エネルギーの効率向上と信頼できるセキュリティを提供
インダストリアル&チップカード部門では、高電圧・大電流から低電圧・省電力まで幅広い電源ソリューションならびに高性能ICカード用セキュリティコントローラをラインナップしています。産業用エレクトロニクス部門ならびにセキュリティ&ICカード部門の具体的な取り組みを順を追ってご説明しましょう。
インダストリアル&マルチマーケット事業:産業用エレクトロ二クス
高効率と小型化を徹底して追求
産業用エレクトロニクスの分野では、モーター駆動装置の電子制御製品を含むマイクロコントローラ及びパワー半導体の製品群を拡充
※1 しました。高い競争力を持つパワー半導体は、高度なコンピューティング技術とセンシング技術を統合し、省電力で稼動させます。この製品でとくに重視しているのは高効率のパワートランジスタ及び電源装置用部品やモジュールの小型化です。主力市場はPCやコンスーマ向け電子機器用のスイッチング電源装置ですが、これらはFA、鉄道やハイブリッドエンジン
※2 、風力発電などにも応用できます。
一方で産業用機器制御はエネルギー変換や負荷制御アプリケーション分野にまで拡大。パワー半導体によるデジタル方式のパワーマネジメントで自在な制御を行うことで、エンジンやポンプのスイッチオン/オフに加えて、大幅な電力が削減できるようになります。
セキュリティ&ICカード
業界最高レベルの厳格な安全性基準へ
現在、セキュリティ&ICカード用チップの成長を支える原動力は個人認証(電子パスポート、IDカード、運転免許証など)と、支払決済手段(クレジットカード、デビットカードなど)です。求められるのは、接触型・非接触型に関わらず、最高レベルのセキュリティ基準を満たすこと。世界のカード用IC市場で30%以上のシェアを持つインフィニオンのチップカードICのセキュリティ技術は、情報セキュリティの国際標準規格に基づく徹底したテストの結果、半導体としては最高レベルを示すEAL5+の認定を取得しています。このすぐれた性能が評価され、カード用ICの利用で世界を先導する日本の官公庁、金融・交通機関などに導入されています。なお現在注力しているのは接触及び非接触の双方に対応するデュアル・インタフェース製品。さらなるラインアップの充実を図っています。
一方で社会インフラとして整備段階にまできているRFID分野でも、先進的なPJM方式
※3 ソリューションをご提供。この技術により、従来は読み取りが事実上不可能だった100枚以上もの積層された対象物を超高速で認識できるようになります。
またICカード用製品の技術をベースに開発されたのが、PCのセキュリティを向上させるチップとして搭載が進み、次期 OS Windows®Vistaで正式サポート予定のTPM
※4
です。現在、日本国内では8社ものPCに採用され、圧倒的シェアを占めています。
インフィニオンの革新的技術
※1) 先進のIGBTやCoolMOS、FCOS(Flip Chip On Substrate)等の新技術や製品群で、高い効率、最小のサイズ、高度な安全性を持つすぐれたソリューションをご提供。またPOF(Plastic Optical Fiber)用トランシーバ・ユニットなどの開発により、市場のいっそう拡大を図ります。
※2) 自動車で大きく注目される先進技術ですが、これまでインフィニオンが産業用デバイス、パワー半導体の技術で培ってきたインバータ・モジュールやIGBTチップの技術が、そのまま応用できる分野です。
※3) 豪マゼラン・テクノロジー社が提唱したPhase Jitter Modulationという変調方式を利用したRFIDの認識技術。高速で移動する物体認識や相互干渉を排除する設計により積層状態の物品も確実に認識します。郵便物・書類・有価証券・血液などをファイルや梱包単位でなく、個体単位で管理できるのは、事実上インフィニオン製品を使用したシステムのみのメリットです。
※4)Trusted Platform Module。インフィニオンはこの市場にもいち早く参入し、Trusted Computing Groupのボードメンバーとして規格標準化に貢献しています、また、このチップとソフトウェア・スタックの双方を供給できる現在唯一のメーカーです。(2007年1月時点当社調べ)
