ソリューション・ビジネス拡張に向けてインフィニオンが新事業グループを設立

独インフィニオンテクノロジーズは、2002年11月1日付けで新事業グループ「セキュア・モバイル・ソリューションズ（SMS）」を設立しました。これにより、ソリューション・ビ ジネス拡張路線がさらに前進します。新事業グループ設立のねらいは、従来の「無線通信」および「セキュリティ＆チップカードIC」の両事業グループを統合することにあり、新事業グループはウルリッヒ・ハマン（ 47歳）が統率します。今回の措置は、21世紀のテクノロジー・ライフスタイル・ソリューションに照準を合わせた、インフィニオンの戦略プログラム「Agenda 5-to-1」を 実行に移すための必然的なステップです。

将来のモバイル・マルチメディア・アプリケーションによって人々は、いつでもどこでも、好きな情報や娯楽メニューにアクセスできるようになります。その基本条件となるのは、伝 送データのセキュリティを保証するセキュアな通信です。このため、モビリティとセキュリティを組み合わせたソリューションの需要は膨大な増加を示すと考えられます。

新事業グループの最高経営責任者（CEO）に就任したウルリッヒ・ハマンは、「SMSの発足は、モバイルアプリケーション、特 に現行および将来の移動通信におけるセキュリティ需要の増大に対応した総合ソリューションを提供するうえで、当社が好位置に立ったことを意味します。これによって、競争上の大きな優位性が与えられます」と、語 りました。

電気工学を専攻したウルリッヒ・ハマンがインフィニオンテクノロジーズに入社したのは、当時はまだシーメンス・セミコンダクターズと呼ばれていた1986年のことです。ハマンは、2 001年5月からインフィニオンの無線通信事業グループを率いてきました。それ以前の5年間はセキュリティ＆チップカードIC事業グループのトップを務めており、両事業グループにまたがる経験が、新 事業グループでおおいに活かされます。

インフィニオンテクノロジーズ（Infineon Technologies AG）は、ドイツのミュンヘンに本社を置き、自 動車および産業分野や有線通信市場のアプリケーションへ向けた半導体およびシステムソリューション、セキュア・モバイル・ソリューション、メモリ製品などを供給しています。米国ではカリフォルニア州サンノゼ、ア ジア太平洋地域ではシンガポール、そして日本では東京を拠点として活動しています。2003会計年度（9月決算）の売上高は61億5,000万ユーロ、2003年9月末の従業員数は約32,300名でした。イ ンフィニオンは、フランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。