インフィニオンが光通信分野でリーダーシップ拡大OFC会議でXFPモジュールなど一連の新製品を発表

2003/03/10 | マーケットニュース

インフィニオンテクノロジーズの今回のニュースアラートでは、光通信製品ラインナップを拡充し、高速データ通信や電気通信市場での同社のリーダーシップを物語る、有 線通信グループの幾つかの製品とそのビジネス動向をご紹介します。紹介する製品はすべて、3月25~27日に米国ジョージア州アトランタで開かれる光ファイバ通信会議(OFC)の同社ブースに展示します。& amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; lt; /p>

  • インフィニオンが XFPトランシーバ・モジュールを出荷開始:「シングルソース」10Gbps光通信製品ラインナップが拡充
  • 光リンクをコスト効率よく監視できるiSFPモジュール
  • データ・スループットを25パーセント高める3.125 Gbps「PAROLI 2」ファミリ
  • 「PAROLI」製品の市場形成を支援する、モレックス社との販売、製品開発およびセカンドソース契約
  • 1.25 Gbps 「BIDI TRX」モジュールを発表
  • 「TenGiPHY」を出荷開始

以下にその概要をご紹介します。詳細は記載のURLをご参照ください。

インフィニオンが XFPトランシーバ・モジュールを出荷開始:
「シングルソース」10Gbps光通信製品ラインナップが拡充
インフィニオンは、シリアル光データ通信アプリケーション向けの高性能かつ安価な送受信モジュール・ファミリ「10G XFPトランシーバ・シリーズ」を発表しました。現在出荷中の10G XFP SR(ショート・リーチ)モジュールは、高帯域マルチモード光ファイバ上で伝送距離最大300mまでの伝送をサポートする、850 nm VCSEL(面発光レーザ)を採用しています。また、2003年後半には、 1310 nm DFB(分布帰還型レーザ)を用いたLR(ロング・リーチ)モジュールが加わる予定です。

インフィニオンは、顧客企業に標準準拠10G光通信製品でのシングルソースをもたらす、XFPとXPAX MSAの両フォーム・ファクタ対応の10Gbps 850 nm VCSELベース・ト ランシーバの出荷を発表した、最初のサプライヤです。

新モジュールの「10G XFPトランシーバ・シリーズ」は、適用可能な10-Gigabit Ethernet(10GE)、10-Gigabit Fibre Channel(10GFC)お よびOC192 STM-64の各標準すべてと互換性があり、また、XFPマルチソース・アグリーメント(MSA)の全仕様も満足しています。モジュールに内蔵されている機能には、最 大12インチのトランス長をサポートするデュアルCDR(クロックおよびデータ回復回路)機能や、過熱状態、伝送ロス、受信ないし同期化、レーザ・バイアス電流、DC供給電圧レベルなどの、モ ジュールの動作状態の情報にアクセスできる「知能」を持ったインターフェイスなどがあります。

850 nm 10Gbps 「XFP SRトランシーバ」は現在、競争力のある価格でサンプル出荷されており、2003年下半期に量産開始の予定です。1310 nm XFP LRトランシーバモジュールも2003年後半から出荷される予定です。

XFP MSAに関する詳細情報は、下記URLをご参照ください:
http://www.xfpmsa.org

インフィニオンのXFPモジュールのウェブサイト:
http://www.infineon.com/xfp 

光リンクをコスト効率よく監視できるiSFPモジュール
インフィニオンのトランシーバ・モジュールは、通信会社にとって、コスト効率よく、正確かつ高い信頼度で光リンクの性能の監視ができる「知能」をもたらします。この「iSFP」モジュールは、ス モール・フォーム・ファクタ・プラガブル(SFP)MSAに完全準拠しており、また、レーザ・バイアス電流、送信側と受信側双方の光パワー、トランシーバ内部温度、供 給電圧などの動作パラメータにリアルタイムでアクセスできるようにする、SFF-8472仕様に基づくエンハンスト版デジタル診断監視インターフェイスも内蔵しています。

「iSFP」モジュールはまた、動作温度全般にわたって計測値を内部較正する機能や、ある数値が動作領域から外れた時、その時点をユーザが特定できるようにする、内蔵型警報・警 告しきい値センサも備えています。

当社の先進的なパッケージングと電気および光学設計能力が相まって、この新しい「iSFP」トランシーバ・ファミリに、温度範囲の拡張、業界最小のEMI(電磁波障害)、ク ラス最高のジッタ抑圧などの特性をもたらしました。

「iSFP TRX」モジュールは現在、2.5Gbpsまでのデータ伝送速度の製品が出荷されています。価格は、伝送距離やレーザのタイプにより、異なります。

ウェブサイト:
http://www.infineon.com 

データ・スループットを25パーセント高める3.125 Gbps「PAROLI 2」デバイス
インフィニオンは、12チャネル並列光リンク製品ラインナップの第2世代に当たる製品「PAROLI 2」ファミリを現在、出荷中です。この新デバイスは、チャネルごとのデータ伝送速度が3.125 Gbpsのチャネル12本の並列動作により、トータル・データスループット37.5Gbpsを実現しており、これは従来の製品のそれを25パーセント上回ります。この高いデータ・ス ループットと1.4Wという低消費電力が相まって、「PAROLI」モジュールは、マルチ・プロセッサ・アーキテクチャや高速(インターネット)スイッチングシステム、さらには、バ ックプレーンなどの短距離インターコネクション向けの10Gbps EthernetやSONET OC192のチャネリング向けとして、好適なソリューションとなっています。

3.125 Gbps「PAROLI」デバイスは現在、トランスミッタとレシーバのペア単価が1,500ドルでサンプル出荷されています。

インフィニオンの「PAROLI」製品のウェブサイト:
http://www.infineon.com

「PAROLI」デバイスの市場形成を支援する、モレックス社との販売、製品開発およびセカンドソース契約
インフィニオンは、モレックス社(Molex)との間で最近締結した契約条項に基づき、次世代の「PAROLI」(並列光リンク)デバイスの開発と販売をモレックスと共同で進めると発表しました。両 社はまた、インフィニオンの現行「PAROLI」製品ラインナップ全体がモレックスのセカンドソース製品になったことと、そ れらとモレックスのParaLinkモジュールとの動作相互性が確保されたことも発表しました。

詳細は下記URLをご参照ください:
http://www.infineon.com

モレックス社のウェブサイト:
http://www.molex.com

1.25 Gbps「BIDI TRX」モジュールを発表
インフィニオンは、データ伝送速度1.25 Gbps の「BIDI(Bi-Directional)TRX」モジュールを導入しました。2003年秋から一般サンプリング向けに出荷します。新 モジュールは、Bellcore GR-468-CORE、IEEE 802.3z Gigabit EthernetおよびITU G.957 SDH(同期デジタル・ハイアラーキ)の 仕様に適合したものになります。現在、155Mbpsのデータ伝送速度を備える同社の「BIDI TRX」モジュールは、1本の光ファイバ上で双方向通信を可能にし、双 方向通信に通常必要とされる2本目の光ファイバの経費を不要にします。「BIDI TRX」モジュールは、アクセス・アプリケーションのメディア・コンバータとしてポイント・ツー・ポイント通信網に使ったり、ス イッチやクロス・コネクト、ルータおよびサーバをつないだイントラ・オフィス通信向けとして、最適です。

インフィニオンの「BIDI TRX」モジュールのウェブサイト:
http://www.infineon.com

「TenGiPHY」を出荷開始
インフィニオンは、2002年6月に発表した「TenGiPHY」シングルチップ・トランシーバを現在、顧客企業向けに出荷中です。この10Gigabit Ethernet(10GE)X AUI-to-serialトランシーバは、XAUIと10Gインターフェイスを内蔵した、純粋CMOSで実現した超低消費電力のシングルチップ型10GEトランシーバです。「TenGiPHY-W」と「 TenGiPHY-L」の2種類があり、汎用10GE WAN(広域ネットワーク)やLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)のPHYデバイスとして使えます。主にXPAKフォーム・ファクタ型光ファイバ・モ ジュールやXFPフォーム・ファクタ型モジュール付きのホスト・ボードへの使用向けが想定されており、10GEラインカード、LANやMAN(都市圏ネットワーク)のEthernetバックボーン、ストレージ・ネ ットワークのインターフェイス・カード、テラビット・ルータなどのアプリケーション向けとして最適です。

インフィニオンの0.13μm CMOSプロセス技術を用いて生産される「TenGiPHY-L」と「TenGiPHY-W」はともに、省スペースの寸法15mm_15mmのBGA(ボール・グ リッド・アレイ)パッケージに格納されています。「TenGiPHY-L」チップは現在、小ロット購入時の単価が200ドルで出荷されています。「TenGiPHY-W」チ ップは2003年第3四半期から出荷され、小ロット購入時の単価は約400ドルになる予定です。

インフィニオンの「TenGiPHY」製品のウェブサイト:
http://www.infineon.com


インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのミュンヘンに本社を置き、自 動車および産業分野や有線通信市場のアプリケーションへ向けた半導体およびシステムソリューション、セキュア・モバイル・ソリューション、メモリ製品などを供給しています。米国ではカリフォルニア州サンノゼ、ア ジア太平洋地域ではシンガポール、そして日本では東京を拠点として活動しています。2003会計年度(9月決算)の売上高は61億5,000万ユーロ、2003年9月末の従業員数は約32,300名でした。イ ンフィニオンは、フランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。

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INFCOM200303.051e