ModusToolbox™ソフトウェア
ModusToolbox™ ソフトウェアは、以下を含む幅広いインフィニオン マイクロコントローラー デバイスをサポートする新しく、拡張性の高い開発環境です: PSoC™ Arm® Cortex® マイクロコントローラー、XMC™ 産業用マイクロコントローラー、AIROC™ Wi-Fi デバイス、AIROC™ Bluetooth®デバイス、USB-C パワーデリバリー (給電) マイクロコントローラー
リリース情報: ModusToolbox v3.2 がリリースされました。 最新機能のハイライトは、このModusToolboxのリリース アナウンスを参照してください。より詳細な情報は、リリース ノートに記載されています。
ModusToolbox™ソフトウェア サブカテゴリー
ModusToolbox™ Softwareは、開発ツール、ライブラリ、組込み用ランタイム資産のコレクションとして提供しており、柔軟で包括的な開発エクスペリエンスが可能になるよう設計しています。
ランタイムソフトウェアは、ミドルウェア、デバイスドライバー、サンプルコードからなり、広範なGitHubのリポジトリを通して提供します。利用可能なランタイムソフトウェアについては、ModusToolbox™ソフトウェアリポジトリの概要を参照してください。
開発ツールは、Windows、Linux、およびmacOSをサポートし、インフィニオンデベロッパーセンターからツール インストール パッケージとして入手することができます。これらのデスクトップアプリケーションは、新しい組込みアプリケーションの作成、ソフトウェアコンポーネントの管理、デバイス周辺機器とミドルウェアの設定、そして、編成、プログラミング、およびデバッグ用の組込み開発ツールの作成を可能にします。 ModusToolbox™ 開発ツールは、利用可能なランタイム ソフトウェア レポジトリと直接インターフェースし、最新の開発リソースに容易にアクセスすることが可能です。 今すぐダウンロードして、ModusToolbox™を使い始めましょう。
コミュニティ フォーラム、ナレッジベースの記事、技術ブログ記事には、インフィニオンの開発者コミュニティから簡単にアクセスできます。 ModusToolbox™ の開発体験を向上させるその他のリソースには、開発ツールとランタイムソフトウェアの両方に関する包括的なドキュメント、詳細なトレーニング、チュートリアルビデオなどがあります。
- ModusToolbox™ をより詳しく知りたい方は、こちらの紹介ビデオをご覧ください。
- 最新のModusToolbox™ツール インストールパッケージをダウンロードしてください。
- 最新の機能と特性については、リリースノートをご覧ください。
- オンライン ドキュメントにアクセス、もしくは、ユーザーマニュアルを直接ダウンロードできます。
- インフィニオンの開発者コミュニティに参加する事で、ユーザーフォーラムや技術ハウツー ビデオを含むオンライン サポート コンテンツにアクセスできます。
- ModusToolbox™ で利用可能なランタイムソフトウェアリソースとGitHubリポジトリを閲覧することができます。
- 常時接続ではないインターネット接続によるオフラインアクセスでは、利用可能なランタイムソフトウェアリソースのスナップショットを1つのModusToolbox™ オフラインコンテンツパッケージとしてダウンロードすることが可能です。
ModusToolbox™は、サードパーティーのソリューションと連携するように設計されたソフトウェアとクロスプラットフォームツールのコレクションで構成されており、組込み開発者が独自のニーズを満たす効率的な開発環境を柔軟に定義し、利用する事ができます。ModusToolbox™ の中核には、 GNU make ビルドシステムがあり、従来のデスクトップ IDE、コマンドライン インターフェース ターミナル、または継続的インテグレーション (CI) ワークフローの一部として開発を促進します。
ModusToolbox™の組込みソフトウェア資産には、ボードサポートパッケージ (BSPs)、ペリフェラルドライバー、ミドルウェア、サンプルコードなどがあります。BSPターゲットは、ビルドシステムの不可欠な部分として提供しており、ターゲットハードウェアのユーザーによるカスタマイズや、新しいデバイスへのアプリケーションのリターゲットを可能にします。 BSPは、インフィニオンの下記のようなさまざまなデバイス向けに提供されています: PSoC™ Arm® Cortex® マイクロコントローラー、 XMC™ 産業用マイクロコントローラー、AIROC™ Wi-Fi デバイス、AIROC™ Bluetooth® デバイス、USB-C パワーデリバリー (給電) マイクロコントローラー
低レベルのペリフェラルドライバーと抽象化されたハードウェアAPIs の両方を入手することができ、開発者は必要に応じてターゲットデバイスの全機能にアクセスしながら、可搬性のあるアプリケーションコードとミドルウェアを活用することできます。APIドキュメントは、利用可能なデバイス固有の低レベルドライバー、HAL APIs、機能とユースケースについて詳細に記述されています。 インフィニオンとパートナーは、ミドルウェアライブラリをオンラインGithubリポジトリとして提供します。ModusToolbox™ライブラリマネージャーを使用して、ユーザーのアプリケーションに簡単に組込むことができます。利用可能なミドルウェアには、HMI、グラフィックス、コネクティビティ、セキュリティ、ボイスアンドオーディオ、マシンラーニング、Wi-Fi、Bluetooth® などにまたがるソフトウェアやライブラリが含まれます。
ModusToolbox™ツールパッケージには、組込み製品の開発を強化するスタンドアロンツール一式とコンフィギュレーターが含まれています。 これらのツールは、アプリケーションプロジェクトの作成と管理を可能にし、デバイスまたはボードレベルからミドルウェア ライブラリやソフトウェアスタックまでの初期化およびコンフィギュレーションをサポートします。各ツールやコンフィギュレーターの詳細については、次項または各ユーザーマニュアルをご覧ください。
ModusToolbox™ は、コンパイラ、エディタ、デバッガ、リビジョン管理システムを柔軟に選択でき、編集、コンパイル、デバッグのサイクルを簡素化します。 ModusToolbox™ ツールパッケージは、EclipseベースのIDEに付随する形で提供されています。ModusToolbox™ 用 EclipseIDE には、ModusToolbox™ ツールおよびコンフィギュレーター一式への容易なアクセスを可能にする追加機能があり、ドキュメント、デバッグ起動設定、および ModusToolbox™ ビルドシステムに直接アクセスするためのコマンドライン端末アクセスも含まれています。ModusToolbox™ 用 EclipseIDE の詳細については、Eclipse IDE for ModusToolbox User Guide および Eclipse Survival Guide を参照してください。
IDE対応: ModusToolbox™ ソフトウェアは、業界標準のツールチェーンと開発ツールに対応した柔軟なビルド環境上に構築されています。
| C/C++ コンパイラ
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IDE/デバッガ/エディタ
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デバッグアダプター
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ModusToolbox™を使った開発体験の中心となるのは、デバイスの初期化およびミドルウェア設定用のコードを生成するコンフィギュレーターです。 さらに、チューナー アプリケーションは、組み込みインターフェースと直接インターフェースしてアプリケーション パラメータの測定、微調整を行います。 ModusToolbox™ツールのインストール パッケージには、以下のコンフィギュレーター、チューナー、スタンドアローン ツールが含まれます。
プロジェクト管理ツール
| プロジェクト クリエーター |
マニフェストファイルにあるBSP (Board Support Packages) やコード例を用いてアプリケーションを作成します。 コード例は、利用可能なGithubリポジトリから取得します。 |
| ライブラリマネージャー |
ModusToolbox™アプリケーション構築時に、ライブラリマネージャーを使用して、BSPを選択します。このツールは、利用可能なBSP、現在選択されているライブラリのリスト、ならびに必要なすべてのメタデータをウェブサービスから収集します。このツールを使えば、BSPやライブラリの追加/削除、バージョン管理などを行うことができます。 |
| BSPアシスタント |
BSP (Board Support Packages) アシスタントは、GUIまたはコマンドライン インターフェースを使用して、ModusToolbox™アプリケーションのカスタムBSPの作成と管理を行います。 |
BSPコンフィギュレーター
| デバイス コンフィギュレーター |
クロックやピンなどのデバイス ペリフェラルや独自のコンフィギュレーターツールを必要としない標準的なMCUペリフェラルの有効化と設定を行います。 また、アプリケーションで使用される初期化コードを生成します。 |
| CAPSENSE™コンフィギュレーター |
CAPSENSE™ ウィジェットの作成と設定、アプリケーションファームウェア制御用のコード生成に使用します。 |
| セキュアポリシー コンフィギュレーター |
PSoC™ 64 "Secure Boot" MCU デバイスのポリシー設定ファイルを開いて作成/変更し、ターゲット デバイスをプロビジョニングするの使用します。 |
| SegLCD コンフィギュレーター |
SegLCD Driverの表示構造体を生成するのに使用します。 |
| スマートI/Oコンフィギュレーター |
本ツールが提供するスマートI/O設定用のGUIにより、開発者はI/Oポートにプログラマブル ロジックを追加できます。 |
チューナー
| CAPSENSE™ チューナー |
CAPSENSE™アプリケーションのチューニングに使用される本ツールは、ターゲットデバイス上で動作するCAPSENSE™ミドルウェアとのインターフェースとして機能し、利用可能なパラメータの可視化/微調整を行い、タッチ検出イベントを改善します。 |
ライブラリ コンフィギュレーター
| Bluetooth® コンフィギュレーター |
本コンフィギュレーターは、GATT (Generic Attribute Profile) データベース、SDP (Service Discovery Protocol) データベース (ベータ版サポートで提供)、GAP (Generic Access Profile) 設定、L2CAP (Logical Link Control and adaption Protocol)、リンク層パラメータなど、Bluetooth®アプリケーションのコード生成をサポートします。 |
| EZ-PD™ コンフィギュレーター |
PMG1ファミリー デバイス用PDStack (Power Delivery Stack) ミドルウェアの機能選択およびパラメータ設定に使用します。PDStackミドルウェアで参照可能なC言語のコンフィギュレーションコードを生成するツールです。 |
| LINコンフィギュレーター |
LINミドルウェアのビルド時にコンフィギュレーションを生成するのに使用します。LINは、自動車内の様々な電子部品に使用されている低価格なシリアル通信規格です。 |
| MLコンフィギュレーター |
MLアプリケーションにおいて事前に学習した学習モデルを、インフィニオンのターゲットプラットフォームに適合させるのに使用します。事前学習済みのMLモデルを受け入れ、(ライブラリとして) 組み込みモデルを生成し、ターゲットデバイス用ののアプリケーションコードと共に使用することができます。ModusToolbox™ ML Configuratorは最適化パラメータのセットを使用して、選択した事前学習済みモデルをターゲットデバイスに適合させることができます。 |
| USBコンフィギュレーターr |
USBデバイスミドルウェアの一部として、デバイスディスクリプタコンフィギュレーションの作成とディスクリプタテーブルを用いたコードを生成するのに使用します。 |
追加ツール
| ModusToolbox™用Eclipse IDE |
アプリケーションの設定や開発をサポートするEclipseベースの統合開発環境 (IDE)です。 |
| Modus-Shell (Windows) |
CLI を使用するのに必要な環境を提供する Windows 用コマンドライン シェル ユーティリティです。 |
| Device Firmware Update (DFU) ホストツール |
本ツールは、DFU 機能などのアプリケーションでプログラム済みの PSoC™ 6やPSoC™ 4マイコンとの通信に使用します。 |
ModusToolbox™ ソフトウェアトレーニングには、包括的な実践演習を含む、モジュール式の詳細なクラスが用意されています。トピックについて迅速に学習し、ニーズの変化に応じて知識を深めることができるように、それぞれのクラスでは異なるレベルが設けられています。現在、レベル1の入門、レベル2のPSoC™ MCU、レベル3のBluetooth®の3クラスが用意されています。Wi-Fi、機械学習、モーター制御などのクラスも順次追加していく予定ですので、随時ご確認ください。