Dリンク社がインフィニオンのQAM方式PoVDSLソリューションを採用
先進通信システム用ICの先導プロバイダである独インフィニオンテクノロジーズは、香港で開催中の展示会「Telecom Asia」で、ネットワーキングやデータ/音声通信製品の設計、開 発および製造で定評のある米Dリンク(本社:カリフォルニア州アービン)が、同社のブロードバンド・アクセス・プラットフォームを介したEthernetサービスの拡充をはかるため、インフィニオンのQAM( 直交振幅変調)標準準拠Packet over VDSL(PoVDSL)チップセットの採用を決めたと発表しました。Dリンクの採用決定で、イ ンフィニオンのVDSL技術は市場リーダーとしての立場が一段と強化されます。
Dリンクのワンダー・ワング(Wonder Wang)社長は、「ブロードバンドに対する需要の高い中国と日本の市場をターゲットに、当社は多くの技術が共有する環境で高帯域を可能にし、か つ支障なく動作するソリューションを探してきました。そして、そうしたソリューションは、屋外におけるいかなる使用場面にもフィットする堅牢性を十分に備えるものでなくてはなりませんでした。広範なテストを経て、 当社は、インフィニオンのPoVDSLチップセットが当社の要件をすべて満たすことが分かりました。第一級のソリューションをタイムリーに提供できる実力、さらに10BaseS EoVDSLソリューションに関して当社が得たすばらしい経験など、インフィニオンの卓越した足跡が、今回の採用をますます決定づけるものになりました」と、語りました。
インフィニオンのクリスチアン・ヴォルフ(有線通信グループ担当副社長兼アクセス事業ユニット・ゼネラル・マネージャ)は、「今回の成約は、進歩的な思考を持つDリンクのような開発会社が、E thernet over VDSLをローカルループに広く採用することをいかに積極化しているかを物語る好例といえます。当社のQAMベースEoVDSLソリューションは、主要なブロードバンドシステム・ベ ンダが選択する技術として急速にその立場を高めており、その結果、過去6カ月間だけでその出荷数量が100万ポート分を超えるという成果をあげました。当社は市場リーダーの地位を維持するとともに、顧 客企業が競争で優位に立てるよう、最も革新的なアクセス技術および製品を提供していきます」と、述べました。
インフィニオンのPoVDSLは、既存のEthernet網とのシームレスな統合を可能にし、かつ、ビデオ、双方向多チャネルTV、音 声および高速インターネットアクセスなどの先進的なサービスをサポートします。必要な機能をすべて集積したインフィニオンのVDSLソリューションは、外付け部品の所要点数を大幅に減らします。こ の高い集積レベルは、材料費低減、システムの省スペース化、ネットワーク終端部の設計の複雑さの軽減をもたらし、その結果、システムの総コスト低減につながります。す でに世界中の70社を超えるベンダが選択しているインフィニオンのPoVDSLソリューションは、業界のリーディング・プラットフォームとなっています。
なお、インフィニオンの先端的なソリューションは、新しい先進的なマネジメントやシステム構成のアプリケーションを開発する際に最大限の柔軟性をもたらす、客 先仕様のファームウェアおよびソフトウェア・インターフェイス(APIやGUI)によって補強されます。
Dリンクについて
Dリンク(D-Link Inc.)は、デジタル・ホーム、SOHO(小規模オフィス/自宅兼用オフィス)、中小企業(SMB)、作業グループなどを企業環境と結びつける、ネットワーキング、ブ ロードバンド、デジタル・エレクトロニクス、音声/データ通信ソリューションなどの設計、開発および製造を手がけ、受賞の実績がある企業です。100万平方フィートを超える工場面積を持ち、数 百万点のEthernetアダプタ、ハブおよびスイッチ・ポートを生産・出荷しているDリンクは、この方面で強力な地位を築いており、ネ ットワーキングおよび通信市場でプライスパフォーマンスのリーダーとなっています。
ウェブサイト:
http://www.dlink.com
インフィニオンについて
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INFCOM200212.901