ToF 3D Image Sensors for Automotive
REAL3™ ToFセンサーは車載アプリケーションに快適性と安全性を加えます。
3D ToF（Time of Flight）技術に基づくインフィニオンのREAL3™車載イメージセンサーは、車内および車外両方の幅広い車載ユースケース向けに、最も正確で堅牢な深度センシング機能を備えています。さらに進んだ自動運転に対応したり、ドライバーと同乗者がより直観的に車両とインタラクションする方法（HMI）に対応したりと、自動車は進化を続けていますが、設計者は、自由度、柔軟性、快適性、そして最も重要な安全性への関心を深めています。インフィニオンのREAL3™ 3D車内センシングカメラは、 (乗員検知)やスマートエアバッグシステムといったユースケースを通じて、パッシブセーフティ向けの高度な標準規格を保証するために必要なデータの収集および処理をします。カメラはさらに、セキュアナビゲーションおよび衝突回避といった車外センシング機能にも対応します。加えて、ジェスチャーコントロールや完全自動パーキングといった快適機能も、ドライバーにとっての最大の利便性を提供します。高分解能ToFカメラは3Dセンシングを採用しており、車の周囲を地面までスキャンし、明るさや暗さにかかわらず、縁石や壁、その他の障害物を検出します。
製品
| Product | 注文用部品番号 | Product status |
Package | Resolution | ピクセル | Wave- length |
Tamb | Qualification |
| IRS1125A | 販売中 | PG-LFBGA-84 | 100 kpxl (CIF) | 352 x 288 ピクセル |
850 nm 940 nm |
-40°C ～ 105°C |
AEC-Q100, グレード2 |
The REAL3™製品ラインアップは、民生用アプリケーション向けにベアダイのイメージセンサーも含みます。
REAL3™イメージセンサーを使用した強力なパートナーネットワークはこちらをご覧ください。
自動運転機能の進化が進むと、ドライバーは通常の運転作業から次第に解放され、ほぼ「同乗者」と同じになります。これは車が、エンターテイメントや仕事、リラックスする空間になり得る、完全に新しい内装概念を持つ「居住空間」に変わることを意味します。
REAL3™ ToFカメラは、新たなレベルのパッシブセーフティを提供しつつ、さらなる快適性と利便性に対応するための最高の手段です。また、ToFカメラはシートマットやシートベルトのセンサーといった他の電子システムの部品点数を減らすことにも繋がります。
REAL3™が実現する強化された快適機能例
- ジェスチャーコントロール
- スマート車内照明によりドライバーまたは同乗者が手を伸ばすところのみを点灯（人の手の近くにあるつまみなど）
- あらかじめ登録した好みへの自動設定
- 最適化したミラーやシート位置の推奨
- ドライバーか同乗者かに応じてカスタマイズされた内容や機能が表示されるデュアルディスプレイ
- 乗員の頭の位置や、人数に応じて最適化されるオーディオ
REAL3™が実現する強化された乗車人員向け安全機能
- 乗員の検出と分類
- 幼児検知
- スマートエアバッグ：状況に応じた圧力調整またはスイッチオフ
- エアバッグに対する頭の位置（自動運転モード中にシートを後ろに倒すなどした場合）
- 後ろ向きのベビーシート
- シート上にある、または同乗者が持つ物体
- シートベルト装着を検知
- 閉じた目、正確な頭の位置を検知するドライバーモニタリング
- ドライバーが適正位置にいない、気が散っている、手がハンドル上に置かれているかどうかの検知
自動運転および高度に自動化が進んだ車は、周囲環境の感知および理解のために、その周囲を堅牢なセンサーのコクーン（繭玉）で包まなければなりません。この効果を作り出すためには、レーダー、LiDARおよびカメラのような異なる技術の組み合わせを融合することが一般的です。これらのセンサーは、短距離および長距離アプリケーションに非常に適していますが、自動運転レベル（SAEレベル1～5）の要件やセンサー配置によっては、センサーのコクーンを完成させるために、地面まで含めた近距離のブラインドスポットをカバーする必要があります。このことから、現在の超音波センサーが提供し得るレベルよりも細かい分解能、優良な性能が要求されています。
Flash LiDAR技術を活用するToF（Time of Flight）カメラは、可動部品を使用することなく、比較的安価に非常に小型のソリューションを実現することができる最良の選択肢です。これは、最長10mの範囲において、高分解能（水平および垂直方向）で周囲環境の3D可視化をするための最も堅牢な方法です。 非常に高精度なピクセルレベルの深度データの他に、ToFイメージセンサーは太陽光の影響を受けないグレースケール画像にも対応しており、車は例えば街路に立っている標識を認識することができます。
この信頼できる3D ToFデータストリームは、自動車関連の広範囲にわたるユースケースに対応することができます。
セキュアなナビゲーション
- 自動運転センサーコクーンの周囲にある近距離ブラインドスポットをカバー
- 車両始動時の全般的な状況認識
- 自動運転モードをサポートする2次センサーデータストリーム
自動パーキング
- 高度に進化したパーキングアシスト
- 自動バレーパーキング
キーレスエントリー
- 3D認証による顔認識
