インフィニオンとランティク、CIF Licensing LLCとの特許侵害訴訟にて、訴訟取り下げとライセンス認可を金銭的対価なしに獲得

2011/10/20 | ビジネス&フィナンシャルプレス

ノイビーベルク(ドイツ)

独インフィニオンテクノロジーズとLantiq Deutschland GmbH(ランティク)は、CIF Licensing LLC(CIF)の 主張する特許侵害の申し立てへの抗弁に成功しました。ゼネラル・エレクトリック・グループ傘下のCIFは、2007年10月にドイツテレコムへの訴訟を提起しました。本訴では、イ ンフィニオンが訴訟期間中に売却した有線通信事業(現ランティク)を告発する主張がなされていました。今回締結された和解では、CIFが特許侵害訴訟を取り下げることが明記されました。インフィニオン、ラ ンティク、およびその他の訴訟当事者は、訴訟の対象となった特許4件および海外の類似特許について、金銭的対価なしにライセンスを取得することになります。

2007年10月のドイツテレコムを皮切りとし、CIFはその後、インフィニオン、Arcor AG & Co KG、United Internet AG、Hansenet Telekommunikation GmbH(現Telefonica Germany GmbH & Co. OHG)、および複数のサプライヤなどを相手に、一連の訴訟を提起してきました。訴 訟は基本的に4件の特許に関するものであり、被告企業各社が一部のDSL製品でこれらの特許を使用している、というのがCIFの主張でした。

これに対し、インフィニオンとランティクを幹事とし、被告企業およびサプライヤ数社が参加する形で、共同被告団が結成されました。インフィニオンをはじめとする共同被告団の企業各社は、ミ ュンヘンのドイツ連邦特許裁判所に対し、4件の特許の無効訴訟を提起しました。ドイツ連邦特許裁判所が2件の無効訴訟につき根拠が十分であると判断したことを受け、両当事者は和解に至りました。和 解の条件に基づき、本件訴訟の特定の当事者は、これらの特許を金銭的対価なしに、遡及的に使用することが認められます。

ランティクについて
ランティクは、次世代ネットワークとデジタルホーム向けの画期的な製品ポートフォリオを幅広く提供します。同社は、アナログ、デジタル、ミ クストシグナルのICと包括的なソフトウェア・パッケージからなるブロードバンド通信を専門とします。ランティクはファブレス企業であり、その半導体ソリューションは、世 界中のあらゆる地域で主要な通信事業者やホームネットワークに採用されています。詳細については、 www.lantiq.comおよびTwitter(@Lantiq)をご覧ください。

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのノイビーベルクに本社を置き、 エネルギー効率モビリティセキュリティという現代社会が抱える3つの大きな課題に対応する半導体およびシステムソリューションを提供しています。2 010会計年度(9月決算)の売上高は32億9,500万ユーロ、従業員は世界全体で約2万6,650人 1でした。インフィニオンは、ドイツではフランクフルト株式市場、米国では店頭取引市場のOTCQXに株式上場されています。

 
インフィニオンについての情報は次のURLをご参照ください。
本社サイト: http://www.infineon.com
日本法人サイト: http://www.infineon.com/jp

 

1本数値には、インテルコーポレーションに売却された携帯電話事業(ワイヤレス・ソリューション事業部)の従業員約3,075名が含まれています。

Information Number

INFXX201110.006