インフィニオンとメタリンクがQAM方式VDSLのマルチベンダ相互運用性を実演

2002/06/04 | マーケットニュース

先進通信システム用ICの先導プロバイダである独インフィニオンテクノロジーズは、高性能ブロードバンド・アクセス・チップセットの先導プロバイダであるメタリンク社と共同で、「スーパーコム2002」( 米国ジョージア州アトランタ、2002年6月4日~6日)において、規格にもとづいた両社それぞれのQAM方式4バンド VDSLソリューションの相互運用性を実演すると発表しました。

両社は各々のブース(インフィニオンはブース番号23726、メタリンクはブース番号22332)で、VDSL上のビデオ・ストリーミングの動作実演を行います。

すでに広く使用され、性能が立証されているQAM(直交振幅変調)回線コード技術をベースとしたインフィニオンとメタリンクのVDSLチップセットは、広い帯域幅を必要とする高収益アプリケーション( たとえば高品位ビデオ、オンライン双方向ゲーム、高速インターネット・アクセスなど)の伝送を可能にします。ETSI(欧州電気通信標準化機構)やANSI(米国規格協会)のブロードバンド割当プラン( プラン997および998)をサポートし、他のすべてのxDSL技術、在来の音声サービス、ISDNサービスと共存できます。

QAM方式VDSLは、標準に準拠した、実績のある堅牢な技術です。材料費低減による総システムコストの軽減と、システムの省スペース化をはかることができます。競合するDMT(ディスクリート・マ ルチトーン・トランスミッション)方式は、ADSLへの適用で成功している技術です。QAM方式はこれと異なり、VDSLを念頭に置いて開発された技術であり、真の総合ブロードバンドサービスにより適しています。 現在第3世代の段階にあるこの技術は、ネットワーク両端の設計をより簡単にします。アクセス・システムのベンダは、フ ィールドで実績のあるQAM方式VDSLの高性能製品を競争力のある価格で提供することができます。

メタリンク社について
メタリンク社(Metalink Ltd.)は、ファブレス半導体企業として、テレコミュニケーションおよびネットワーキング機器メーカー向けに、高性能ブロードバンド・アクセス・チ ップセットの開発と販売を行っています。メタリンクのブロードバンド・シリコン・ソリューションは、世界中の通信網を介して、費用効果の高い超高速ストリーミング・ビデオ、音声、デ ータの伝送と配信を行うことを可能にします。同社のトップレベルのアルゴリズム設計者は、世界中の標準化団体で指導力を発揮し、メタリンクをブロードバンド・アクセス分野のリーダー企業に成長させました。メ タリンクは、高成長のDSLを介した音声伝送およびビデオ伝送の分野に焦点を当て、業界の先端を行くSHDSLおよびVDSL技術に投資するという、戦略的発展プランを推進しています。

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのミュンヘンに本社を置き、自 動車および産業分野や有線通信市場のアプリケーションへ向けた半導体およびシステムソリューション、セキュア・モバイル・ソリューション、メモリ製品などを供給しています。米国ではカリフォルニア州サンノゼ、ア ジア太平洋地域ではシンガポール、そして日本では東京を拠点として活動しています。2003会計年度(9月決算)の売上高は61億5,000万ユーロ、2003年9月末の従業員数は約32,300名でした。イ ンフィニオンは、フランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。

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INFCOM200206.091e