インフィニオン、電磁調理器具アプリケーションに最適化された新しい世代のリバースコンダクティングIGBTを発表

2014年2月24日、ノイビーベルク（ドイツ）

独インフィニオン テクノロジーズは2月24日、20A電流クラスのフライホイールダイオードを内蔵した1350Vリバースコンダクティング（RC）IGBTを発表し、同 社のリバースコンダクティングソフトスイッチングIGBT（絶縁ゲートバイポーラトランジスタ）の ポートフォリオをさらに拡大しました。この新しい「20A RC-H5」デ バイスは電磁調理器具のシステム効率と信頼性に対する厳しい要求に応え、RC-Hファミリーの性能においてリーダーであるインフィニオンの位置付けをさらに強化する製品となりました。

新しい「RC-H5」は、従来の製品と比較し、スイッチング損失が最大30％削減され、設計にあたってさらに高い最高30KHzまでの周波数を使用できるようになりました。そのため、「RC-H5」デ バイスを搭載したシステムの効率は0.5%、システム全体の性能は92％を超えて向上します。また銅配線の少ない、より小型の誘導子を選択できるため、システム全体のコストも低下します。この「RC-H5」デ ィスクリートIGBTはRC-H3の革新的なテクノロジーを基盤としており、このテクノロジーは従来の設計にも引き続き利用することができます。

「RC-H5」は、ワット損を軽減すると共に、最高175℃までの高い環境温度下においても熱的性能に優れており、信頼性が向上しました。また電流投入時のスパイク電流が10％削減され、シ ステム内の受動的コンポーネントへの負荷を軽減したことも信頼性を高めています。さらにEMIも改善したため必要なフィルター処理が減り、設計者はシステムコストを引き下げることが可能になりました。

インフィニオンのローランド スティール（Roland Stele）（IGBT パワー ディスクリート担当マーケティング ディレクター）は、次のように述べています。「この次世代『RC-H5』 ディスクリート デバイスにより、電磁調理器具に伴う厳しい要件に対応したIGBTテクノロジーのリーダーとしてのインフィニオンの位置付けがさらに強化されました。ア プリケーションごとのパワースイッチ供給を通じ、インフィニオンはシステムの効率と信頼性に関する限界を再び突破しました。これはテクノロジーに関する深い知識と、家 電アプリケーションの系統立った理解によって実現しました。」

ポートフォリオと供給状況
「RC-H5」ファミリーは阻止電圧1200Vと1350Vの電流クラス20Aとして提供され、TO-247パッケージが使用されています。「RC-H5 1350V 20A」の 出荷は直ちに開始され、「RC-H5 1200V 20A」の提供は2014年第2四半期を予定しています。この次世代リバースコンダクティングIGBTの発売によって、画 期的な製品であるRC-H3の供給が影響を受けることはありません。

インフィニオンのRC-H5ファミリーの詳細については www.infineon.com/rch5をご覧ください。 < /p>

インフィニオン テクノロジーズ（Infineon Technologies AG）は、ドイツのノイビーベルクに本社を置き、 エネルギー効率、 モビリティ、 セキュリティという現代社会が抱える3つの大きな課題に対応する半導体およびシステムソリューションを提供しています。2 013会計年度（9 月決算）の売上高は38億4000万ユーロ、従業員は世界全体で約2万6,700人です。インフィニオンは、ドイツではフランクフルト株式市場、米国では店頭取引市場のOTCQX に株式上場しています。

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