インフィニオン、パワー半導体市場のトップの地位を維持 市場の低迷にも関わらず成長を達成、MOSFET部門で初の首位に

2014/09/08 | ビジネス&フィナンシャルプレス

2014年9月8日、ノイビーベルク(ドイツ)

独インフィニオンテクノロジーズは昨年、パワー半導体のグローバル市場でトップの地位を維持しました。ビジネス情報プロバイダーのIHS Inc(NYSE:IHS)の実施した調査によると、インフィニオンの市場シェアは12.3%となり、11年連続でトップの座を維持。また、今回初めてMOSFETパワートランジスタの市場でも第1位に輝きました。MOSFETパワートランジスタとは、省エネルギー型の電源ユニットなどに欠かせない超小型スイッチです。

2013年、パワー半導体のグローバル市場の規模は0.3%縮小し、約154億ドルとなりました。こうした市場低迷の環境にも関わらず、インフィニオンは売上高を拡大しており、その市場シェアは前年比で0.9%増加し、12.3%となりました。MOSFETパワートランジスタ部門では、市場シェアを1.6%増の13.6%まで拡大し、今回初めて同部門で最大のプロバイダーとなっています。このほか、ディスクリートIGBTパワートランジスタ(第1位、24.7%)とIGBTモジュール(第2位、20.5%)の部門でも市場シェアを拡大しました。

インフィニオンのラインハルト プロス(Dr. Reinhard Ploss, CEO)は、次のように述べています。「インフィニオンの戦略の正しさが実証されました。製品志向の考え方から脱却し、システムレベルの視点を持つことで、当社は現在、さらなる成功を実現するための、まさに最適な製品をお客様にお届けしています。MOSFETパワートランジスタの分野で成長を継続していることは、これを裏付ける絶好の証拠です。市場が低迷期にあっても、当社はこれまで、成長軌道の継続を成し遂げてきました」

パワー半導体は、アプリケーションの分野に応じて、モジュールとして、またはスタックとして組み立てられた「ディスクリート品」の形で提供されます。これらの製品は、わずか数ワットから数メガワットまでの電力の制御と変換を担当します。

典型的なアプリケーション分野としては、サーバ、ノートPC、スマートフォン、タブレット、家電製品、モバイル通信インフラストラクチャーなどの電源があります。さらに、パワー半導体は、あらゆる種類の駆動系(例:ポンプ、換気装置、コンプレッサ)の電子制御を支える重要な要素であり、高速鉄道、地域鉄道、郊外型鉄道、地下鉄のモーター制御にも使用されています。自動車部門では、パワートレイン、コンフォートエレクトロニクス(パワーウィンドウ等)、セーフティシステム(電動パワーステアリング等)で使用されています。また、ハイブリッド車や電気自動車の根幹を支える要素でもあります。

インフィニオンについて

インフィニオンについて
インフィニオン テクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのノイビーベルクに本社を置き、 エネルギー効率、 モビリティ、 セキュリティという現代社会が抱える3つの大きな課題に対応する半導体およびシステムソリューションを提供しています。2013会計年度(9 月決算)の売上高は38億4000万ユーロ、従業員は世界全体で約2万6,700人です。インフィニオンは、ドイツではフランクフルト株式市場、米国では店頭取引市場のOTCQX に株式上場しています。

インフィニオンについての情報は次のURLをご参照ください。
本社サイト: http://www.infineon.com
日本法人サイト: http://www.infineon.com/jp

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INFXX201409.058j