インフィニオン、Android™端末向けのエントリーレベル・プラットフォームを発売、スマートフォンの量産セグメント対応を推進

2010/02/15 | マーケットニュース

ノイビーベルク(ドイツ)/バルセロナ(スペイン)

独インフィニオンテクノロジーズは本日、Mobile World Congress 2010において、コンシューマー向けの量産セグメントに対応するAndroid端末向けエントリーレベル・ス マートフォン・プラットフォームの新製品、「XMM™6181」を発表しました。「XMM 6181」は、モバイル・ソーシャル・ネットワークのマスマーケット化を支援する高集積のシステムソリューションを通じ、 open OS であるAndroid をサポートします。インフィニオンは、スマートデバイスのポートフォリオへのサポートを拡大することで、卸 売価格100~150米ドルの新たな価格セグメントでスマートフォン機能を実現しつつ、主要なマルチメディア機能とコネクティビティ機能を維持します。こ のプラットフォームは市場で実績のあるインフィニオンの成熟したセルラーモデム技術を活用することで、迅速なインテグレーション作業の促進、市場投入期間の短縮、スムーズな世界展開を実現します。

新型プラットフォームは、モノリシック集積のARM11™、ビデオ、グラフィックス、オーディオ処理用のマルチメディア・アクセラレータ、5メガピクセルのISP(イメージシグナルプロセッサ)、2 G/3Gベースバンド機能、パワーマネジメント機能を搭載した、セルラー用システムオンチップ(SoC)の「X-GOLD™618」を中心に構成されており、マルチモード・マルチバンドのHSPA RFトランシーバ・ソリューションとして市場をリードする「SMARTi™UE」を組み合わせての提供となります。

インフィニオンは、市場で実績のある3GPP(3rd generation Partnership Program)マルチモードHSUPA(High Speed Uplink Packet Access)モデムと、ULC(ウルトラローコスト)ソリューションで長年にわたり業界をリードしていることから、このような競争力の高いエントリーレベルのスマートフォン・ソ リューションを提供することができます。スマートフォンは、モバイルユーザに、豊富なアプリケーションを提供します。しかし、現行ソリューションのコスト構造は、マスマーケットでの普及の障壁となっていました。

インフィニオンのウェン・クアン・タン(Weng Kuan Tan)(ワイヤレス・ソリューション事業部プレジデント)は、次のように述べています。「 インフィニオンのAndroid向けエントリーレベル・スマートフォン・プラットフォームの新製品により、今日のフィーチャーフォンの量産セグメントにも、スマートフォンの機能を提供します。携 帯電話での音声通話、モバイル・インターネットに続き、エントリーレベルのスマートフォンが登場することで、一段階上のマスコミュニケーションである、モバイル・ソーシャル・ネットワークが実現します」

市場調査会社Strategy Analyticsのニール・モーストン(Neil Mawston)氏は、次のように述べています。「2010年から2014年にかけて、エ ントリー層のスマートフォンは、世界で最も急成長するスマートフォン・セグメントになると考えられます。コスト効率の高いハードウェア・プラットフォームと、補 助金の少ないデータ中心の機器に対する通信事業者のニーズによりエントリーレベルのスマートフォンが実現することで、スマートフォンは今後、より幅広いモバイルユーザ層から積極的に採用されると考えられます」

「X-GOLD 618」について
「X-GOLD 618」ベースバンドは、WVGA(800×480)解像度、30fpsによるビデオ再生・録画(MPEG4、H.264/3)、5メガピクセルカメラ、タ ッチスクリーン・インターフェイス、高速USBなど、マルチメディア・スマートフォン・プラットフォーム向けの主要機能をサポートします。専用のビデオ/グラフィックス/オーディオ・プロセッサにより、高 性能と高エネルギー効率が保証されると同時に、強力なARM11™ CPUの負担を減らすことで、高速なユーザ・インターフェイス操作とユーザ・アプリケーションに対応し、クラス最高のユーザ体験を実現します。同 プラットフォームは、Bluetooth、FMラジオ、WLAN、A-GPSのサポートも可能です。

インフィニオンの2G/3G RFトランシーバである「SMARTi UE」との組み合わせにより、本デバイスは、HSDPA(7.2Mbps)とHSUPA(2.9Mbps)対 応のクアッドバンド3GとクアッドバンドEDGE/2Gに対応します。このモデム機能にマルチメディア機能が組み合わされていることにより、消費者は今日のソーシャル・ネ ットワークに要求されるレベルを体験できます。

「XMM 6181」プラットフォーム・ソリューションには、リファレンス設計、RFエンジン、統合されたRelease 6のデュアルモード・プロトコル・スタックが含まれており、A ndroidフレームワークを実現します。

供給状況
「XMM 6181」プラットフォームの量産出荷は、2010年第2四半期の開始を予定しています。

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのノイビーベルクに本社を置き、エネルギー効率、コミュニケーションズ、セ キュリティという現代社会が抱える3つの大きな課題に対応する半導体およびシステムソリューションを提供しています。2009会計年度(9月決算)の売上高は30.3億ユーロ、従 業員は世界全体で約2万5,650人でした。インフィニオンは世界的に事業を展開しており、米国ではカリフォルニア州ミルピタス、アジア太平洋地域ではシンガポール、そ して日本では東京の各子会社を拠点として活動しています。インフィニオンは、ドイツではフランクフルト株式市場、米国では店頭取引市場のOTCQXに株式上場されています。
インフィニオンについての情報は次のURLをご参照ください。
本社サイト: http://www.infineon.com  
日本法人サイト: http://www.infineon.com/jp

Information Number

INFWLS201002.032