インフィニオン、トラックと建設用車両の安全性と効率性を向上、追従車群走行を実現 –展示会「bauma 2016」に出展

2016/04/11 | マーケットニュース

2016年4月11日、ミュンヘン(ドイツ) 

トラックや建設用車両で使用されるレーダーシステムは、道路交通の安全性向上で重要な役割を果たしています。これらは死角を監視することで、他の道路使用者に接近し過ぎた場合に警告を発し、緊急時には制動プロセスを自動的に開始します。レーダーシステムは、短車間距離の隊列走行を安全に実現し、夜間時にも眩しい日光の下でも、雨天、霧、吹雪の際にも動作します。これらのアクティブセーフティシステムにより、トラックと自転車/歩行者の巻き込み事故も防止できます。そして、チップベースの支援システムにより、建設業界や物流業界では、求められる生産性の向上が実現します。すなわち、トラックや建設用車両は、目的地により短時間で到着し、より迅速な操作が可能で、荷物の積み下ろし作業も最適化されます。 

インフィニオンは、2016年4月8日~14日にドイツのミュンヘンで開催された見本市「bauma 2016」で、トラックや建設機械で使用される最新鋭のレーダー式支援システム向けに開発された、最新の24GHzレーダーソリューションを展示しました。本製品は高集積システムとして、24GHzのレーダーチップ(「 BGT24ATR12」)のみならず、これに対応するものとして、レーダーアプリケーション向けに特別にカスタマイズされた「AURIX™」、マイクロコントローラ(「 TC264DA」)、適切な電源(「 TLF35584」)も搭載しています。 

インフィニオンの半導体ソリューションにより、レーダー方式の支援システムは、小型化と設置時の低コスト化が進んでいます。2020年までには、生産が予想される約360万台のトラックだけでなく、バスや農業用車両、建設機械、採掘機械や乗用車でも、レーダー方式の支援システムの大幅な普及が予想されます。 

インフィニオンのチップが、安全で正確な支援システムを実現

インフィニオンのレーダーチップは、24GHzの高周波信号の送受信を行い、レーダーの電子制御ユニット内の「AURIX」マイクロコントローラにこれらを伝送して、その後の処理を委ねます。「AURIX」は、レーダーチップが捉える車両の周辺情報を高い信頼性で迅速に処理し、運転支援システムへと伝送します。 

AURIX」は効率性が非常に優れており、これまで必要だった他のチップが不要となるため、現行の24GHzレーダーシステムのさらなるコンパクト化、小型化、低コスト化が可能です。不要となるチップの具体例としては、デジタル信号プロセッサ、メモリチップと、レーダーチップのアナログ信号をマイクロコントローラが処理可能なデジタル信号へと変換する各種A/Dコンバータがあります。「AURIX」ファミリーのメンバー製品はいずれも、非常に高いデータ処理速度を誇り、高いリアルタイム性能を実現しており、今日の市販製品の中では最高のマイクロコントローラとなっています。 

インフィニオン、「 bauma 」に出展

インフィニオンは、2016年4月8日~14日にドイツのミュンヘンで開催された見本市「 bauma 2016 」で、トラックや建設機械の支援システム向けの 24GHz開発キットとして、これらの製品を出展しました。同キットは、新規に開発されたシステムの試験目的でも使用できます。詳細については、 www.infineon.com/bauma をご覧ください。 

高機能車両、建設機械、農業機械向けのインフィニオンの製品ポートフォリオは、 www.infineon.com/cav  でご覧いただけます。AURIXに関する技術情報は、 www.infineon.com/aurix をご覧ください。

Information Number

INFATV201604-045