インフィニオンのCIPURSE™move、フェリー事業者HMS Ferries社の完全な電子チケットを実現

2016/09/09 | マーケットニュース

2016年9月9日、ミュンヘン(ドイツ)、カリフォルニア州エルセグンド(米国) 

独インフィニオンテクノロジーズのCIPURSE™moveが、フェリー事業者のHMS Ferries社の完全な電子発券システムを実現しました。米国ワシントン州のピアース郡フェリーを利用する乗客は、便利にピュージェット湾南部を航行するだけでなく、米国で最初に、電子運賃徴収のCIPURSE™オープン規格に基づく完全な電子チケットを利用できることになります。これにより、HMS Ferries社は、スマートフォンや、オンライン、あるいはステイラクームターミナルのチケット売り場でQRコードのチケット購入を可能にすることで、お客様の搭乗手続きの時間短縮ができます。この新システムは、独インフィニオンテクノロジーズとシステムインテグレーターの新しい部門であるTransportation Technology Partnersの専門家、およびCIPURSE規格に基づく、運賃支払いのための取引先ベースのシステムに関して最初の開発者でウエブ開発会社のAmericaneagle.com社が構築しました。システムは、フェリー会社の業務向けに、高度なセキュリティ、信頼性、データの完全性を提供します。 

このプロジェクトの開始は、HMS Ferries社の2つの要求によって特徴づけられます。第1に、電子発券のプラットフォームがお客様のために、便利で最先端の運賃支払いシステムを提供する必要があること。第2は、将来のニーズに合わせて柔軟でスケーラブルでなければならないことです。Americaneagle.com社は、スマートカードや運賃のモバイルメディア向けのCIPURSEオープン規格の技術を選択しました。システム設計において強力なセキュリティと柔軟性があるからです。インフィニオンは、取引先ベースの機能をサポートするCIPURSE™moveを提供しました。お客様には、詐欺のリスクを最小化し、チケットを迅速に確認できるメリットがあります。 

「CIPURSEの運賃メディアでは米国で最初の採用であり、取引先ベースのシステムにCIPURSEを利用することも世界で初めてで、輸送運賃の徴収に対する画期的なプロジェクトです。乗客には素晴らしい経験を提供し、HMS Ferries 社には効率の改善となるウィンウィンの結果になります。インフィニオンとの協業は、CIPURSEの深い知識と当社の強みを組み合わせることにおいて、相互に有益でした」とAmericaneagle.com社シニアバイスプレジデントのChung Chung Tam氏は語っています。 

発券や交通機関の企業は、取引先ベースのシステムで、コスト削減、安全かつ柔軟な支払いができます。旅行者は、Transportation Technology Partnersにより設計、運営されたオンラインのウエブポータル上で購入したフェリーシステム向けのモバイルのチケット、スマートカードのチケット、または紙のチケットを使えます。モバイルチケットとスマートカードの取引先ベースのシステムでは、運賃の種類や価格が格納され、これらはバックオフィス内で検証され、その価格も値引きされます。 

「CIPURSEオープン規格は、安全で柔軟な運輸運賃ソリューション向けの強固な基盤です。業界が独自の収集システムから移行したように、技術ソリューションは、異なるビジネスモデルを満たすために急速に進化できることが重要です。これはまさに、このプロジェクトに対して実施したことであり、開発チームは、お客様が希望する取引先ベースのシステムへのサポートを実装しました。そして今、将来のプロジェクトのために、サポートを利用できるようにすることができます」とインフィニオンテクノロジーズアメリカズのチップカード&セキュリティ部門バイスプレジデントのヨーグボルヒェルト(Joerg Borchert)は語っています 

インフィニオンとAmericaneagle.com社は、APTA(American Public Transportation Association)の年次総会でCIPURSEソリューションのデモを行いました。

2016年9月12日~14日

JWマリオット、ロサンゼルス

ブース番号511 

インフィニオンのCIPURSEに準拠したポートフォリオの詳細については、 www.infineon.com/cipurse をご覧ください。

Information Number

INFCCS201609-081