インフィニオン、シミュレーションプラットフォーム「IPOSIM」に自動ライフタイム測定機能を追加、最適な部品選定をよりシンプルに

2022 年3 月11 日、ミュンヘン(ドイツ)

インフィニオンテクノロジーズ(FSE: IFX / OTCQX: IFNNY) のシミュレーションプラットフォーム「IPOSIM (Infineon power simulation platform)」は、パワーモジュール、ディスクリート、ディスクデバイスの損失および熱特性計算に広く使用することができます。このプラットフォームでは、単一の動作点およびユーザー定義の負荷プロファイル解析に簡単にアクセスすることができます。パワーエレクトロニクスの設計初期段階において、パワーモジュールのライフタイム推定がお客様にとってより重要性を増してきています。これは、特に適切なシミュレーションをセットアップして実行するためのリソースが不足している中小規模の企業では、非常に困難です。リソースが不足している企業をサポートするため、インフィニオンのIPOSIM プラットフォームは、新たなプレミアム機能として、使用状況やアプリケーション要件に応じて主要部品のライフタイムを簡単に推定できる自動サービスを提供します。

インフィニオンのIPOSIM ライフタイム測定は、ライフタイム推定アルゴリズムとインフィニオン独自の専門サイトにオンラインでアクセスし、設計プロセスを簡素化する業界初のサービスです。お客様は、インフィニオンのパワーエレクトロニクスに関する専門サイトに24 時間365 日オンラインでアクセスできます。また設計の行程中に何度でもアクセスすることが可能です。

次のレベルのシミュレーション

IPOSIM は現在、3 種類のシミュレーションを提供しています。

• 単一サイクルの電力および熱計算のための定常状態シミュレーション
• 複数の動作点の電力 熱計算を行う負荷サイクルシミュレーション
• ライフタイム推定：選択したパラメータに基づく予想ライフタイムの計算

ユーザーフレンドリーなGUI は、設計者がパワーデバイスを使ったシミュレーションを段階的に行えるようにしました。電力変換タイプで分類された合計19 種類のトポロジーがディスクとモジュールで利用可能です。さらにプラットフォームでは、最大5 つのインフィニオン製品を複数選択して、パフォーマンスを比較することができます。完成した設計は保存し、ディープリンクで共有することができます。

これらの機能により、本プラットフォームは最適なパワーデバイスの製品選定をサポートします。
また、ライフタイム推定のための設定および実行時間を短縮し、全体の開発コストを削減することができます。高い信頼性のシミュレーション結果を持つライフタイム予測サービスは、製品のサイズを最適化、BOM の削減、市場投入までの時間短縮も実現することができます。

簡単なアクセス、常時利用可能、包括的なレポート

ライフタイム推定サービスは、パワーエレクトロニクス設計で最も一般的に使用されるトポロジーの1 つであるモジュールベースの三相2 レベルインバーターから利用可能になります。他のトポロジーでも今後サービスを追加する予定です。ユーザーは、設定された変調アルゴリズムと負荷タイプでシミュレーションするインフィニオンのパワーモジュールを選択することができます。特定のミッションプロファイルは、CSV ファイルまたは表示されたテーブルを使用して挿入することができます。最後に、特定の冷却条件とゲート抵抗の値を追加する必要があります。寿命推定パラメーターの確認が終わると、プラットフォームはデータの処理を開始します。最終レポートはPDF ファイルとしてダウンロードできます。

IPOSIM の標準機能は無償で利用可能ですが、ライフタイム推定サービスは、プレミアム機能となっています。2 週間（996 ユーロ、VAT 別）、1 ヶ月（1792 ユーロ）、3 ヶ月（4958 ユーロ）で最大15 回までシミュレーションが可能です。支払い方法は、主要なクレジットカード、Alipay、WeChat に対応しており、気軽に利用できるプラットフォームとなっています。サービス開始当初は、米国をはじめ、西欧諸国、アジア諸国でも利用可能です。詳細については  www.infineon.com/IPOSIM をご参照ください。