日本の携帯電話市場は、技術的に世界でもっとも進化しているとわれています。一方で先鋭的な仕様のため、現在、日本の携帯電話メーカーが世界で占めるシェアはわずか数%程度に過ぎないともいわれています。しかし「3G 携帯電話端末」が世界同時リリースされるなどの動きを受けて、これまで日本のケータイブランドが培ってきた先進技術が欧米に、そして携帯電話が爆発的な普及を見せる中国などのアジア圏に受け入れられる土台ができあがりつつあります。今後、日本の携帯電話メーカーのお客さまが日本国内はもちろん、さらなる成長に向けてグローバルなビジネスを展開していくために必要なもの。それは、いかに低コストで高付加価値な携帯電話をスピーディに市場投入できるかです。
モバイル通信の専門家集団である半導体ブランド インフィニオン テクノロジーズでは、日本の携帯電話メーカーのお客さまをトータルに支援する「ワンストップモバイルソリューション」をご用意しています。これは携帯電話づくりに必要な「ハードウェア」「ソフトウェア」「コネクティビティ」「システム」のバリューを組み合わせてお届けするものです。この4つのバリューにつきまして順にご説明します。
無線通信をリードする「ハードウェア」
インフィニオン テクノロジーズは、GSM/GPRS/EDGE/WCDMA/HSDPAといった主要な携帯電話の規格に準拠したCMOSベースバンドIC、CMOS RFトランシーバ、CMOSパワーマネジメントICなどの幅広い製品群を揃えています。とりわけ携帯電話用RFトランシーバの分野においては世界のマーケットリーダーです。この1年間でRFトランシーバを2億9,000万個、また2007年2月に発売したRFトランシーバとベースバンドIC、パワーマネジメントICをシングルチップ化したソリューションを7,000万個、世界の市場に販売した実績を持っています。これら長年積み重ねてきたノウハウと実績のもと、複数のプロトコル・スタックに対応したマルチメディア・ベースバンド、さらには先進のSDR(ソフトウェア無線)に対応した製品など、みなさまのご要望にお応えできる最適なチップソリューションをお届けできる体制があります。
先進のデュアルモード/トライモード対応「ソフトウェア」
私たちがソフトウェアで提供できる領域は通常のGSM/EDGE、WCDMAはもちろん、将来的なHSPA、LTEまでをカバーできるデュアルモード/トライモードのプロトコル・スタックです。またプロトコル・スタックだけではなく、MMI、マルチメディア・フレームワークやIMSについても独自に(もしくは提携パートナーとの連携で)提供できます。なお、これらのソフトウェアはブロック構造を採用しているため、拡張性にすぐれる点も大きな魅力です。さらに私たちはリアルタイムOSだけではなく、アンドロイド、Windows Mobile、Linuxなどが使えるオープンOSをさまざまなアプリケーションプロセッサと接続することで対応しています。こうしたミックスマッチの体制のもと、みなさまがお望みのマルチスタンダード対応の高付加価値な携帯電話が実現できるのです。
付加価値をプラスする「コネクティビティ」
話す携帯電話から、使える、楽しめる携帯電話へ。必要になってくるのは、今後ますます需要が高まるBluetooth、FMラジオ、A-GPS、ワイヤレスLAN/WiMax、NFC、モバイルTVといった周辺機器とのコネクティビティです。私たちはこれら周辺機器との相互接続性を高める多様な無線方式のサポートに着手。すでにいくつかの周辺機器を1チップ化することにも成功しています。
必要なすべてをお届けできる「システム」
これまでにご紹介しました「ハードウェア」「ソフトウェア」「コネクティビティ」を組み合わせて、トータルな「システム」として提供できるのが私たちの
携帯電話プラットフォームです。すでに新興経済国で需要の高い低価格機から先進国向けの多機能高級機まで、全市場向けプラットフォームのリファレンスデザインをご用意しています。これらの利用により液晶ディスプレイやキーパッドといった部品を組み合わせで簡単に携帯電話端末ができるため、みなさまはデザインなどの付加的な部分に専心でき、開発時間の大幅な短縮と部品点数の削減が可能になります。
現在、私たちの
携帯電話プラットフォームが使われている国や地域は120以上にものぼり、それぞれの国や地域の通信事業者とのビジネスで培ったグローバルレベルでの技術や知識も蓄積しています。きっと、端末メーカーのみなさまの世界展開を支える力になれると自負しています。もちろん、日本国内向けの高付加価値な携帯電話づくりにつきましても、万全の体制でお手伝いできます。
一例をご紹介します。これは私たちが提供するGSM/EDGEプラットフォームです。2006年は別々だったRF、パワーマネジメントIC、マルチメディア・ベースバンドICの3つを1年後に1つに統合しています。コンポーネント数が減れば周辺部品点数、占有面積が小さくなりボードの小型化、大幅なコスト削減が可能です。私たちはこれにより約30%の生産コストが削減できると試算しています。
2つめの実例です。これは私たちが提供する3Gスマートフォンのプラットフォームです。インプットやアウトプットといった多くのデバイスやアプリケーションが絡んでいますが、青い部分はすでに実績のあるモデム部分です。それ以外の必要なアプリケーションの部分に手をいれていただくだけで簡単にスマートフォンが完成します。つまり開発期間が劇的に短縮できるわけです。
真のワンストップソリューションのために
製品の設計、開発だけではなく、ワールドワイドの本格的なテストの実施までをサポートする。そしてプロトタイプの完成、量産の直前までをサポートする。私たちのワンストップモバイルソリューションの最大の強みは、ここにあります。セットメーカーが手がけるようなIOT、Pre-GCF、フィールドテストが社内で実施できる設備を持ち、ご要望に応じてオープンプラットフォームのデバッガも提供。このような一連のテストまでを網羅できるトータルなシステム・ソリューションにより、みなさまの開発業務をフィニッシュまでお手伝いできます。さらに携帯電話開発の最終段階で必要になるフィールドテストについても、私たちは世界中のセールス拠点にリモートフィールドテストボックスを設置。自動的にテスト用のソフトウェアを各地にダウンロードしてログを収集する、リモートのテスト体制を持っています。これによりお客さまのチームと弊社チーム、パートナーであるサードパーティのチームが離れた場所にいてもテストが行えるため、スケジュール調整が容易になる点も大きな特長です。この体制はテストが複雑になるWCDMA以上の領域で真の力を発揮します。
自社によるゼロからの開発から、テストまでを含めた 携帯電話プラットフォームを使用した開発へ。インフィニオン テクノロジーズのワンストップモバイルソリューションが、みなさまのビジネスモデルをシフトします。そして開発コストを削減、開発期間を短縮し、さまざまな高付加価値化にも対応した競争力の高い携帯電話端末で、国内はもとより、海外市場へのビジネス展開をサポートします。携帯電話端末の開発でお悩みなら、まずは私たちにご相談ください。きっと解決の糸口が見つかるはずです。
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