2014会計年度第2四半期業績:売上高、事業部利益ともに好調

2014/04/29 | 四半期レポート

  • 2014会計年度第2四半期:売上高は10億5,100万ユーロ、事業部合計利益は1億4,600万ユーロ、事業部合計利益率は13.9%
  • 2014会計年度第3四半期見通し:売上高は前四半期比4〜8%増、事業部合計利益率は14〜16%の見込み
  • 2014会計年度通期の売上高と事業部合計利益率のいずれも少なくとも先に発表した見通しの上限を達成し、売上高は前年度比7〜11%増、事業部合計利益率は11〜14%の見込み
  • 2014会計年度通期の売上高増は主にオートモーティブ事業部とインダストリアル パワーコントロール(IPC)事業部が推進

2014年4月29日、ノイビーベルク(ドイツ)

独インフィニオン テクノロジーズは本日、2014年3月31日を末日とする2014年会計年度第2四半期の業績を発表しました。 

インフィニオン テクノロジーズの最高経営責任者(CEO)のラインハルト プロス(Dr. Reinhard Ploss)は次のように述べています。「第2四半期は売上高が拡大しましたが、こ の成長は予想に沿ったものでした。市場の商機を活用することにより、利益率を大きく改善することに成功しました。」この業績改善は今会計年度後半も継続すると予想されています。「 インフィニオン製品への需要が拡大しており、また受注も順調に積み上がっています。これまでの投資が奏効し、今会計年度には競合他社を上回る成長を遂げられる可能性があります。」とプロスは述べています。

2014会計年度第2四半期のグループ業績
第2四半期の売上高は9億8,400万ユーロから7%増の10億5,100万ユーロとなり、4 つの事業部すべてが成長に貢献しました。

事業部合計利益は前四半期の1億1,600万ユーロから26%増の1億4,600万ユーロに改善しました。事業部合計利益率は前四半期の11.8%から13.9%に拡大しました。この事業部合計利益の改善には、売 上高拡大と複数の臨時項目がいずれも貢献しました。2014会計年度第2四半期からは、在庫価格の査定を行うにあたり、在庫の前工程と後工程での付加価値を勘案し、生 産関連の間接経費についてより区別した按分を行っています。これに伴い、仕掛かり在庫に関連する業務については2,500万ユーロの臨時の利益が発生しています。た だし一連のその他の項目による引き下げ効果も発生しました。これらの影響をすべて除外した場合の事業部合計利益率は約13%でした。

第2四半期の継続事業からの利益は、前四半期の8,500万ユーロから1億1,400万ユーロに拡大しました。非継続事業に伴う利益は200万ユーロから1,000万ユーロに拡大しました。

第2四半期の純利益は前四半期の8,700万ユーロから1億2,400万ユーロに改善しました。一株当り利益は基本および希薄化後とも0.08ユーロから0.11ユーロに拡大しました。

インフィニオンが資産、工場、機器、および無形資産の購入、ならびに資本化された研究開発資産の合計として定義する投資額は、前四半期の1億2,900万ユーロから1億5,400万ユーロに増加しました。減価償却額は前四半期の1億2,000万ユーロから1億2,600万ユーロに増加しました。

継続事業からのフリーキャッシュフロー 1は、事業活動からの純現金が大きく拡大したにもかかわらずその一部しか投資活動によって相殺されなかったことを反映し、前 四半期の3,000万ユーロから5,100万ユーロに改善しました。

2014年3月31日時点のグロス現金残高は、第 2四半期中に1億2,900万ユーロの配当を行ったことを主な要因として21億9,800万ユーロに低下しました。2013年12月末時点のグロス現金残高は22億7,900万ユーロでした。純現金残高は2013年12月31日時点の20億4,800万ユーロから、2 014年3月31日末時点には20億1,000万ユーロに減少しました。この減少幅がグロス現金残高の減少幅よりもわずかだった理由は、イ ンフィニオンがすべての発行済み転換社債について2014年2月7日に償還を発表し、すべての社債保有者に転換権を行使させた結果として短期負債が3,800万ユーロ減少したことによります。

2014年2月にインフィニオンは前会計年度分として1株当り0.12ユーロ(総額1億2,900万ユーロ)の配当を実施しました。こ の資本還元プログラムは第2四半期にも450万株分のプットオプション販売として継続されました。2014年3月31日時点の発行済みプットオプションは1,050万株分でした。こ のプットオプションの詳細と資本還元プログラムの最新の状況についてはインフィニオンのウェブサイト(About Infineon/ Investor/Capital Returns/Program 2013)をご覧ください。

2014会計年度第3四半期の見通し
すべての事業部において受注が好調であることに基づき、インフィニオンは2014会計年度第3四半期にも成長が継続し、売上高拡大が前四半期から4〜8%の範囲に達すると予想しています。第3四半期の事業部合計利益率は、14〜16%となる見込みです。 

2014会計年度の見通し
インフィニオンは2014会計年度の売上高拡大と事業部合計利益率のいずれについても、少なくとも先に発表した見通し(売上高は前年度比7〜11%増、事業部合計利益率は11〜14%)の 範囲の上限を達成すると予想しています。ユーロ/ドルの為替レートは引き続き1.35と想定しています。

インダストリアル パワーコントロール(IPC)事業部では、グループ平均を大きく上回る売上高増を見込んでいます。オートモーティブ(ATV)事業部の成長率はグループ平均とほぼ同じとなる見込みです。パ ワーマネジメント&マルチマーケット(PMM)とチップカード&セキュリティ(CCS)事業部の成長率はグループ平均をわずかに下回る見込みです。

2014会計年度の計画投資額は引き続き6億5,000万ユーロ前後と予想され、減価償却は5億ユーロまたはそれをわずかに上回る見込みです。

2014会計年度第2四半期のグループ業績

今会計年度第2四半期のATV事業部の売上高は4億8,400万ユーロで、これに対し前四半期は4億5,200万ユーロでした。こ の7%の増加は世界中で車両需要が好調であり、またドイツの高級車メーカーからの需要が平均を上回っていることを反映しています。事業部利益は前四半期の5,500万ユーロから6,600万ユーロに改善し、事業部利益率は前四半期の12.2%から13.6%に拡大しました。

第2四半期のIPC事業部の売上高は産業用駆動装置と牽引装置への需要好調を反映し、前 四半期の1億7,900万ユーロから1億8,500万ユーロに3%増加しました。事業部利益は前四半期の2,700万ユーロから3,300万ユーロに拡大し、事業部利益率は前四半期の15.1%から17.8%に改善しました。

第2四半期のPMM事業部の売上高は、電 力用トランジスタと携帯電話網インフラストラクチャ向けへの需要好調により2億3,800万ユーロから2億5,200万ユーロに6%増加しました。事業部利益は前四半期の2,900万ユーロから3,700万ユーロに増加し、事業部利益率は12.2%から14.7%に改善しました。

第2四半期のCCS事業部の売上高は前四半期の1億800万ユーロから1億2,100万ユーロに12%増加しました。セ キュリティICの売上高はペイメント用途向けでは前四半期から大幅増、政府発行IDカード向けはやや増でした。事業部利益は前四半期の600万ユーロから800万ユーロに増加し、事業部利益率は5.6%から6.6%に改善しました。

1 フリーキャッシュフローおよびグロスと純現金残高の定義と計算方法は英語原文10ページをご覧ください。

インフィニオンについて

インフィニオン テクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのノイビーベルクに本社を置き、 エネルギー効率モビリティセキュリティという現代社会が抱える3つの大きな課題に対応する半導体およびシステムソリューションを提供しています。2013会計年度(9 月決算)の 売上高は38億4000万ユーロ、従業員は世界全体で約2万6,700人です。インフィニオンは、ドイツではフランクフルト株式市場、米国では店頭取引市場のOTCQX に株式上場しています。

インフィニオンについての情報は次のURLをご参照ください。
本社サイト: http://www.infineon.com/jp
日本法人サイト: http://www.infineon.com/jp

Information Number

INFXX201404-035

ダウンロードサービス

関連リンク