インフィニオンテクノロジーズが2.5Gbps光通信用のトランシーバとトランスポンダを発表

2000/08/14 | マーケットニュース

独インフィニオンテクノロジーズは、伝送速度2.5Gbpsの ATM/SONET/SDHテレコミュニケーションおよびデータコミュニケーションシステムに適用されるスモールフォームファクタ型OC-48トランシーバモジュール(送受信器)お よびOC-48トランスポンダモジュール(中継器)を発表しました。これらの、業界最小寸法の2.5Gbpsトランシーバと4:1トランスポンダを適用することにより、ネットワーク機器メーカーは、広 帯域通信システムの高性能化と小型化をはかることができます。

新しいトランシーバとトランスポンダは、ワークステーション、サーバ、記憶装置などを接続するLAN/WANアプリケーションのために開発されました。これらのモジュールは、ブリッジ、ルータ、イ ンテリジェントハブ、ATMスイッチなど、広範囲のネットワーク製品に適用できます。2kmまでの伝送距離が支援されます。これらのモジュールはさらに、受信モニタを介した回線監視機能を備えているので、テ レコミュニケーションサービスプロバイダはこれを利用して、リンク状態や回線セキュリティを管理することができます。

インフィニオンテクノロジーズのダグ・ノイモイヤー(光ファイバ通信部門のバイスプレシデント)は「通信業界は、さらに高速で、小型で、高度統合された高性能システムを求めています。今回の発表は、そ れを支援する私たちの努力の成果のひとつです。これらのモジュールは、小型設計と低消費電力により、競争の激しい光通信市場において、新世代の通信システムを構築することを可能にします」と、話しました。

世界最高速のスモールフォームファクタ型トランシーバ
スモールフォームファクタ型パッケージは、現行のSC全二重モジュールより50%も小型化されているので、ネットワーク機器のポート密度が倍増されます。このモジュールには、L Cリセプタクルが内蔵されています。供給電圧3.3Vで動作するので、消費電力が大幅に低減されます。トランシーバの2つのバージョンは、EMI特性を最適化するために金属パッケージに収納され、端 子は標準の2×10に配置されています。サンプルは現在供給可能です。量産開始は2000年第4四半期に予定されています。バージョンV23818-N15-L17はDC/DC(直流)終端され、PECL( Positive Emitter Copled Logic)コンパチブルです。V23818-N15-L353はAC/AC(交流)終端され、TTLコンパチブルです。

高速データ伝送を支援するトランスポンダ トランスポンダモジュール
V23816-N1018-C310は、次世代のハイエンドルータを支援します。現行のOC-3ルータ(155Mbps)やOC-12ルータ(622Mbps)と比較して、デ ータ速度を大幅に向上できます(OC-12ルータの4倍)。このトランスポンダには、クロック発生回路、クロック回復回路、622Mbps電気チャネルに対する多重および分離機能などが内蔵されています。こ のモジュールの寸法は58mm×41mm×14mmと小型です。端子は2×30に配列されています。供給電圧3.3Vで動作し、消費電力は2.9W(標準値)です。こ のモジュールの適用により高いポート密度が達成できるので、テラビット級の速度を持つルータの実現が支援されます。トランスポンダは、EMI性能を最適化するために金属パッケージに収納されているので、迅 速かつ容易に実装が行えます。サンプルは2000年の第4四半期に供給開始の予定です。量産は2001年の第1四半期に予定されています。

これらの新製品は、インフィニオンの広帯域トランシーバおよびトランスポンダの包括的なポートフォリオを補完します。同社の光データ伝送製品(シングルモードおよびマルチモード)は、E thernet、Gigabit Ethernet、Fiber Channel、ATMなどの規格を支援します。インフィニオンが支援する規格としてさらに、SONET(Synchronous Optical Network)とSDH(Synchronous Digital Hierarchy)があります。これらの規格では、OC(Optical Carrier)デ ータ速度として51.84Mbps(OC-1)から9.953Gbps(OC-192)を規定しています。ATM(Asynchronous Transfer Mode)は、S ONET/SDHネットワーク用データ伝送規格のひとつです。

 

Information Number

INFCOM200008.086