インフィニオンテクノロジーズがインターネットPPPを支援する通信コントローラを発表

2000/06/05 | マーケットニュース

インフィニオンテクノロジーズは、インターネット規格文書RFC1662に記載されているPPP(Point-to-Point Protocol)を 広範囲に支援するシリアル通信コントローラ「SEROCCO」(Serial Optimized Communication Controller)を発表しました。こ の柔軟なマルチプロトコル通信コントローラは、インターネットアクセスに必要なASYNC-PPP、HDLC-PPP、PPP-over-SONETに加えて、A SYNCやBISYNCのような従来プロトコルも支援します。

「SEROCCO」は、現行のマイクロプロセッサと共存性のある電源電圧3.3Vで動作します。第2レイヤ機能としてLAPD-AutomodeとSS7を支援しているので、ソ フトウェアのオーバヘッドが軽減されます。2本の全二重通信チャネルは、伝送速度16Mbpsに対応しているので、携帯電話基地局、WANのスイッチやルータ、L ANからWANへのインターネットワーキングなどの用途に最適です。

インフィニオンのクラウス・リュッケ(データコム部門のバイスプレシデント)は、「SEROCCOは、当社のシリアル通信コントローラ製品系列の延長線上にあり、従来のHSCX(SAB82525)や ESCC2(SAB82532)とのソフトウェア互換性が維持されています。当社は、データコム市場での実績をベースとした設計資産(IP)を投入することにより、客 先が開発時間と設計資源を節約できるような高性能の次世代ソリューションを供給することができます」と、話しました。

「SEROCCO」のマイクロプロセッサインターフェイスは、バス幅8ビットまたは16ビット、最高バス速度33MHzで動作し、工業標準の各バス方式に対応します。2 本の全二重通信チャネルはそれぞれ、各64バイトの受信FIFOと送信FIFOでバッファされているので、CPUのオーバヘッドが軽減され、設計も容易になります。

製品として、HDLC-PPPのみを支援する「SEROCCO-H」(形名:PEB20525)、マルチプロトコルの「SEROCCO-M」(形名:PEB20532)、DMAを内蔵した「 SEROCCO-D」(形名:PEB20542)の3種類が用意されています。どの製品も、電源電圧3.3Vで動作し、I/O電圧5Vが許容され、P-TQFPパッケージに収納されています。S EROCCO-HはLF-BGAパッケージでも供給可能です。

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INFCOM200006.077