インフィニオン、一般的なサーバアプリケーションで93%の効率を実現可能な定電圧制御用25V OptiMOS™MOSFETファミリおよびDrMOSファミリを発表

2010/02/22 | テクノロジー メディア

ノイビーベルク(ドイツ)/パームスプリングス(カリフォルニア州)

独インフィニオンテクノロジーズは本日、APEC 2010(Applied Power Electronics Conference & Exposition 2010)において、コ ンピューティングと通信のエネルギー効率を高めるOptiMOS™パワーMOSFETポートフォリオの新製品を発表しました。発表したのは25V OptiMOSデバイスファミリで、コ ンピュータサーバおよび通信/データ通信用スイッチの電源における電圧制御に最適化された製品ラインです。Intel DrMOS仕様に準拠した新製品、TDA21220 DrMOSデバイスにもこの新型MOSFETが集積されています。

新型MOSFETは効率に大きな影響を与える3種類のFOM(性能指数)が大幅に向上されました。電力損失を最大で20%も削減し、全負荷領域において最適な効率を提供することができます。電 力密度も高くできるため、一般的な降圧DC/DC電源において、基板の実装面積を40%以上も削減可能です。

たとえば6フェーズの電圧レギュレータに新型の25V OptiMOSデバイスを使用すると、5Vゲート駆動でピーク効率が93%、30Aから180Aの出力電流で90%以上の効率が得られます。こ のように高い効率が得られる理由は、オン抵抗、ゲートチャージ、出力寄生容量のいずれもが業界最高水準であるからです。こ の3種類の特性すべてが効率に最適化されたパワーMOSFETを提供するのはインフィニオンが初めてだと思われます。

2011年にサーバの稼働台数は6000万台に達すると複数の市場調査機関が予想しています。平均でサーバ1台は600Wの電力を消費するので、世界全体では36GWが消費される計算になります。こ れをわずか1%削減できただけで360MW、つまり、水力発電所ひとつ分の電力が節約できることになります。また、電源の効率があがると冷却の必要性も下がるため、電力の消費量はさらに低下します。

インフィニオンのリチャード・クーニック(Richard Kuncic)(低電圧MOSFET製品ライン担当ディレクタ)は次のように述べています。「今後は、効率的なエネルギーの利用と、そ の結果使わずにすむ電力こそが重要なエネルギー資源となる時代であり、インフィニオンはそのような時代の実現に向けてできる限りの貢献をしてゆきたいと考えています。そのため、インフィニオンでは、各種産業、通 信、およびコンスーマ、家電などの分野で使用するパワフルで効率的なMOSFETソリューションを用意しています。MOSFET性能のベンチマークを設定するとともに、電 源のエネルギー効率を高められるデバイスのトップサプライヤーとしての地位をさらに強固なものにしたいと考えているのです。今回の25V OptiMOSシリーズは、電 力の使用量とコストの削減を可能にする製品です。」

25V OptiMOSデバイスを電源に搭載すると、消費電力と発熱をおさえ、製品のサイズを小さくすることが可能になります。このような利点がデータセンターなどでは、さまざまな理由から、大 きな価値をもたらします。特に、データセンターではサーバの電力と冷却のコストが最大の予算項目だという点が重要です。システム全体の専有面積が小さくなることも、エンドユーザにとっては大きな価値となります。

新しい25V OptiMOSディスクリートは、3種類のパッケージで提供されます。SuperSO8とCanPAK、そして、3.3mm x 3.3mmしかない超小型のS3O8です。S 3O8を使用すると6相コンバータをわずか1120mm2で構築することができ、ほかの2種類のパッケージを使った場合に対し、専有面積が45%から55%も小さくなります。新しいDrMOSデバイス、T DA21220は、新しいこのOptiMOSトランジスタ2個とドライバIC 1個を集積したマルチチップパッケージです。現在、市場の同等製品と比較して2%から4%高い効率が得られます。

25V OptiMOS製品は低RDS(on)トレンチ技術や超低ゲートチャージラテラルMOSFETと比較して、効率関連の性能指数が優れているという特長を持ちます。同じオン抵抗で比較すると、新 型25V OptiMOS製品はトレンチ技術による製品に対してゲートチャージが35%以上低く、ラテラルMOSFETに対して出力チャージが50%以上低いのです。

供給状況と価格について
25V OptiMOSファミリとTDA21220 DrMOSデバイスは、現在、エンジニアリング・サンプルの提供を行っています。価格は、2000個受注時の単価でSuperSO8パッケージ、1 ミリΩの25V OptiMOSデバイス(BSC010NE2LS)が1ユーロ(1.40ドル)程度となります。
TDA21220は2000個受注時の単価で1.55ユーロ(2.17ドル)程度となります。

今年の第2四半期には、30Vバージョンの新型OptiMOSファミリも発売する予定です。インフィニオンが提供するデジタルパワーコントローラなどのパワーマネージメントICと組み合わせることで、 ホワイトボックスおよびインテル指定の効率要件と性能要件を満たす、理想的なノートPC用電源を構築できます。

インフィニオンが提供するパワー製品およびOptiMOS製品のポートフォリオについては、 www.infineon.com/powerおよび www.infineon.com/optimosをご覧ください。
インフィニオンのDrMOS製品に関する詳しい情報は、 www.infineon.com/dcdcをご覧ください。

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのノイビーベルクに本社を置き、エネルギー効率、コミュニケーションズ、セ キュリティという現代社会が抱える3つの大きな課題に対応する半導体およびシステムソリューションを提供しています。2009会計年度(9月決算)の売上高は30.3億ユーロ、従 業員は世界全体で約2万5,650人でした。インフィニオンは世界的に事業を展開しており、米国ではカリフォルニア州ミルピタス、アジア太平洋地域ではシンガポール、そ して日本では東京の各子会社を拠点として活動しています。インフィニオンは、ドイツではフランクフルト株式市場、米国では店頭取引市場のOTCQXに株式上場されています。
インフィニオンについての情報は次のURLをご参照ください。
本社サイト: http://www.infineon.com  
日本法人サイト: http://www.infineon.com/jp  

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INFIMM201002-034