インフィニオン、300mm技術の開発の成果が顕在化:将来的には、売上高に対する目標投資比率を、これまでの約15%から約13%に

フリーキャッシュフローの拡大により、2014会計年度には、1株あたり配当金を4~6セント増額可能に

2014/05/06 | ビジネス&フィナンシャルプレス

2014年5月6日、ノイビーベルク(ドイツ)

 

独インフィニオン テクノロジーズは、2015会計年度から、年間の売上高に対する目標投資比率を、現在の約15%から約13%まで低減する計画です。

 

これによって、資本集約度がこれまでよりも低くても、引き続き、年間約8%の平均売上高増加率の目標を達成できる見込みです。売上高に対する目標投資比率の低減を推し進める主な要因としては、以 下が挙げられます。

 

  • インフィニオンは現在、パワー半導体向け300mm薄ウエハ技術の成果を享受しつつあります。これによって、200mmウエハよりも、使用資本の水準を大幅に抑えつつ、成長を達成することが可能です。パ ワー半導体の製造能力が拡大し、これまでよりも低水準の投資で成長率の目標を達成することができます。
  • 65nm以下のプロセス構造による、標準的なCMOSベース技術を使用して製造される製品についても、インフィニオンは成長曲線の初期段階にあります。しかし、パワー半導体とは異なり、これらの技術には、 製造上の観点から差別化を実現する大きな特徴が存在しません。そのため、インフィニオンとしては、関連する量産業務を受託メーカーにアウトソーシングすることで、将来的には、こ れらウェハの加工用の社内施設への投資を行わなくてすむような体制を確立する計画です。
  • 意味のある差別化を伴わない、これらのパッケージについては、受託メーカーに割り当てられるバックエンド製造の割合を拡大する計画です。そのため、上記と同様、社内生産とは異なり、こ れは投資を伴わない活動となります。
  • 2014会計年度は、生産性向上に特化したプログラムと連動し、さまざまな対策を包括的に講じることで、現在および将来の生産性の向上について、大幅な前進を達成しました。これにより、一 定の資本投資額での生産量を向上できます。

 

年間計画プロセスの一環として、こうした要因の中長期の影響に関して詳細な分析を実施した結果、売上高に対する目標投資比率は、今後の会計年度では、これまでの年間平均約13%から、2 パーセンテージポイント低減できることが明らかとなっています。

 

フリーキャッシュフローの持続可能な向上が予想されることを考慮した上で、当会計年度からは、配当金の大幅な増額を計画しています。未処理利益のうち、適切な水準を分配することが可能であり、イ ンフィニオンの代表組織によって相応の決議がなされることを条件とした上で、配当金については、4~6セントの増額を目標としています。

 

インフィニオン テクノロジーズの最高経営責任者(CEO)のラインハルト プロス(Dr. Reinhard Ploss)は次のように述べています。「インフィニオンは、製 品の供給体制を最高の状態に維持しつつ、競合他社を上回るペースでの成長を目指しています。これを達成する上で必要となる使用資本が、将来的には少なくなるという事実は、当 社の製造戦略が順調に推移していることを如実に物語っています。また、こうした成果によって、株主の皆様も利益を享受すべきであるというのは、理にかなっています。そのため、当会計年度については、配 当金の大幅な増額を計画しています」

インフィニオンについて

インフィニオン テクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのノイビーベルクに本社を置き、 エネルギー効率モビリティセキュリティという現代社会が抱える3つの大きな課題に対応する半導体およびシステムソリューションを提供しています。2013会計年度(9 月決算)の 売上高は38億4000万ユーロ、従業員は世界全体で約2万6,700人です。インフィニオンは、ドイツではフランクフルト株式市場、米国では店頭取引市場のOTCQX に株式上場しています。

インフィニオンについての情報は次のURLをご参照ください。
本社サイト: http://www.infineon.com
日本法人サイト: http://www.infineon.com/jp

Information Number

INFXX201405-036