インフィニオン、車載用エレクトロニクス向けチップ市場で第1位に

2010/05/04 | ビジネス&フィナンシャルプレス

ノイビーベルク(ドイツ)

米国の市場調査会社Strategy Analyticsの最新調査によると、独インフィニオンテクノロジーズは、車載用エレクトロニクス向けチップに関して世界最高のサプライヤへと躍進しました。こ の調査によると、インフィニオンの2009年の売上は総額13億1,000万ドルとなり、世界市場で9.0%のシェアを獲得しています。2009年は車載用チップの市場規模が21%の縮小で144億ドル( 2008年は183億ドル)、自動車業界にとって危機的な1年でしたが、インフィニオンは市場での地位を強化しました。

インフィニオンのヨッヘン・ハネベック(Jochen Hanebeck)(オートモーティブ事業部プレジデント)は次のように述べています。「 当社はポートフォリオ全体を通じたイノベータとしての強みを生かすことで、業界が困難な時期にあったにもかかわらず、車載用エレクトロニクス向けチップで世界第1位の座を確保しました。当社の半導体製品は、車 載用エレクトロニクスのイノベーションの基盤となっています。また、将来の電気自動車市場向けチップについても、リーディングサプライヤへの道を順調に歩んでいます」

インフィニオン、引き続き欧州市場をリード
インフィニオンは、車載用エレクトロニクス分野のイノベーションの中心と認められている欧州で13.6%のシェアを持ち、市場リーダーとして確固たる地位を堅持しています。北 米では7.8%の市場シェアを誇り、第2位にランクされています。日本では大手外資系半導体サプライヤとして2.8%の市場シェアを獲得しています。アジアでは市場シェアを8.8%に拡大し、第2位となりました。 なお、車載用エンターテインメント・エレクトロニクス製品を除外すると、インフィニオンのアジア市場でのシェアは第1位となります。

インフィニオンの車載用製品
インフィニオンは、自動車業界向けのセンサ、マイクロコントローラ、パワー半導体を供給しています。これらの製品は、車両の安全性と乗り心地を高め、燃 料効率を改善して二酸化炭素排出量削減に貢献します。現在製造中の新車には、約4個のセンサ(アンチロック・ブレーキ・システム用、側面エアバッグ用など)を含め、1 台あたり平均約20個のインフィニオン製チップが採用されています。欧州では2台に1台、世界全体では3台に1台の自動車が、イ ンフィニオンのマイクロコントローラを使ってディーゼルエンジンやガソリンエンジンを制御しています。これらのチップは主に、空燃比とエンジン内の各シリンダでの噴射・点火のタイミングを最適化することで、運 転時の燃料効率を可能な限り高めています。

インフィニオンのチップ・ソリューションが、市場で求められる低コストな電気自動車を実現
インフィニオン製品は、ハイブリッド車や電気自動車でも使用されています。電気自動車では、パワートレインと電子回路のコストを大幅に削減し、燃 費とバッテリー効率を向上させます。インフィニオン製品は、現時点ですでにバッテリー寿命および容量を10%以上向上させています。

市場調査会社Strategy Analyticsについての詳細は、 www.strategyanalytics.com をご覧ください。

インフィニオンの車載用製品ポートフォリオについての詳細は、 www.infineon.com/automotive をご覧ください。

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのノイビーベルクに本社を置き、エネルギー効率、コミュニケーションズ、セ キュリティという現代社会が抱える3つの大きな課題に対応する半導体およびシステムソリューションを提供しています。2009会計年度(9月決算)の売上高は30.3億ユーロ、従 業員は世界全体で約2万5,650人でした。インフィニオンは世界的に事業を展開しており、米国ではカリフォルニア州ミルピタス、アジア太平洋地域ではシンガポール、そ して日本では東京の各子会社を拠点として活動しています。インフィニオンは、ドイツではフランクフルト株式市場、米国では店頭取引市場のOTCQXに株式上場されています。
インフィニオンについての情報は次のURLをご参照ください。
本社サイト: http://www.infineon.com  
日本法人サイト: http://www.infineon.com/jp

Information Number

INFATV201005.047