2011会計年度第1四半期業績: 継続事業からの売上高は9億2,200万ユーロ、事業部合計の利益率は過去最高の19.2%を達成

2011/02/01 | 四半期レポート

  • 売上高は主に為替レートの影響により前四半期比2%減
  • 事業部合計利益は前四半期比4%増の1億7,700万ユーロ 
  • 2011会計年度第2四半期見通し:売上高は微増、事業部合計の利益率は18%から20%の見込み 
  • 2011会計年度の見通しを引き上げ:売上高増加率は10%台半ば、事業部合計の利益率は10%台後半の見込み

ノイビーベルク(ドイツ)

独インフィニオンテクノロジーズは本日、2010年12月31日を末日とする2011会計年度第1四半期の業績を発表しました。

インフィニオンテクノロジーズ最高経営責任者(CEO)のピーター・バウアーは次のように述べています。「2010会計年度の優れた業績は、2011会計年度第1四半期も継続しました。今 後は市場を上回る成長を達成し、次の四半期も高い利益率を維持しながら売上高を拡大できると予想しています。エネルギー効率、モビリティおよびセキュリティの改善に向かう世界的な動向を考慮し、安 定性と利益率の高い市場を目指すというインフィニオンの戦略が正しかったことがあらためて立証されました。」

2011会計年度第1四半期のグループ業績の詳細:主に為替レートの影響により売上高が減少するなか、過去最高の事業部合計利益率を達成
インフィニオンの第1四半期の売上高は9億2,200万ユーロで、前四半期比2%減となりました。為替レート変動の影響を除外した場合、第1四半期の総売上高は前四半期比で横ばいとなりました。

第1四半期の事業部業績合計は1億7,700万ユーロで、前四半期の1億7,100万ユーロから4%増加しました。第1四半期の事業部合計の利益率は前四半期の18.2%から上昇し、1 9.2%に達しました。同一の条件で比較した場合、事業部合計の利益率は過去最高の水準に達しました。

第1四半期の継続事業からの利益は1億4,900万ユーロで、前四半期の1億9,300万ユーロから減少しました。この減少は主に、前 四半期の法人税には繰延税資産の計上に伴う6,900万ユーロの1回のみの税優遇措置が反映されていたことによります。継 続事業からの基本一株あたり利益は0.14ユーロで前四半期の0.18ユーロから低下しました。継続事業からの希薄化後一株あたり利益は0.13ユーロで、これに対し前四半期は0.16ユーロでした。

第1四半期の非継続事業からの税引き後利益は8,300万ユーロで、前四半期の1億9,700万ユーロから減少しました。非継続事業からの純利益が減少したのは、前 四半期の非継続事業からの利益にはワイヤレス・ソリューション事業部の携帯電話事業売却で見込まれる利益に関連した8,200万ユーロの繰延税資産計上に伴う1回のみの税優遇措置が含まれていたこと、お よび今四半期の業績にはワイヤレス・ソリューション事業部の携帯電話事業売却益3,200万ユーロのヘッジに使用された為替オプションの評価引き下げの影響が反映されていることが原因となっています。

第1四半期のグループ純利益は2億3,200万ユーロで、前四半期の3億9,000万ユーロから減少しました。第1四半期の基本一株あたり利益は0.21ユーロ、希 薄化後一株あたり利益は0.20ユーロで、前四半期の0.36ユーロと0.33ユーロからそれぞれ減少しました。

第1四半期末時点の運転資金 1 はマイナス7,100万ユーロでしたが、主に調達の減少と在庫の増加により、前四半期末時点のマイナス1億3,000万ユーロから悪化しました。前 四半期末時点の5億1,400万ユーロから2011年第1四半期末時点の5億7,300万ユーロへの在庫増加のうち、約2,000万ユーロはワイヤレス・ソ リューション事業部の携帯電話事業売却完了に伴うものでした。インフィニオンは今後の売上高増大に備えて仕掛品も増加すると予想しています。

第1四半期の継続事業からの投資は1億3,100万ユーロに達し、これに対して前四半期の投資額は1億6,300万ユーロでした。インフィニオンは投資額を資産、工場、機器の購入、無形資産購入、お よび資本化された研究開発(R&D)資産の合計として定義しています。第1四半期の減価償却額は、前四半期の8,500万ユーロから8,300万ユーロに減少しました。第 1四半期の継続事業からのフリーキャッシュフローは400万ユーロで、前四半期の2億3,600万ユーロから減少しました。

2014年満期転換社債の買い戻しに伴い、完全希薄化後の株式数は1パーセンテージポイント減少
2010年12月31日時点のインフィニオンのグロス現金残高は16億6,900万ユーロ、純現金残高は12億9,300万ユーロとなりました。これらは、2 010年9月30日時点の17億2,700万ユーロと13億3,100万ユーロからそれぞれ減少しました。 どちらの減少も、主 にインフィニオンの2014年満期の転換社債額面2,800万ユーロを8,000万ユーロの現金で買い戻したことによります。この買い戻しを通じ、イ ンフィニオンは完全希薄化後の株式数を1パーセンテージポイント引き下げました。


2011年度第2四半期の見通し:売上高は拡大、利益率は高水準を維持
インフィニオンは2011年度第2四半期の売上高は前年同期比で微増、事業部合計の利益率は18~20%と予想しています。

予想される売上高増のうち、オートモーティブ(ATV)事業部の売上高は大きく増加、チップカード&セキュリティ(CCS)事業部の売上高はやや増加、インダストリアル&マルチマーケット(IMM)事 業部の売上高はわずかに増加と予想しています。

2011年度通年の見通し:予想成長率と利益率を上方修正
ユーロ/米ドルの為替レートを1.40と想定した場合でも、インフィニオンは通年の売上高成長率を以前のガイダンスの約10%から10%台半ばに引き上げました。この見通しにおいて、A TVとIMM事業部の成長率はグループ平均を超え、CCS事業部の成長率は平均を下回ると予想しています。

2011年度通年の事業部合計の利益率については、売上高の10%台半ばから後半というこれまでの見込みを10%台後半に引き上げました。

受注が高水準に維持されていることと、それが複数の製品ラインに見られることを受けて、インフィニオンは投資総額を以前のガイダンスの5億5,000万ユーロから7億ユーロに引き上げました。2 010年通年の投資総額は3億2,500万ユーロでした。

2011会計年度の減価償却額については、以前のガイダンスの約4億ユーロから4億ユーロをわずかに上回る水準に引き上げました。2010会計年度の減価償却額 は3億3,600万ユーロでした。

2011会計年度第1四半期の事業部ごと業績詳細:売上高は微減、事業部合計の利益率は非常に好調
ATV事業部の第1四半期の売上高は、以前のガイダンスと同じく前四半期比4%増の3億5,400万ユーロとなりました。すべての製品で好調な需要が続いています。A TV事業部の業績は前四半期比2%増の5,900万ユーロとなりました。

IMM事業部は、2011会計年度第1四半期に2期連続で過去最高の利益率を達成しました。RFパワー事業の売上 2を含むIMM事業部の売上高は、非パワー製品に対する季節的な需要減退により前四半期から3%減少しました。RFパワー事業を含むIMM事業部の業績は、売 上高減少にもかかわらず前四半期の1億600万ユーロから1億700万ユーロに拡大しました。コスト面が改善したことから、事業部利益率は25.3%に達しました。

CCS事業部の売上高は、典型的な季節的動向と特定の政府系IDプロジェクトによる需要が通常レベルに戻ったことにより、前四半期の1億1,500万ユーロから9,800万ユーロに減少しました。C CS事業部の業績は前四半期の1,200万ユーロからわずかに減少して1,000万ユーロでした。予想されていた季節的な売上高減少にもかかわらず、CCS事業部の利益率は、主 に製品ミックスが利益率の高い事業に移行したこと、および90nm製品が強化されたことにより10.2%の高水準に留まりました。

1 運転資金は流動資産から現金と現金等価物を差し引いたもの、売却可能な金融資産、売 却用資産から短期借入金および売却用に分類された長期借入金の当期満期分を除く短期負債を差し引いたものから構成されます
2 携帯基地局用の高周波パワートランジスターを含むRFパワー事業は、2011年度第1四半期からIMM事業部の一部となりました。以前の期の数字もこれに合わせて調整されています。

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INFXX201102.019

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