デジタル化され、超接続された新しいヘルスケア エコシステムを実現する最先端の半導体
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医療機器、ウェアラブル、電子カルテなどの幅広い製品を提供
約200万台の医療機器が、様々な場面で医師や医療従事者によって使用されています。人工呼吸器、スキャナー、ポンプ、その他数え切れないほどの機器が、患者のモニタリング、スクリーニング、診断、治療を支えています。そして、その傾向は強くなっています。医療用電子機器の市場は、現在、世界全体で年平均成長率 (CAGR) 10%で拡大しています。これは、COVID-19パンデミックの影響で、人工呼吸器や診断機器の需要が高まっていることも一因となっています。
デジタル トランスフォーメーションにより、これらのデバイスの多くが臨床現場を超えて利用されるようになっています。つまり、IoTに接続されたスマートデバイスは、医療を促進し、病気を予防し、患者の自宅からヘルスケアを支援しています。例えば、スマート体温計やコネクテッド吸入器は「ヘルスケアをつなぐ」ものであり、患者が日常生活において、介護者がより多くのデータセットにアクセスできるようになります。これにより、医師は、慢性疾患や急性疾患の症状や進行状況をより正確に把握できるようになり、より良いケアや治療計画を立てることができます。患者の遠隔監視をサポートし、定期的な予約や治療の遅れを解消する遠隔医療機器の需要は、COVID-19パンデミックによって強調されています。
その一方で、健康やライフスタイルに関心の高い今日の消費者は、治療よりも予防やメンテナンスに重点を置いています。人々は、日々のフィットネスや健康に気を配りたいと考えています。そのため、血中酸素飽和度モニター、睡眠トラッカー、ECGセンサー、心臓健康モニターなどの健康追跡機能を備えた医療用リストバンドやスマートウォッチなどのウェアラブル ヘルス技術の需要が急増しています。
センシティブな健康データの保護
健康状態の把握、モニタリング、ケアの向上は、非常に大きなメリットがありますが、プライバシーやデータセキュリティを犠牲にしてはなりません。臨床現場でもプライベートでも、デバイスとデータのセキュリティは最重要課題です。これは、電子健康カードについても同様です。電子健康カードは、利便性の向上と患者の体験の改善を約束する一方で、個人の医療記録が悪人の手に渡らないようにしなければなりません。
さらに、医療用ウェアラブルは、シームレスな接続性やバッテリーの長寿命化に加えて、小型サイズ、実装しやすさ、センサーの精度などを兼ね備えていなければなりません。特に高齢者の場合は、通常の動きと転倒を区別できることが重要です。
進化するヘルスケア領域におけるデザインの課題
幅広いインフィニオン製品は、ICU機器や人工呼吸器、ウェアラブルや電子健康カードなど、あらゆる医療・ヘルスケア機器の設計に合わせたソリューションを提供しています。
例えば、当社のSLE 78コントローラファミリーは、e-ヘルスカードのすべての要件を満たすように特別に設計されており、Integrity Guardセキュリティ技術と10年以上の将来性のあるストレージ機能を組み合わせています。
医療用人工呼吸器などの機器では、安全性が確認された開発プロセスに基づき、最高の品質基準で設計された幅広い製品を提供しています。当社の製品ラインアップは、CoolMOS™、OptiMOS™、CoolSET™の電源および管理デバイスから、XENSIV™のセンサー、OPTIGA™の認証およびセキュアな接続ソリューションまでを網羅しています。特にパンデミックの状況においては、当社の広範な生産能力が、社内およびパートナー企業のフロントエンドとバックエンドの設備の迅速な立ち上げをサポートします。
ウェアラブルの分野では、RF、センサー、コネクティビティから電源、メモリー、セキュリティまで、すべての機能的なビルディングブロックをカバーしています。
例えば、当社の吸入器製品では、高性能なPSoC™マイクロコントローラとXENSIV™圧力センサに、AIROC™ Bluetooth®/Wi-FiコンボとOPTIGA™ Trust認証ソリューションを組み合わせ、現代の吸入器にスマートで安全な接続性を提供しています。また、インフィニオンのXENSIV™センサーは、補聴器メーカーからの反響も大きくなっており、最新のXENSIV™ IM73A135ソリューションは、MEMSマイクロフォンの新たな性能ベンチマークとなっています。