インフィニオンが台達電子とパワー半導体分野のライセンス供与および技術移転契約を締結
パワー半導体の先導プロバイダである独インフィニオンテクノロジーズは、世界有数の電源メーカーである台湾の台達電子(Delta Electronics)との間で、イ ンフィニオンのトランスファーモールド式パッケージ技術「MegaDIP」を台達電子の子会社の乾坤科技(Cyntec)にライセンス供与および技術移転する契約を締結したと発表しました。契約に基づき、イ ンフィニオンは、乾坤科技がこの技術を用いて製造する製品に組み込まれるパワー半導体の必要量の最低50%を供給します。
当契約は、先端的なパワー半導体(IGBT、CoolMOS、SiC、OptiMOS、電源管理IC)およびパッケージに関するインフィニオンのノウハウと、台 達のパワーエレクトロニクスシステムおよび生産ノウハウを組み合わせることで、産業用小出力モータ駆動装置、家電用モータ駆動装置、P C用電源モジュールなどのパワーエレクトロニクス市場の開拓を推し進めるのが目的です。「MegaDIP」技術の導入により、乾坤科技は、すぐれた熱特性を持つ、費 用効果の高い集積パワーエレクトロニクスモジュール(IPEM)の供給が可能になります。
今回の契約は、双方にとって、家電用モータ駆動制御、電源、電圧レギュレータモジュールなどの用途に使われる革新的な集積パワーモジュールの成長市場を掘り起こす道を切り拓きます。電 力需要の増大と環境規制強化に伴い、洗練された電源ソリューションの必要性が高まっていますが、双方のノウノウを結集して、その課題克服に取り組みます。
台達電子の鄭崇華(Bruce Cheng)会長兼最高経営責任者(CEO)は、「CoolMOS、IGBT、SiCデバイスなどのパワー半導体におけるインフィニオンの先導的立場をバックに、当 社は、革新的で信頼性のあるパワーエレクトロニクスシステムのメーカーとしての主導的地位を強化できます」と、語りました。
インフィニオンのラインハルト・プロス(自動車&産業グループの責任者)は、「パワーエレクトロニクス分野で台達と乾坤科技をパートナーとして得たことは、革 新的技術のリーダーとしての当社の実力を再確認するものです。そして、増大の一途をたどる産業界の電力需要増を効率的かつ費用効率よく満たす手段を提供できる卓越した地位を当社にもたらします」と、述べました。
乾坤科技について
乾坤科技は、台湾の新竹科学工業園区(ハイテクパーク)に本拠を置くハイテク企業です。コンピュータ、家電、自動車などに使用される高密度パッケージ製品、薄膜および厚膜受動素子、セ ンサなどの生産を専門としています。同社は、台湾証券取引所(TSEC)に上場されています。
ウェブサイト: http://www.cyntec.com
インフィニオンについて
インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのミュンヘンに本社を置き、自 動車および産業分野や有線通信市場のアプリケーションへ向けた半導体およびシステムソリューション、セキュア・モバイル・ソリューション、メモリ製品などを供給しています。米国ではカリフォルニア州サンノゼ、ア ジア太平洋地域ではシンガポール、そして日本では東京を拠点として活動しています。2003会計年度(9月決算)の売上高は61億5,000万ユーロ、2003年9月末の従業員数は約32,300名でした。イ ンフィニオンは、フランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。
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INFAI200206.110e
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Infineon and Delta Announce Technology Licensing and Transfer Agreement to Address the Power Management and Drive Control MarketPress Picture
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