インフィニオンがBluetooth-IC出荷累計700万個達成と0.13μm CMOS型Bluetooth-ICを発表
ローカルエリア無線用ICの先導ベンダである独インフィニオンテクノロジーズは、同社のBluetooth-ICの出荷累計が2002年6月の時点で700万個を超えたことを発表しました。イ ンフィニオンはさらに、強力な新型Bluetoothシングルチップソリューション「BlueMoon Universal」を発表しました。このICは、0.13μm-CMOSプロセス技術で製造されます。チ ップサイズの縮小により、消費電力が低減され、同時にモジュール全体の小型化がはかれます。
インフィニオンは、6月12~14日にアムステルダムで開催されるBluetooth会議で、寸法36平方mm弱の標準リードレス・パッケージに格納した「BlueMoon Universal」を 展示します。
「BlueMoon Universal」には、USB、PCM(SSI)、UART、CODECなどの各インターフェイスと、リ ンクマネージャおよび上位レイヤ処理用のARM7プロセッサが集積化されます。API(アプリケーション・プログラマブル・インターフェース)により、組込み型ホストレス・ソ リューションを開発することが可能となります。新チップは、メモリに関して、ROM版とエンベデット・フラッシュ版の2種類のバリエーションが提供されます。このICソリューションは、インフィニオン「 BlueMoon」製品ファミリのハイライトです。0.13μm-CMOS高周波技術やフラッッシュメモリなど、最先端の革新技術が活用され、B luetoothアプリケーションに向けて小型で低コストのソリューションを提供します。
インフィニオンのフーバート・クリストル(ローカルエリア無線事業ユニット担当副社長兼ゼネラルマネージャ)は、「当社は700万個を超えるBluetooth-ICの出荷により、こ の高成長市場でシェアを伸ばしました。さらに、新しいBlueMoon Universalの発表によってインフィニオンは、機能強化と集積化に関する革新Bluetoothロードマップへの注力を強化します」と 、語りました。
「BlueMoon Universal」は、大量購入時の単価が3.75米ドル以下となります。開発キットは2002年末から提供され、2003年に量産が開始される予定です。
インフィニオンについて
インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのミュンヘンに本社を置き、自 動車および産業分野や有線通信市場のアプリケーションへ向けた半導体およびシステムソリューション、セキュア・モバイル・ソリューション、メモリ製品などを供給しています。米国ではカリフォルニア州サンノゼ、ア ジア太平洋地域ではシンガポール、そして日本では東京を拠点として活動しています。2003会計年度(9月決算)の売上高は61億5,000万ユーロ、2003年9月末の従業員数は約32,300名でした。イ ンフィニオンは、フランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。
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INFWS200206.102 e