3Dイメージセンサー REAL3

REAL3™は、高度に集積されたToF（Time of Flight）センサーで構成されるインフィニオンの3Dイメージセンサーファミリーです。 これらのシングルチップイメージセンサーは、太陽光に強く、高度にスケーラブルで民生用、 車載用および産業用の幅広いアプリケーションへの組み込みが容易です。

インフィニオンのREAL3™ToF（Time of Flight）イメージセンサーは、電子デバイスが目の前のリアルな3Dマップを捕捉できるようになります。周囲環境、物体および人々が、リアルタイムでデジタルスペースへと変換されます。アルゴリズムはそのデータを使って距離やサイズを計測し、モーション追跡および物体形状の3Dモデルへの変換を実施します。インフィニオンの製品は、最も小型の3D ToFカメラモジュールに統合化されるように設計されており、短距離とより長い距離における深度を、最低消費電力で正確に計測します。

REAL3™ ToF（Time of Flight）イメージセンサーは、間接ToF（i-ToF）として知られるToF原理で動作します。ToFカメラモジュールの主要部品は、ToFイメージセンサー、赤外線光源（850または940nm波長）、ドライバー回路、そしてイメージセンサーの上に取付けられた光学レンズです。説明画像に示すように、周囲環境の高品質な深度マップをリアルタイムで得ることができます。

ToF（Time of Flight）技術は、単一の変調した赤外線光源を物体、ユーザーまたは対象シーンに投射します。反射した光をToFイメージセンサーが捕捉し、ピクセル毎に振幅と位相差が計測されます。その結果、非常に信頼性の高い距離画像と、全体のシーンをグレースケールで示す画像が得られます。

インフィニオンは、パートナーのpmdtechnologiesと共に世界をリードするToFイメージセンサーを、民生用、車載用および産業用の市場に向けて開発、提供しています。インフィニオンの製品／ソリューションは、最小のカメラモジュールに最適で、短距離からより長い距離の高精度な深度計測を最低の消費電力で実施します。両社製品のラインアップとサービスソリューションで、3Dカメラモジュール業界向けに次世代エレクトロニクスを使った広範囲に及ぶ3Dイメージセンシング体験を提供します。

今後5年にわたり、世界の3D ToFセンサー市場に2桁台の年平均成長率（CAGR）が見込まれています。特にスマートフォンのような民生用アプリケーションにおける3Dカメラセンサーの搭載や、自動運転に対応するイメージセンサーの採用が増えることで、需要が伸びると予想されます。さらにスマートファクトリーの進化で、3Dイメージセンサーを工場ロボットの監視・ビジョンシステムや、自動無人搬送車に配備するという新たなチャンスが生まれています。