インフィニオン、2016会計年度第1四半期の業績を発表、新しい会計年度の好調なスタートを切る

2016/02/02 | 四半期レポート

 

  • 2016 会計年度第 1 四半期:売上高は 15 5,600 万ユーロ、事業部合計利益は 2 2,000 万ユーロ、事業部合計利益率は 14.1%

  • 2016 会計年度第 2 四半期の見通し:売上高は前四半期比 3% ±2 パーセンテージポイント)増、予想範囲の中間点での事業部合計利益率は 13%

  • 2016 会計年度の見通しを確認 

2016年2月2日、ノイビーベルク(ドイツ) 

独インフィニオンテクノロジーズは、2015年12月31日を末日とする2016会計年度第1四半期の業績を発表しました。 

インフィニオンテクノロジーズの最高経営責任者(CEO)のラインハルトプロス(Dr. Reinhard Ploss)は、次のように述べています。「当期の業績は、前四半期の予想を上回る結果となりました。顧客、マーケット、地域の観点によるインフィニオンの広範な多角化は、奏功しています。中でも自動車ビジネスは好調で、インフィニオンの業界をリードする専門知識が幅広い支持を得ています。運転者支援システム向けのソリューションは、成長を生み続けています。エレクトロモビリティも勢いを増しています」 

2016 会計年度第 1 四半期のグループ業績

インフィニオングループの2016会計年度1四半期の売上高は15億5,600万ユーロで、季節的要因に伴い、2015会計年度4四半期の15億9,800万ユーロから3%、金額にして4,200万ユーロの減少となりました。インダストリアルパワーコントロール事業部(IPC)、パワーマネジメント&マルチマーケット事業部(PMM)、チップカード&セキュリティ事業部(CCS)はいずれも減収に終わりましたが、オートモーティブ事業部(ATV)は前四半期からほぼ横ばいとなりました。 

減収に伴い、粗利益率は前四半期の39.0%から35.9%に低下しました。第1四半期には、買収関連の減価償却費およびその他のインターナショナル・レクティファイアー社の買収関連費用が総額2,700万ユーロ計上されました。 

第1四半期の事業部合計利益は、前四半期の2億8,600万ユーロから23%減の2億2,000万ユーロとなりました。事業部合計利益率は、前四半期の17.9%に対して14.1%となり、事前の予想と同水準の結果となりました。事業部合計利益と事業部合計利益率の減少の主な要因としては、売上高の季節的な下落、製品ミックスの悪化、コスト面での為替レートの影響が挙げられます。 

非事業部利益はマイナスながら改善の一途にあり、2015会計年度第4四半期のマイナス8,300万ユーロに対し、当会計年度1四半期はマイナス5,400万ユーロとなりました。第1四半期の数値の内訳は、売上原価に関する費用が2,900万ユーロ、研究開発費が400万ユーロ、販売管理費が2,600万ユーロでした。その他の営業利益/費用の正味総額はプラス500万ユーロでした。非事業部利益には、取得原価配分およびその他のインターナショナル・レクティファイアー社の買収関連費用に伴う、減価償却額の差額4,500万ユーロが含まれます。 

営業利益は、第4四半期の2億300万ユーロから減少し、2016会計年度1四半期には1億6,600万ユーロとなりました。継続事業からの利益は、1億5,200万ユーロに減少しました。これは、3億2,200万ユーロという第4四半期の数値には、法人税等による1億3,100万ユーロの純利益が含まれていた事実などを反映したものです。非継続事業からの利益は、前四半期の300万ユーロに対し、0ユーロとなりました。純利益は、第4四半期の3億2,500万ユーロに対し、1億5,200万ユーロとなりました。 

一株当り利益(基本および希薄化後)は、前四半期の0.29ユーロから0.14ユーロに減少しました。 

調整後一株当り利益 [1](希薄化後)は、2015会計年度4四半期の0.16ユーロから増加し、当会計年度第1四半期には0.17ユーロとなりました。調整後一株当り利益(希薄化後)の計算にあたっては、買収関連の減価償却費およびその他の費用(税引き後)、ならびに繰延税金資産の再評価をはじめ、多数の項目が除外されました。 

インフィニオンが資産、工場、機器、および無形資産の購入、ならびに資本化された開発費用の合計として定義する投資額は、前会計年度4四半期の2億7,900万ユーロに対し、1億6,700万ユーロとなりました。減価償却額は第4四半期と同額の2億1,100万ユーロでした。 

第1四半期の継続事業からのフリーキャッシュフロー [2]は、事前の予想に従い減少し、ブレークイーブンに達しました。なお、前四半期のフリーキャッシュフローは1億7,700万ユーロでした。継続事業からの営業活動による純現金残高は、前四半期の4億2,900万ユーロに対し、1億7,500万ユーロとなりました。 

グロス現金残高は、第4四半期末の20億1,300万ユーロから微減となり、2015年12月31日時点では19億9,400万ユーロとなりました。同様に、純現金残高も2015年9月30日時点の2億2,000万ユーロから減少し、2015年12月31日時点には2億400万ユーロとなりました。 

2016 会計年度 2 四半期の見通し

インフィニオンは、2016会計年度2四半期の売上高について、前四半期比で3%(±2パーセンテージポイント)の増収と予想しています。この予想は、ユーロ/ドルの平均為替レートを1.10とする想定に基づきます。増収の予想範囲の中間点(=3%)での事業部合計利益率は、約13%と予想しています。 

2016 会計年度の見通し

ユーロ/ドルの平均為替レートを1.10とする想定に基づき、インフィニオンでは、これまでと変わらず前年同期比の売上高成長率を約13%(±2パーセンテージポイント)、増収の予想範囲の中間点(=3%)での事業部合計利益率を約16%と予想しています。 

パワーマネジメント&マルチマーケット事業部は、グループ平均を上回る成長が予想されます。インダストリアルパワーコントロール事業部の売上高成長率は、グループ平均とほぼ同程度と予想されます。オートモーティブ事業部とチップカード&セキュリティ事業部はいずれも、グループ平均と下回る成長が予想されます。今回の予想には、インターナショナル・レクティファイアー社の業績が会計年度全体を通じて含まれています。2015会計年度の業績には、買収完了日として効力を発する2015年1月13日以降について、インターナショナル・レクティファイアー社の業績が含まれています。 

資産、工場、機器、および無形資産、ならびに資本化された開発費用の合計として定義される投資額は、2016会計年度では8億5,000万ユーロ前後と予想されます。(増収の予想範囲の中間点(=3%)での)売上高に対する投資比率は、13%と予想されます。減価償却額も、8億5,000万ユーロ前後と予想されます。 

2016 会計年度 1 四半期のセグメント別業績

通常の季節的な落ち込みの予想に反し、ATV事業部の売上高は、第1四半期からほぼ同水準の6億1,400万ユーロとなりました。欧州と北米での自動車需要は依然として高く、中国市場でも著しい伸びが見られました。中国が世界最大のエレクトロモビリティ市場への道を段階的に歩んでいる事実を反映し、中国でのハイブリッド車と電気自動車の需要は第1四半期も上昇傾向にありました。当会計年度第1四半期の事業部利益は、前会計年度4四半期の1億200万ユーロから減少し、8,100万ユーロとなりました。事業部利益率は、前四半期の16.6%から減少し、13.2%となりました。 

IPC事業部の売上高は、季節的要因に伴いすべてのアプリケーション分野で需要が低下したことを受け、前四半期の2億7,100万ユーロから8%減の2億4,900万ユーロとなりました。事業部利益は、前会計年度4四半期の3,900万ユーロから減少し、当会計年度1四半期には2,300万ユーロとなりました。事業部利益率は、前四半期の14.4%に対し、9.2%となりました。国連気候会議(於:パリ)での決議は、再生可能エネルギーや産業用機械/家電製品のエネルギー効率の分野への追い風となり、長期的な成長の見通しは高まると予想されます。 

季節的要因が影を落とし、PMM事業部の売上高も前四半期の5億3,500万ユーロから減少し、5億1,000万ユーロとなりました。モバイル機器の売上高は予想よりも明白な落ち込みを見せましたが、パワーマネジメント製品、とりわけ基地局向けパワーアンプの売上高は、通常のこの時期と比べて良好な業績となりました。第1四半期の事業部利益は、前四半期の1億1,000万ユーロに対して7,900万ユーロとなり、これを受けて事業部利益率も20.6%から15.5%に低下しました。 

CSS事業部の売上高は、前四半期から4%とわずかに減少して1億7,300万ユーロとなり、通常の季節的トレンドに比べると軽微な減収にとどまりました。前四半期の売上高は1億8,100万ユーロでした。しかしながら、前会計年度第1四半期の1億3,200万ユーロに比べると31%の増収となりました。決済、政府系ID、認証の事業では、季節的要因により売上高は微減に終わったものの、SIMカードおよびモバイル機器のセキュリティ製品に対する需要は、微増となりました。第1四半期の事業部利益は、第4四半期の3,800万ユーロから減少し、3,500万ユーロとなりました。事業部利益率は、前四半期の21.0%に対し、20.2%となりました。

[1]調整後純利益と調整後一株当り利益(希薄化後)は、IFRSに準拠して決定した純利益および一株当り利益(希薄化後)の代替または上位の業績指標とみなすべきものではなく、追加的な情報とみなすべきものです。調整後一株当り利益の計算方法については、英語原文9ページに詳細が記載されています。

[2]フリーキャッシュフロー、グロス現金残高、純現金残高の定義と計算方法は、英語原文12ページをご覧ください。

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズは、暮らしをより便利に、安全に、エコに革新する半導体分野の世界的リーダーです。明るい未来の扉を開く鍵になる半導体をつくることが、私たちの使命だと考えています。2015会計年度(9 月決算)の売上高は58億ユーロ、従業員は世界全体で約3万5,400人。2015年1月に、売上高11億米ドル(6月29日を期末とする2014会計年度)、従業員約4,200人の米国インターナショナル・レクティファイアーを買収しました。

インフィニオンは、ドイツではフランクフルト株式市場(ticker symbol:IFX)、米国では店頭取引市場(ticker symbol:IFNNY)のOTCQX に株式上場しています。 

日本法人サイト: http://www.infineon.com/jp

本社サイト: http://www.infineon.com (英語)

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