インフィニオン、モセルバイテリック、プロモスがDRAMライセンス協定と付帯契約に調印

2000/03/17 | マーケットニュース

モセルバイテリック、インフィニオン、プロモス(モセルバイテリックとインフィニオン合弁会社、台湾)の3社は、インフィニオンからプロモスへの将来技術のライセンス供与と、イ ンフィニオンとモセルバイテリックとの製品共同開発を含む、多面的な協定に調印しました。ライセンスはプロモスに、インフィニオンの0.17ミクロン、0.14ミクロン、0 .12ミクロン製造プロセスを適用してDRAM製品を開発、適用、生産、販売する権利を供与します。ライセンスされたテクノロジープラットフォームは、既存の64M/128M/256MビットSDRAMや、将 来の512M/1GビットDRAMの生産を可能にするものです。

これに加えて、インフィニオンとモセルバイテリックは、従来のライセンス協定を拡張しました。モセルバイテリックはインフィニオンから追加の設計情報の提供を受け、これによって、自 社のDRAM製品を開発し、プロモスもしくはインフィニオンに生産させることが可能になります。この追加の設計情報は、プロモスへライセンスされたプロセスをベースにしています。さらに、イ ンフィニオンとモセルバイテリックは、両社が販売するためのDRAM製品を共同で開発します。モセルバイテリックとインフィニオンは、プロモスの生産容量の一部を両社それぞれの独自製品のために利用する予定です。

プロモスの生産のすべてが基本的にインフィニオンおよびモセルバイテリック向けに予約されてはいますが、新しい契約では、プロモスがプロセスと生産の全体容量の限定部分を、自 社開発のプロセスや製品に使用したり、別の客先へのファンダリサービスに提供したりすることを許容しています。

1997年初に締結されたもとの技術移転協定は、0.20ミクロンを含む先進世代用の基本プロセス技術と製品をカバーしていました。今回の長期協定は、プ ロモスが台湾において最も成功しているDRAMメーカーのひとつであり続けることを可能にするものです。さらにこの協定は、プロモスの研究開発と市場展開における将来の成長のための強固な基盤と余地を提供します。 モセルバイテリックとインフィニオンは、先端DRAM製品のための台湾におけるこのすぐれた生産ソースへのアクセスを保持します。


インフィニオンについて

インフィニオンについて
インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのミュンヘンに本社を置き、自 動車および産業分野や有線通信市場のアプリケーションへ向けた半導体およびシステムソリューション、セキュア・モバイル・ソリューション、メモリ製品などを供給しています。米国ではカリフォルニア州サンノゼ、ア ジア太平洋地域ではシンガポール、そして日本では東京を拠点として活動しています。2003会計年度(9月決算)の売上高は61億5,000万ユーロ、2003年9月末の従業員数は約32,300名でした。イ ンフィニオンは、フランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。


モセルバイテリックについて
モセルバイテリック(Mosel Vitelic)は、主記憶用DRAM、バッファ用DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、エンベデッドフラッシュメモリ、マ イクロコントローラなどの生産と販売を行っています。近年堅実に事業を拡張し、1999年には売り上げ198億3000万台湾ドル、利益40億台湾ドルを計上しました。世界に1,600名の従業員を有しています。

プロモスについて
プロモステクノロジーズ(ProMOS Technologies)は、モセルバイテリックとインフィニオンの合弁会社として、高性能で大容量のDRAMを生産しています。1 999年には1億個以上の64MビットDRAMを生産し、売り上げ182億台湾ドルを計上しました。


Information Number

INFMP200003.049