インフィニオンとGoerTek社、光学センサーソリューション、スマートデバイス向け高精度で超低消費電力な心拍数モニターを実現

2016/02/19 | マーケットニュース

2016年2月19日、ミュンヘン(ドイツ) 

独インフィニオンテクノロジーズとGoerTek社は、高度に集積化した高解像度の光学センサー2品種を製品化しました。この光学センサーは、スマートデバイスの環境光検出、近接検出、心拍数や血中酸素濃度のモニターの用途で要求される高精度の測定、小型化、超低消費電力化を実現します。このセンサーソリューションは、ヘッドフォン、フィットネスバンド、スマートウォッチ、スマートフォンに向け最高クラスの性能を提供します。1個のチップに3つのLED(発光ダイオード)出力、光検出器、ローノイズのアナログフロントエンド、デジタルインタフェース、および状態マシンを搭載しています。ベアチップは最大3個まで外付けLEDを駆動することが出来、アプリケーションにおいて最高の結果を得るために、赤外線LEDと共に1つのパッケージに封止したものと、緑色LEDと共に1つのパッケージに封止したものを用意いたしました。 

最大1秒間に256サンプルをプログラムするI2Cインタフェースを備えており、心拍数測定を光学センサーで実現するために必要で最適なソリューションを提供します。これにより、ディスクリート部品で構成した同等品よりも非常に良好な信号対雑音比(SNR)が得られます。さらに、モニターアルゴリズムは、モーションアーチファクトをフィルタリングし、運動中の正確な心拍数と血中酸素濃度を測定することができます。光感度が高いため、フォトダイオードの面積を削減できるだけでなく、色白の肌に対してはLED電流わずか300μA程度の消費電流で計測を行う事を可能にします。光学センサーの高い解像度は、さまざまな種類の肌色に対して正確な測定が行う事を可能にします。待機電流がわずか0.3μAなので、さらなる低消費電力化を実現します。 

提供状況

インフィニオンとGoerTek社のセンサーソリューションは、ベアチップで、またはインフィニオンの長期的なパートナであるGoerTek社のアプリケーションアルゴリズムを搭載したパッケージ品で提供されます。パッケージの大きさは3.94 mm×2.36 mm×1.35 mm。パッケージ品のサンプル出荷を開始しました。量産開始は2016年8月の予定です。インフィニオンのベアチップに加えて、GoerTek社は、スマートアプリケーションで使う技術を評価しテストするためのスタータキットとデモボードを用意しています。インフィニオンテクノロジーズジャパンではベアチップでの提供を行っております。

Information Number

INFPMM201602-030