インフィニオン、ポータブルTVとモバイルTVに対応した、世界初の1.8Vブロードバンド・ローノイズアンプを発表

Technology Media

2008/06/17

ノイビーベルク(ドイツ)/ジョージア州アトランタ(米国)

独インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies、以下インフィニオン FSE/NYSE:IFX)は本日、IEEE MTT-S International Microwave Symposium 2008(IMS2008)において、ポータブル/モバイルTVアプリケーションを対象とした、業界最小レベルのブロードバンド・ローノイズアンプ(LNA)の新製品の提供開始を発表しました。新製品の「BGA728L7」は、1.8V、2.8V、3.3V電源の動作に対応した世界初のモバイルTV向け LNAです。本製品は、VHFIII、UHF、Lバンドをカバーする広周波数帯域向けに最適化されており、デュアルモード(高ゲインモード/低ゲインモード)を提供する数少ないモバイルTV向け LNAです。高ゲインモード時の「BGA728L7」は、1.4dBというクラス最高の雑音指数と16dBのゲインによって、弱信号時の受信感度向上に貢献します。入力信号が強い場合、低ゲインモードに切り替わることで、わずか0.5mAの低消費電流でより高い直線性を実現します。

モバイルTVは、携帯電話、パーソナル・メディア・プレイヤー、ポータブル機器(ノートPC等)の次世代のハイエンド通信製品の主要機能です。英国の市場調査会社Datamonitorのレポートによると、モバイルTVの世界市場は今後数年間で大きく成長し、2007年の時点でわずか440万人だった加入者数は、2012年末までに約1億5,500万人に到達すると予想されています。中でも、アジア太平洋地域はモバイルTVが最も受け入れられる市場と考えられます。すでに日本では、最新の携帯電話機種の50%以上がモバイルTV機能を搭載しています。

高ダイナミックレンジの実現、室内での受信やトンネル内でのシステム感度の向上、厳格なMBRAI(MultiBasic Rate Interface)要件の遵守は、モバイルTVシステムの大きな課題です。インフィニオンの「BGA728L7」は、DVB-T、DVB-H、ISDB-T、MediaFLO、T-DMBなどの各種規格と、CMMB、TMMB、DMB-THなどの中国の新興規格に対応します。高ゲインと突出した雑音指数によって、システム感度の大幅な向上が可能です。+3.5dBmの入力1dBコンプレッション・ポイントを持つ低ゲインモードに切り替えることで、より高い入力パワーレベルを処理し、システムのダイナミックレンジを最大20dB向上できます。また、3.5µsという高速スイッチング時間によって、タイムスライシング方式のモバイルTVシステムに対応できます。

インフィニオンのマイケル・マウアー(Michael Mauer)(ディスクリート半導体事業ユニット・シニアマーケティングディレクター)は、次のように述べています。「インフィニオンは、『BGA728L7』によってRFディスクリート製品のポートフォリオを拡大し、固定型RFチューナーのフロントエンドでの強力なプレゼンスに加えて、ポータブルTVとモバイルTVの分野にも進出します。『BGA728L7』は、1.8V動作を実現し、広周波数帯域に対応する市場初のモバイルTV向け LNAです。この高性能LNAによって、インフィニオンがRFチューナー・アプリケーションについて深い専門知識を有しており、RF MMICの技術と設計をリードしていることがお分かりいただけるはずです」

技術的特徴の概要
「BGA728L7」は、1.5~3.6Vの広範囲な電源電圧に対応します。高ゲインモード時の消費電流は約5mAです。雑音指数はわずか1.4dBで、約16dBのゲインを実現しつつ、動作周波数帯域内での偏差を最小限に抑えられます。低ゲインモードの場合、わずか0.5mAの電流で+16dBmの入力IP3(Third Order Intercept Point)を実現します。こうした低電圧・低電流機能により、「BGA728L7」は、ポータブル機器のエネルギー効率を向上させ、バッテリーの使用時間を延長できます。オンチップの1kV HBM ESD保護によって、システムのESD保護対策は簡素化され、「BGA728L7」は、組立工程時のESDイベントに対して非常に高い堅牢性を実現します。

「BGA728L7」は、高性能SiGeバイポーラ・トランジスタだけでなく、アクティブ・バイアス回路、フィードバック回路や入出力マッチング回路などの部品も集積しています。現行の設計では、約5~10個の外部部品が追加されるのに対し、「BGA728L7」が必要とする外部受動部品の点数は、わずか3個です。この結果、携帯電話やポータブル機器のシステム設計者は、「BGA728L7」を使用することで、コンパクトな低消費電力のモバイルTV設計を短期間で容易に実現できます。

供給状況、パッケージング、価格
「BGA728L7」は現在サンプル出荷中で、量産開始は2008年7月を予定しています。インフィニオンは、お客様での設計に役立つ評価キットを提供しています。価格は、1万個受注時の単価で0.6ドルです。「BGA728L7」は、2.0mm×1.3mm×0.4mmという小型サイズの鉛フリー・パッケージ、TSLP7-1で出荷されます。

インフィニオンのLNAと新型「BGA728L7」についての詳しい情報は、 www.infineon.com/rfmmicをご覧ください。

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのノイビーベルクに本社を置き、エネルギー効率、コミュニケーションズ、セキュリティという現代社会が抱える3つの大きな課題に対応する半導体およびシステムソリューションを提供しています。2007会計年度(9月決算)の売上高は77億ユーロ(キマンダの売上高36億ユーロを含む)、従業員は世界全体で約4万3,000人(キマンダの従業員約1万3,500人を含む)でした。インフィニオンは世界的に事業を展開しており、米国ではカリフォルニア州ミルピタス、アジア太平洋地域ではシンガポール、そして日本では東京の各子会社を拠点として活動しています。インフィニオンは、フランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。インフィニオンについての情報は次のURLをご参照ください。
本社サイト: http://www.infineon.com
日本法人サイト: http://www.infineon.com/jp

Information Number

INFAIM200806.072

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