安藤電気がVDSLAMシステムにインフィニオンのPoVDSLチップセットを採用

2002/07/03 | マーケットニュース

先進通信システム用ICの先導プロバイダである独インフィニオンテクノロジーズは、先 端デジタル通信および光通信ソリューション設計のリーダーである安藤電気株式会社が自社のビデオ伝送対応VDSLソリューションに、インフィニオンのITU-T準拠Packet over VDSL( PoVDSL)チップセットの採用を決めたと発表しました。

安藤電気のVDSLAM(ビデオ・デジタル加入者線アクセス多重装置)システムが、2002年7 月3~5日に幕張メッセで開催される展示会「NetWorld+Interop」の インフィニオンのブース(ブース番号:1W33)で展示されます。

安藤電気のVDSLアクセスシステムでは、インフィニオンのPoVDSLチップセットがDSLAM(VDSLAM AT 6401)とCPE(顧客構内装置)モデムの両方に組み込まれています。当 チップセットは、ループ長1.5kmの範囲で最大40Mbpsの速度で、多チャンネル・ビデオを含む対称パケット・データ伝送をサポートします。ループ長がさらに短ければ、さらに高速が可能です。こ のITU-T標準準拠PoVDSLチップセットは、広く利用されているQAM(直交振幅変調)技術をベースにしています。性能立証済みのこの技術を使えば、費 用効果の高いbroadband-over-copper DSLAM(DSLアクセス多重装置)やCPEシステムの設計を簡単かつ迅速に行えるようになります。

安藤電気株式会社の福田吉展ネットワーク事業部長は、「インフィニオンのPoVDSLチップセットは、長 さ1km以上の銅線電話ケーブル上でビデオとデータの伝送を行うための定評あるソリューションです。DSLAM側では、実装面積が小さいこのチップセットは、高密度システムの速やかな市場投入を促します。し たがって、日本におけるITU-T標準準拠VDSLの展開を加速するのに貢献するでしょう」と、語りました。

また、インフィニオンテクノロジーズジャパン株式会社(本社:東京都品川区東五反田 3-20-14)の代表取締役社長・森康明は、「日本ではVDSLベースのDSLAMの需要は高まる一方です。そ して、安藤電気様のような市場リーダーによる技術選択そのものが、次世代ブロードバンド・アクセス・ソリューション向けとして主流となるプラットフォームの定義につながります。I TUのVDSL標準に完全準拠した当社のPoVDSLチップセットは、DSLアクセスシステムの能力を高め、伝統的なLANの10倍の伝送距離で高速Ethernetサービスを可能にします」と、説明しました。

安藤電気について
安藤電気株式会社は、計測器分野(光測定器、デジタル通信測定器)とネットワーク機器分野(アクセスエリアの通信機器)の製品を供給しています。ネットワーク機器分野では、ブ ロードバンドやアクセスを中心とする各種ネットワーク機器の開発および製造を行っており、それらは安藤電気が計測器の開発および生産で培った技術に裏打ちされています。現在の従業員数は1,000名あまりで、米 国、日本、アジア、欧州など世界26カ所に拠点を持っています。
ウェブサイト: http://www.ando.co.jp

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのミュンヘンに本社を置き、自 動車および産業分野や有線通信市場のアプリケーションへ向けた半導体およびシステムソリューション、セキュア・モバイル・ソリューション、メモリ製品などを供給しています。米国ではカリフォルニア州サンノゼ、ア ジア太平洋地域ではシンガポール、そして日本では東京を拠点として活動しています。2003会計年度(9月決算)の売上高は61億5,000万ユーロ、2003年9月末の従業員数は約32,300名でした。イ ンフィニオンは、フランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。

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INFCOM200207.116e