon`s new Chinese headquarters in Shanghai
    Infineon`s new Chinese headquarters in Shanghai
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